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社会科見学📖SHINTO TOWEL様編


Introduction of products…

-お取り扱いさせていただく
常設のプロダクトご紹介です-


[ SHINTO TOWEL ]

出番を待つタオルたち。

私の地元、大阪 泉州地域の名産品でもある '泉州タオル' 。
泉佐野市に本拠地を置く '大阪タオル工業組合' 、その歴史は、1887年にドイツ製タオルの研究からはじまったと言われます。

一般的なタオルは、糸切れや滑りをよくして織りやすくするために、ノリやロウをつけて強化した綿糸を用い、それを取り除くために漂白、水洗いする「晒し(さらし)」の工程が必要とされていて、
泉州タオルは、織り上げたあとに晒しを行う「後晒(あとざらし)」タオルがその主で、吸水性、通気性に優れ、独特のソフトな風合いが、特徴とされています。


そんな泉州タオルを長年 泉佐野市で作られている[SHINTO TOWEL]さん。
1907年創業、なんと今年で創業115年!!!

現在では生産されていない古い機械を使ったタオルづくりによって、職人さんの技を活かし切ることが叶い、その結果、SHINTO TOWELさんの特徴的な製品「インナーパイルタオル」や「2.5重ガーゼタオル」を作ることができるのだそう。
そのオリジナリティは、半世紀以上前の古い機械を、現役で使えるように維持・メンテナンスをしている職人さんの技と経験なくしては成り立たないもの。


…そんな現場、ぜひ生で拝見させていただきたい!

ということで、代表 神藤貴志さんのご好意で、2022年初春、まだお店物件も名前も決まらないうちから、
工場見学をさせていただき、お話しを伺う機会を持つことができました。

その貴重な体験の様子を、写真と文章とでご紹介させていただこうと思います。

地元の名産の魅力を、阿倍野の皆さん、お店で出会ったたくさんの方へお届けしていけますように。

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機械の微調整のため、糸を手で直接調整されています。


初めましてでお会いして、工事見学をさせていただいたのですが、事前のメールのやり取りで抱いていた印象のとおり、気さくで素敵な神藤さん。
見学させていただいた貴重な2時間弱のあいだ、終始楽しく過ごさせていただきました。


大きな機械の音が、規則的に鳴り響く工場内。

大きく3つの年代に分けられる機械を駆使して、日々さまざな織り方のタオルを生産されています。

一番古い機械で、昭和56年製。
私よりも年上で現役。
もう修理ができる業者さんもほぼなく、部品も廃盤のため、一台を部品補填用に置いておいているのだとか。

現役で活躍する、一番古いおじいさん機械。


古い機械は、職人さんにより長い歳月の中で手をかけ、大切に直しながら使われてきて、
その過程で改良も重ねられ、もう元の状態に戻すことのできる人もいないそう。

だからこそ、オリジナルでしか出せない製品があるのが、SHINTO TOWELの強みでもあります。

いつ使えなくなるとも分からない古い機械。
そんな不安もありながら、実は、新しい機械を使っての開発も、日夜 同時進行されているのだそう!
(私のお気に入り、インナーパイルシリーズがなくなってしまっては困ります!)

現場にいらっしゃる職人の方も、こちらが勝手に抱いていた印象とは異なり、お若い方が多かったです。
こうして技術は継承されていくのだなぁと、その様子を目の当たりにして安心感を抱きました。

この先の進化も、変わらない部分にも、どうしてもわくわくとしてしまう私がいるのでした。

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SHINTO TOWELさんのタオルに魅力を感じた理由の一つとして、
2021年11月〜、原材料の全てを「オーガニックコットン」にされたという点。

世に出回る 'オーガニックコットン' といっても、そのグレードにはさまざまあって、綿花の栽培現場の方々の人権問題などなど、さまざまなニュースを耳にします。

気になるそのあたりのお話しを率直にさせていただいたとき、神藤さんが
「身の丈にあったやり方で、クオリティと値段のバランスを見て」とおっしゃられていた言葉が私にとってはすごくしっくりきました。

あらゆる方面で良質なものを!と追求すればするほど、もちろんその仕入値は上がります。
日用品であり消耗品でもあるタオルというものに、私たち生活者がかけられる予算は限られています。
そのあたりのバランスも踏まえて、生産者、製造者、エンドユーザーまで、みんなにとってベターな選択を。

何かに100%傾倒することは、なかなかに体力がいることです。
今のご自身や会社として、持続可能な方法を考え、まずは一歩、そしてまた一歩と、より良い方向へ向かっていく。
何もしないでいるよりも、ずっとずっと希望のある選択だと、私はそう思います。

ともあれ、全ての製品の原材料をオーガニックコットンに切り替えたということも、本当に素晴らしいことです。
長い歴史ある会社だからこそ、新しい物事を取り入れ、少しずつシフトし変えてゆく作業は、きっと容易ではなかったはず。

その使い心地の良さは、ぜひプロダクトを使ってお確かめくださいねっ。

東京ご出身で、元々はOEMのお仕事が多かったという泉州タオルの事業を、お爺さまの代から受け継いだ神藤さんはきっと、
客観的に泉州タオルやSHINTO TOWELさんという会社を見ることができたからこそ、
根本的に持っていた会社の良商品を生産する技術を活かし、より広い人たちの手に(世界各地でもお取り扱いがあるそう✨)、届けることに成功されたのだなぁ、と。


まだ名前もなければ場所も決まっていなかった一個人の私の申し入れを、早い段階で快く受け入れてくださった神藤さんの心意気とその懐の広さにも、
これからこのブランドがますますご活躍されていくことを想像するのに充分だなぁと、勝手に首をぶんぶんと縦に振って、納得するばかりなのでした。


いくつかセレクトさせていただいた製品の魅力は、また改めて、ご紹介させていただければと思います。

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