第100回箱根駅伝順位予想

こんばんは、ほるみんです。

前回に引き続いて、今季も出雲駅伝、全日本大学駅伝は全く記事を書けなかったので、今回も箱根駅伝だけはしっかりと予想をしていこうと思います。

はじめに

昨年度の出雲駅伝、全日本大学駅伝、箱根駅伝の「大学三大駅伝」を全て制し、初の三冠を達成した駒澤大学。
その勢いは大エース田澤選手が抜けた穴を全く感じさせず、今年度も出雲駅伝、全日本大学駅伝を危なげなく制覇
しかも出雲駅伝、全日本大学駅伝ともに一区間たりとも他校に前を走らせなかったのは驚異の一言です。

これで箱根駅伝も制すれば、史上初の2年連続の三冠達成になります。
そしてその可能性は非常に高いです。

そんな駒大を追随する一番手は中大。その次に青学大と國學大と見ています。昨年度の箱根駅伝の4位までの大学と同じですね。
しかしさすがに今季の駒大の戦力を考えると、どの大学も後れを取るかなと思います。

戦力図

12月29日の区間エントリーを踏まえて各大学の戦力、順位を考えると

SS:駒大
S:中大≒青学大≒國學大
A:城西大>早大>創価大>大東大>法大>東海大
B:東洋大>明大>順大>帝京大>神大>中央学大
C:東農大>立大>山梨学大
D:日体大>日大>国士大>駿河台大

こんな感じだと思います。
シード権はAまでの大学から9~10校、Bの大学から1校出るかな、という感じです。

今回は駒大の佐藤選手が1区で区間新記録を狙う、と公言していたからか、どこの大学も1区にエース級を投入している印象です。
箱根駅伝は特に1区で出遅れると挽回するのが大変なので、ほとんどの大学がスピードに対応出来る選手を置いた感じですね。

各大学考察

1.駒大(1位)

ブレーキでもない限り、駒大の1位は揺るがないでしょう。とにかく層の厚さが段違いです。
1区濃厚とされていた佐藤選手は3区エントリー
佐藤選手は出雲も全日本も2区だったので、箱根で1区に入るのは違うかなーと思ってましたが、田澤選手と同じでスピードランナーのデビューは3区でしたね。
1区エントリーの白鳥選手は3年前に1区を走ってますが、1区は篠原選手に変えてくるんじゃないかなと。
前回大会で5区と6区を走った山川選手と伊藤選手がどちらも補欠エントリーですが、この2人は平地での走力も高いので山川選手を4区、伊藤選手を9区か10区という作戦もありでしょう。安原選手を復路の後半に残すなら伊藤選手を6区に置くことも可能ですね。
前回大会も5区金子選手、6区帰山選手とエントリーしていたし、金子選手は2年前に5区で好走した経験があるので、問題ないでしょう。
駒大は往路をトップと1分半くらいの差で終えさえすれば、優勝は間違いないと思われます

2.中大(2位>3位>4位)

前回大会で駒大と30秒差の往路2位だったメンバーが全員残る反面、復路2位だったメンバーが4人抜けた中大。どちらかと言えば戦力は去年よりは落ちる印象。
1~3区は前回大会と同じメンバーがエントリー。しかし5区を2年連続で走っている阿部選手は8区にエントリー。
藤原監督は山登り要因が育てば阿部選手を平地に回すと言ってましたが、山崎選手がそのラインに到達したということでしょうか。
補欠の主力は湯浅選手、吉居(駿)選手、吉中選手と豊富。吉居選手は前回も走っている4区に入り、湯浅選手が10区に入れば面白そうです。
中大の優勝の条件は、往路で駒大に先着すること。そして6区で駒大の前にいること。28年ぶりの総合優勝に期待です。

3.青学大(3位>2位>4位)

前回大会は優勝候補だったものの山で躓き、3位に着地した青学大。これはエントリーミスと不幸が重なって玉突き事故を起こした結果だと思います。
そんな青学大から強力世代が卒業し、戦力低下を囁かれ続けていましたが、全日本は2位に着地。黒田選手がエースに成長したのが大きいですね。
黒田選手は補欠に入っていますが、5区エントリーの若林選手が問題なければ間違いなく2区に入るでしょう。前回大会の近藤選手ほどのパフォーマンスは厳しいと思いますが、確実に走ってくれそうです。
山内選手、太田選手は当日変更で7区と10区を担うと予想。太田選手は往路向きの選手ですが、このエントリーだと復路になりそうかな。
青学大はとにかく駒大と遅れないことが大切。中大と一緒に駒大と競ってほしいですね。

4.國學大(4位>3位>2位)

補欠にごっそり主力を置いている國學大。1区は遅れないために山本選手、4区を青木選手に変更するか、またはその逆に配置するか。
伊地知選手はおそらく10区、または9区に入ると思うので、嘉数選手と高山選手で8区と9区を埋めれば盤石に。
國學大は優勝は厳しくても表彰台は視野に入る戦力なので、ここも駒大、中大、青学大と競ってほしいところです。

5.順大(10位~13位)

強力世代が抜け、戦力低下は否めない順大。入れ替わりに世代最強ルーキーの吉岡選手が加入しましたが、現在は本来の力が発揮できず。今年はシード権上の厳しい戦いを強いられそうです。
1区から5区まで主力をズラっと並べているので、ここは変えないでしょう。吉岡選手を往路に入れると思ったのですが、このエントリーだと7区以降のどこかでしょう。
順大は往路をなるべく上位で終え、貯金を作るのが課題。三浦選手の2回目の1区の出だしに注目です。

6.早大(7位>6位)

全日本では10位に終わったものの、戦力的にはもう少し上位を狙えると思います。
伊藤選手が3年連続5区と思いましたが、伊藤選手は補欠エントリーで、5区には工藤選手がエントリー。スピードのある工藤選手は3区か4区かなと考えていたので少し意外でした。
平地も強い伊藤選手なので、当日変更で3区か4区に入れ、もう片方に石塚選手を入れれば、2区エントリーの山口選手の安定性もあり、序盤は大丈夫でしょう。
復路も6区の北村選手が計算出来るので、ここで上位にいられればシード権は全く問題ないでしょう。

7.法大(10位>9位)

ここも稲毛選手、宗像選手、小泉選手、武田選手、宮岡選手と補欠にごっそり戦力を残している大学。
前回大会と同じ配置にするなら武田選手を6区、宮岡選手を7区、宗像選手を8区となりますが、6区要因が育てば4区に武田選手を回すことも可能に。稲毛選手は9区か10区でしょう。
小泉選手は6区要因が育たなかった時の4区要因か、復路で稲毛選手が担当しない方の区間に回るかだと思います。
戦力的には上位争いは厳しいですが、山に経験者がおり、10位以下になることはないと思います。

8.創価大(6位>7位)

出雲駅伝で2位に入った創価大。日本人選手の底上げと、東海大から編入した吉田(響)選手の存在が大きいです。
吉田(響)選手は1年時に5区を区間2位で走っているので、ここは強み。前回大会まで東海大で6区を3年連続60分切りで走った川上選手の弟が6区にエントリーしていますが、果たして遺伝子は受け継がれているのか。
ここは選手交代ゼロだと思いますが、補欠にも強い選手が控えているので当日の体調不良にも十分対応可能と思います。
問題なく中位争いから脱落することなくレースを進められるでしょう。

9.城西大(5位>6位)

予選会から9位に入り、5年ぶりにシード権を獲得した城西大。今回は上位争いを出来る戦力が整っています
当日変更で2区に斎藤選手、3区にキムタイ選手が入るのはほぼ確実。あとは10区に林選手が入ればそれで安定だと思います。
城西大の強みは2区と5区に計算が立つこと。特に5区の区間記録を持つ山本選手は今回順大OBの今井選手の持つ69分12秒を更新する69分切りを目指しており、その記録にも注目です。

10.東洋大(10~13位)

現在最長となる、18年連続シード権を継続中の東洋大。しかし今年は厳しい戦いを強いられそうな予感。
明るい材料は1年、2年と2区で好走しつつも前回大会は走れなかった松山選手の復帰ですが、今回は補欠にエントリーされ、2区には梅崎選手がエントリー。安定感を取った感じですね。
逆に前回大会2区を走った石田選手が不調でエントリーから外れたのは痛い所。総合力での戦いになりそうです。
補欠から1区と3区に村上選手か小林選手。松山選手、佐藤選手、緒方選手を4区、5区、8区に入れればシード権前後でレースを進められそうですが、前回大会のように1区と2区で大きく出遅れると今回は挽回が厳しそうです。

11.大東大(8位~10位)

前回大会の予選会をトップ通過して4年ぶりに復活し、今回大会も予選会をトップ通過。全日本大学駅伝では7位でシード権を獲得し、勢いのある大東大。今回大会は安定した戦力でシード権候補です。
前回大会5区と6区の菊地選手、佐藤選手をそのまま使えるのは強み。
全日本大学駅伝の1区で区間賞の実績のあるワンジル選手が箱根の1区を走れば面白くなりそうです。
あとは小田選手、西川選手、棟方選手で4区、7区、8区を埋めれば、9年ぶりのシード権も難しくない話でしょう。

12.明大(10位~13位)

毎年力がありながらも本選で力を発揮できない明大。今年も戦力的にはシード権候補ですが、当落線上で争うことになりそうです。
エースの森下選手が補欠エントリー。スピードランナーなので、遅れないよう1区に入るか4区に入るか
森下選手が1区なら4区は前回大会も走った尾崎選手が入ってくるでしょう。
ここは主力がだいたいエントリーに入っているので、ほとんど当日変更はないでしょう。4年ぶりのシード奪還に期待です。

13.帝京大(11位~14位)

前回大会は6年ぶりにシード権を失った帝京大。際立ったエースはいないものの、高めの総合力で勝負です。
ほとんどの大会で1区を務めている小野選手が補欠にいますが、問題なければ当日変更で1区でしょう。不調なら福田選手が1区に入りそうです。
小野選手が1区なら7区に西脇選手か福田選手を回せ、復路も戦えるように。経験者のいない5区と6区をどう乗り切るかがカギになりそう。

14.日体大(15位~17位)

失礼ながら、予選会通過の当落線上と思われた日体大は4位通過。しかし戦力的にはやはりシード権獲得は難しいと思います。
エースの山崎選手が1区か2区、と思いきや3区にエントリー。予選会の上位4人を全部往路に並べたのは序盤の出遅れを防ぐためか。
前回大会で往路を担った漆畑選手と分須選手が補欠にいるので、7区以降のどこかに入ってくるでしょう。
前回大会の5区と6区を担った選手はどちらもエントリー外なので、ここで遅れないことが大切になりそうです。

15.日大(18位~20位)

予選会は集団走で見事5位通過を果たし、4年ぶりに復活した日大。経験者がいないため、本戦は序盤から遅れないことが大切に。
1区から西村選手、キップケメイ選手、下尾選手と並べると思いきや、下尾選手が補欠に。入るなら4区か、復路に残して9区でしょうか。
上りに強い鈴木選手は復路の8区に入れて、下尾選手が4区に入るなら安藤選手が9区か10区か。
上位を走ることは難しそうですが、他校から遅れずについていってほしいですね。

16.立大(17位~19位)

前回大会のメンバーが全員残る立大は、5区と6区を担当した2人以外がエントリーされています。
補欠に主力をだいぶ置いているので、ここから4区~6区、8区、10区あたりを入れ替えると思います
去年は区間エントリーは変えない方針でしたが、今回は学生主体でエントリーを決めているので、柔軟に変えてくるでしょう。

17.神大(14位~16位)

4年生が主力の神大は、8人の4年生がエントリー。総合力は決して低くないですが、それでもシード権獲得は厳しいでしょう。
1区巻田選手、当日変更から2区に入る小林選手でどこまで出遅れを防げるかが勝負です。3区宇津野選手、当日変更から4区に入る宮本選手でどこまで粘れるか
大泉選手、佐々木選手は7区と10区に入ると思うので、ここで少しでも上の順位を目指してほしいですね。

18.国士大(20位~23位)

8年連続出場も、なかなかシード権争いに絡めない国士大。今回も戦力的には難しい戦いになりそうです。
当日変更で1区に山本(龍)選手、3区に生駒選手、4区に西田選手が入るはずなので、そこで中位にいられれば、激坂王チャンプで3回目の5区となる山本(雷)選手がいるので面白くなりそうです。
反対に復路は層の薄さが鬼門になるので、そこでどれだけ耐えられるかがカギになりそうです。

19.中央学大(15位~18位)

2区吉田選手をどこまで活かせるか。それがカギです。
1区は順当に稲見選手がエントリー。ここで遅れないことが最重要です。
平地も6区もいける工藤選手がどこに入るかにも注目。
6区担当が育っており、4区を当日変更で伊藤選手か飯塚選手に任せられ、工藤選手を復路に回せるようならシード権に近づくことも可能でしょう。

20.東海大(9位>10位)

エース石原選手をはじめ、主力選手がだいぶ出場していなかったため予選会は10位通過ですが、戦力的にはシード権を獲得出来るラインにいます。
当初から復路起用が公言されていた石原選手は7区エントリー。まだ調子が良くないそうですが、前回大会2区を4位で走った選手なので、出られれば大きなアドバンテージに。
3区エントリーの佐伯選手の調子次第では、ここに越選手が入るでしょう。
5区と6区の経験者がいないことが不安材料ですが、平地の力のある選手がエントリーされているので、ここを押し切ることが出来ればシード権は問題ないと思います。

21.東農大(16位~18位)

全日本大学駅伝予選会日本人トップ、箱根駅伝予選会日本人トップ、全日本大学駅伝2区区間新、と何かと話題なスーパールーキー前田選手
2区でどれだけ走れるかが注目されていましたが、補欠エントリー。代わりに準エースの並木選手が2区エントリー
こうなると前田選手は遅れを防ぐために1区でしょう。同じく補欠エントリーの高槻選手も3区か、復路の重要区間に入ってくるでしょう。
10年ぶり出場で経験値が浅いのでシード権獲得は難しいと思いますが、遅れずにレースを進めてほしいです。

22.駿河台大(22位~23位)

箱根経験者は補欠エントリーの新山選手のみ。
ゴッドフリー選手が4区にいるので、新山選手を2区とする案
当日変更で1区に新山選手、2区にレマイヤン選手、4区に東泉選手を入れる案のどちらかだと思いますが、とにかく往路重視で行くと思います。
ここもやはり復路が手薄になるので、そこで遅れずに一本の襷を繋いでほしいですね。

23.山梨学大(18位~21位)

前回大会で14位と久しぶりに低空飛行から脱却した山梨学大は、今年の予選会をぎりぎりで通過。戦力的にはそんな低くはないのですが…。
毎年鬼門の5区に弓削選手と言うアドバンテージが出来たことが最大の収穫。6区も前回大会好走した高田選手がいるので、特殊区間は問題なさそうです。
1区から6区はしっかり配置出来ているので、当日変更で入るだろう徳田選手は7区以降のどこかになりそうです。
2区はキビエゴ選手からムトゥク選手になるかもしれませんが、どちらが走っても強いので、1区北村選手が中位以上で走ってくれることに期待です。

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