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maimai FESTiVALの曲と譜面を語ろう

語ります。

好きな譜面たち

アノーイング!さんさんウィーク! [MAS] (ロシェ@ペンギン)

ほんっとうに楽しい譜面。全体を通したあとの満足度がとても高くて、「maimaiは低難度も面白い!」と宣伝するときにまっさきに挙げたいやつ

特筆すべきは、サビに登場するC→B→Aのタッチ3連流し。旧レギュではできなかった半径方向に引っ掻くような動き、新レギュではできるんですね!! 「晴れの日」の外周A/D流し(黄色)と「雨の日」のCBA流し(青色)の対比もナイス

Aメロの「はりきりすぎて」の58イーチ→67イーチを8分で繰り返す配置だったり、イーチ着地の回転や3→2→1の3連流し、イーチ振り下ろしといった配置だったり、高難度のエッセンスを易しくしてチラ見せする要素も好き こういうのって安易に置くと違和感あるんだけどまったく浮いて見えない。LOVE

Luminaria [MAS] (小鳥遊さん)

曲がいいのはさておき、最近ないタイプの譜面でとっても好き。新要素を結構使っているのにスタンダード譜面の味をひしひしと感じる不思議な譜面かも

イントロでタップを叩かせながら外周→pq型の連結スライドをなぞらせる配置、言語化しづらいけど好き。「スライドを終点のセンサーまでしっかりなぞる」ことを意識する気持ちよさってあるじゃないですか、それかもしれない

24分回転をEXタップにせず、この譜面の最初の難関として出してくるのも気骨があって良い

回転の終点にブレイクがあって神経を使ったり、イーチの振り回しが激しかったりするのはやっぱり小鳥遊さんの個性だなって感じ 譜面班を離れると聞いたときは寂しかった

踊 [Re:MAS] (あまくちジンジャー)

この譜面で好きなのはなんといってもイントロにある2点で折れ曲がるスライド。クラクションみたいな音をとっているんだけど、新レギュレーションによって3個の直線スライドを連結できるようになったことで、「スライドで3拍の音を取る」という芸当が可能になっているのが天才。事前に4番ホールドで右手を拘束しておくことで、からまっていた腕がほどける動きになっているのもGOOD

「KO」「NO」をかたどったスライドも芸術点の高さと初見時の取りやすさを両立させている見事なバランスだし、随所に挿入されるタッチイーチの置き方も上手い。特に後者に関しては、タッチのかたまりを2箇所に離して置くことで両手でとらせるようにしている部分が好き。 

細かいところでいうと、イントロのフレーズが2回目で流れる部分で新レギュで可能になった連結折り返しスライドが登場するんだけど、1回目にその予告編がきているから不自然じゃない、っていうのも丁寧。

サビのウミユリは王道の楽しさだし、1サビ→2サビの発展のさせ方は視覚的にとても綺麗で、いい譜面やなあ……

群青シグナル [MAS] (ものくろっく)

冷静に考えると相当奇抜なことをやっているのに、絶妙なバランス感覚でまとまっているすごい譜面。

一筋の光を始点タップなしのスライドで表現するのオシャレ。「下から上側に スライドしてく 青いシグナルを頂戴」の部分も実はすごいことをしていて、下から上だけでなく上から下のスライドを登場させ、両者のかけあいのような配置を実現している。さらにインストの音をうまくとって演奏感を確保しているので、わりとすごい(歌詞がそういっているから青いスライドを置くのは誰もがやるとして、果たしてこの配置に行き着く人は何人いるんだろう)。

それから、いわゆる「キメ」配置の独創性。直線スライドの両側に並行して現れるタッチ流しだったり、タッチホールドを貫くように左から右へ走るスライドだったり、他の譜面で見ない配置がたくさん置いてある。かなり冒険しているのに、どれもちゃんと動きとして面白いのさすがです

ロータスイーター [MAS] (Jack)

Jackの譜面って、お出しして欲しいものがちゃんとお出しされてくる感じがする 美味しい夕ご飯が食べたいなというときに、気をてらわない、炊き立ての白米としっかりした味噌汁と脂の乗った焼き魚が出てくるイメージ

スライド始点タップという昔からのギミックを丁寧に取り入れてみたり、アクセントとして24分トリルを叩かせてみたり ちょうど良くて好きです

サビのミニ混フレ、8分を刻みながらスライドをなぞらないほうの手でホールドを捌くの本当に気持ちいい ビビットDX赤に似た楽しさがある

あとは何といっても「絡まっていて」スライド、v型→1センサーだけ外周→v型 (5v3^4v2) で擬似的に 5qq2 を作るの、天才です…… 初見のとき声出た

おまけ:選外

惜しくも選考に漏れてしまった曲/譜面たちについてひとこと喋ります

You Mean the World to Me [MAS] (ロシェ@ペンギン)

Mameyudoufuさんの書き下ろし曲。とにかく曲が良すぎますね。譜面のほうも、手を出張させるようなスライド配置の多いあえて”普通”から外した作りになっているのが動きの面白さに貢献していて、ロシェ@ペンギンしか書けない独特の味になっていると思います

Falling [MAS] (カマボコ君)

これも書き下ろし。わたし自身がこういう直球のエモい系の曲が好きとというのもあるのですが、譜面もすごく好きです イントロのイーチ主体の音取り(単純な配置なのにすごくわくわくしませんか?)だったり、ちょっと型から外れたサビのウミユリ配置だったり——それから何といっても終わり方のセンスが素晴らしい 「落ちる」という歌詞に合わせて、最初は連続する青いスライドで激しく、最後は青いタッチノーツで静かに。天才……?

mystique as iris [MAS] (red phoenix)

かねこちはるさんの書き下ろし。曲が好きです 音ゲーのボス曲なのにコテコテじゃなく、ラテンのエッセンスが感じられるのがとても良い

譜面もいいんですよね、FESTiVALの新レギュレーションの使い方が。A/Dセンサーの外周流しは視覚・聴覚的な心地よさと動きの楽しさが両立されているし、休憩地帯での花みたいな形のスライドやそれに付随するタッチ 綺麗です

ばかみたい【Taxi Driver Edition】 [MAS] (Redarrow)

令和にこの譜面をお出しした開発陣の勇気と胆力に乾杯。溢れ出る初期譜面感、それでいて譜面を研究すればそれほどストレスフルでもない塩梅が絶妙です

“411Ψ892” [MAS] (サファ太 vs じゃこレモン)

Tanchikyさんの書き下ろし曲。とにかく譜面が好きです 奇抜なことをしようとせず、純粋な動きの楽しさに全振りしていて感謝。サビに登場する流しのくっついたウミユリ配置だったり、keep hoppingの終盤にあるような下から上の直線スライドを交互の手で処理させる(広義の)変則ウミユリ配置だったり、とにかくスライドの使い方がうまいです 序盤に途中で手の上下が入れ替わる移動トリルがありますが、見た目ほど意地悪な配置じゃないのも良い

Alice's Suitcase [MAS] (Jack vs あまくちジンジャー)

Arcaeaからの移植曲。作曲者が同じである「スローアライズ」が好きなのでこっちの曲も好きなんですが、とにかく譜面が面白いです 終点を延長して、ブレイクスライド+通常の青いスライドの二重線になっている一筆書きだったり、スライドを持ち替えるかどうか手順をかっちり組まないといけないサビだったり、目新しい ちょっと誘導が「?」ってなるところもありますが……(3拍子になるBメロ、交互でとるとタッチが押しにくかったり、ラスサビだけスライド持ち替えを要求されたり) わたしは好き

Maxi 〈でらっくす譜面〉 [MAS] (翠楼屋)

あちこち振り回される忙しい譜面を捌いているときにしか得られない楽しさがここにはある 初見時は最後のスライドをとろうとしてとんでもない姿勢になりましたが、ラストで変な体勢になる譜面はいい譜面と言われています

Beat Opera op.1 [MAS] (はっぴー)

面白いですよね、これ ホールドで超認識難にしたポリリズム地帯のインパクトが絶大ですが、それ以外のスライド配置がとても好きです 「Swift Swing」のいわゆるでらっくま地帯にもありましたが、スライドを捌く手が左右激しく入れ替わって、「この配置を処理するために最適な手のポジションは何か?」を常に考えさせるのが上手いなあと思いました

ラストの回転→トリル直前の、縦連と集合体タッチイーチが混じる地帯は、タッチを片手で処理するとタッチのかたまりを御している(?)気持ちになれておすすめです




いろんな人が譜面の感想を言っているのを見るのが好きなので、こういう記事を前から書きたいと思っていました。この機会に実現できてよかったです……!

それから、譜面制作に携わっている方々のスタッフコメントを読むのも大好きで(音撃譜面部会報とかchunithmのフレーバーテキストとか)、穴の開くほど読んでいます

maimaiもこういうのやってくれないかな〜〜〜〜〜〜〜〜〜(大声)

首を長くして待っています。


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