第98回箱根駅伝予想

こんばんは、ほるみんです。

当たらない大学駅伝予想シリーズのラストです!

大学三大駅伝のラストを飾る箱根駅伝がいよいよ1月2日、3日に開かれます。100年以上前から存在する、説明不要の日本で最も知られた駅伝です。

出雲駅伝や全日本大学駅伝と違い、全区間の距離が20㎞を超える、計10区間の戦いで、最も総合力を試される駅伝ですね。

戦前の予想では駒大、青学大の2強。そこに割って入るか早大。トップ3入りを狙う6~7大学。という感じになっています。

個人的には駒大の優勝、青学大の準優勝で間違いないと思っていますが、3位から下は1区間のブレーキで順位が大きく動くと思います。

各大学の戦力的にはだいたいこんな感じだと思います。

S:駒大>青学大
A:早大>國學大>明大≒順大>中大≒東国大≒東洋大
B:創価大>東海大>帝京大>日体大
C:法大>神大>中学大>山学大
D:学生連合>国士大>専大>駿河台大

1.駒大(1位>2位)

ディフェンディングチャンピオン。前回大会の優勝メンバーが6人エントリーされ、戦力も豊富。優勝候補筆頭でしょう。
今年も田澤選手が2区エントリー。アグレッシブな走りは3区向きですが、学生日本人最強ランナーは2度目の2区でどんな走りを見せてくれるか。
前回6区で歴代3位のタイムを出した花崎選手は不出場ですが、大八木監督は「6区には秘密兵器がいる」と豪語しているので大丈夫でしょう。
11月の激坂を走って4位の大坪選手が4区、10位の金子選手が5区と上り区間にエントリーですが、ここは鈴木選手安原選手と変わるんじゃないでしょうか?
復路は7区や10区に白鳥選手花尾選手が入ると予想。8区に佃選手が入るかは今シーズンの様子を見るに微妙な所。
いずれにしても序盤で出遅れなければ優勝は間違いないところでしょう。

2.創価大(8位前後)

前回大会は往路の4区でトップに立ち、そこからゴールの残り2キロまでおよそ100㎞以上トップを走り続けた創価大。今回も往路で突っ走るオーダーを組んでます。
2区、4区、5区は前回大会と同じメンバーがエントリー。補欠から葛西選手が1区か3区のどちらかに入り、もう片方に緒方選手が入ると予想。
復路はこのままで大丈夫なメンバーがエントリーされていて、補欠にも同程度の戦力を持つメンバーが揃っているので、大崩れはしなさそうです。
5位以内は厳しいですが、シード権は問題なく取れるでしょう。

3.東洋大(4位~7位)

前回大会は終始安定した走りで3位に入った東洋大。
1区、2区、5区は前回大会と同じメンバーを配置。おそらく補欠から3区に前田選手、4区に石田選手を入れて往路優勝を狙ってくると思います。
ここは2区松山選手と5区宮下選手の走りが総合順位に直結しそうです。
さらに8区エントリーの蝦夷森選手と補欠から10区に入るだろう清野選手が復調していればさらに戦力が厚くなり、上位争いに加わってきそうです。

4.青学大(2位>1位)

16人のエントリー選手全員が10000mを28分台で走るという化け物集団を作り上げた青学大。原監督が2軍の選手でチームを作ってもシード権は獲れる
と豪語しているのも間違ってはないでしょう。
しかし、駒大に比べると自分から前に行く選手が少ない印象で、そこが駒大より不利な点です。
往路には補欠から3区と4区に岸本選手佐藤選手飯田選手のうち2人が入ると予想。7区と8区エントリーの宮坂選手、西久保選手の調子が上がらない時は横田選手、復路に残していれば飯田選手へ変わるかもしれません。
飯田選手は上りに強くどこでも走れるので、青学大のキーマンでしょう。
青学大は往路終了時に駒大の前にいることが優勝への鍵です。2区近藤選手の走りに注目しましょう。

5.東海大(9位前後)

主力がどんどんと卒業し、戦力が薄くなってきている東海大。
さらに主力の1人、石原選手の故障が癒えずエントリー漏れ。厳しい戦いが予想されます。
補欠から市村選手が3区に入り、1区~4区はシード圏内でレースを進めそうですが、5区要因が育っていないとここで苦戦する可能性。走力の高い神園選手で強引に押し切るか。
6区は川上選手がいるので大丈夫ですが、それ以降がやや弱い感じ。補欠エントリーの1年生トリオから越選手が7区か10区に入ればシード権はおそらく大丈夫でしょう。

6.早大(3位~5位)

今年も優勝を目標に掲げる早大。個々の戦力は高いものの、毎年5区と6区で順位を上げられないのが厳しいところ。
今年は大物ルーキーの伊藤選手が5区に意欲を見せていたので、期待出来そうです。出雲駅伝のリベンジなるか。
やたら主力を補欠に回していますが、井川選手が1区、中谷選手が2区、鈴木選手が7区、山口選手が10区に入ると考えるのが妥当でしょうか。6区は半澤選手か菖蒲選手が入るかどうか?
平地の総力は高いので、5区と6区をうまく攻略出来れば3位も狙えるでしょう。

7.順大(4位~7位)

出雲駅伝の失敗を取り返し、全日本大学駅伝では見事3位に入った順大。5区と6区を攻略出来れば、箱根でもトップ3が視野に入る戦力です。
三浦選手は1区に入れると戦前の予想ですが補欠エントリー。エントリーで1区に置いた平選手が勿体なくなりますね。
2区は野村選手、5区は四釜選手が入ると思うので、6区が勝負になりそうです。補欠に入っているのは全員実力者なので、6区で多少遅れても問題なくリカバリー出来そうです。

8.帝京大(10位前後)

安定感で毎年シード権を獲得している帝京大。今年は3区終了時点での順位が重要になりそうです。
4年連続3区予定の遠藤選手は問題ないと思うので、おそらく当日変更なく走るでしょう1区2区の2人が前の見える位置で繋げられれば、5区は前回大会区間賞の細谷選手がいるので、良い位置で往路を終えられそうです。
問題は下級生に駅伝経験が少ないことで、復路が他大学より手薄になることは必至。8区エントリーの実力者、橋本選手で粘って9区10区と踏みとどまりたいところですね。

9.國學大(3位~5位)

出雲駅伝、全日本大学駅伝でともに4位と安定感抜群なのが國學院大學。
3年連続で箱根の1区を走っている藤木選手と、2年連続で箱根の6区を走っているものの、今年はスターターで安定感を見せる島崎選手のどちらが1区に入るか注目ですね。島崎選手が6区に入れば5区殿地選手、6区島崎選手でかなり貯金を作れるのでかなり有利になります。
理想的なオーダーは藤木選手が100%復調していれば1区に入り、3区に木付選手を入れ、6区に島崎選手、7区に山本選手、8区に相沢選手、9区に平林選手が入るオーダーです。
これなら過去最高順位に並ぶ3位でゴールすることも可能でしょう。
今年は全区間ピッタリ選手がハマった」と監督が話す國學大に期待です。

10.東国大(5位~7位)

序盤が面白いのがこの東京国際大。3区終了時点では間違いなく1位にいるので、そこからどこまで粘れるかです。
山谷選手、ヴィンセント選手、当日変更で3区に入るでしょう丹所選手で繋ぐ3区間は強力。これはどこの大学も抜けないでしょう。
問題はそれ以降の選手の戦力が落ちること。特に5区と6区の経験者がいないのが痛手。野澤選手が当日変更で5区を走れば面白いですが、無難に8区でしょうか。
3区までにどれだけ差を広げられるかに注目です。

11.明大(3位~6位)

実力はあるけれど、それが結果に結びつかないのが最近の明大。前回大会も優勝候補に挙げられながら、序盤の出遅れが響いて11位に終わりました。
エースの鈴木選手が2年間担った5区には、激坂で好走した下條選手がエントリー。これは2区鈴木選手の可能性ありでしょうか、はたまた全日本と同じ1区手嶋選手、2区児玉選手で流れを作るか。3区は当日変更で富田選手が入りそうです。
6区はそのまま杉本選手か当日変更で佐久間選手だと思うので、7区と9区に鈴木選手、加藤選手を入れられればかなり面白いと思います。
とにかく明大は序盤で出遅れないこと。前回大会のようなシード落ちはまずないでしょう。

12.中大(8位前後)

年々力をつけてきていてシード権が視野に入っているけれど、なかなかシードを獲れない中大。今年は全日本でシードを獲り、箱根でもシードを獲れるかに注目です。
吉居選手は予定通り1区。2区は森選手と思いきや手島選手。安定感を取った形ですかね。
復路は6区若林選手、7区中澤選手、8区三浦選手と前回大会と同じメンバーを組めるので、9区を助川選手が担えれば10区に森選手が控えているので往路を10位くらいで終えられればシード権は間違いないでしょう。
前回大会は往路19位から総合12位まで盛り返した中大。復路の走りにも期待です。

13.日体大(12位前後)

安定感の塊だった池田選手が卒業し、藤本選手が引っ張る日体大です。
今回は5区の吉冨選手に自信を持っているため、4区までに遅れないことが大切になりそうです。
エントリーメンバーでも大崩れしなさそうですが、1区、3区、4区に大内選手、大畑選手、佐藤選手の誰かを入れればさらに上位でレースを進められそうです。
そうなると復路が手薄になりますが、上記メンバーのうち2人を残せて復路に入れられればシード権を狙える位置でレースを進められそうです。

14.山学大(16位前後)

オニエゴ選手が2区で充分に活躍できる選手に成長した山学大。それを生かす区間配置が重要になってきます。
鬼門は毎年出遅れる1区。ここを中位で走れれば面白くなりそうです。
松倉選手が1区を担うと思いきや補欠エントリー。空いている3区に入るでしょう。
同じく補欠エントリーの新本選手も往路タイプですが、このエントリーだと往路に入れられないので9区に登場でしょうか。
シード権は難しいですが、毎年鶴見で途切れてしまう襷は今年は繋がりそうです。

15.神大(15位前後)

主力の呑村選手が怪我から復帰できずエントリー漏れ。川口選手も補欠にエントリーされているものの、本選を走れるかは微妙な所。
代わりに巻田選手がエース格に成長し、1区エントリー。3区と4区に不安が残るので、補欠エントリーの宇津野選手、高橋選手、大泉選手の2年生トリオから1人、川口選手と安田選手から1人入れられれば往路はそこそこ戦えると思います。
しかしやはり全体的に層が薄いので、シード権は厳しいと思います。

16.法大(13位前後)

全日本ではソツのない走りでシード権にあと1歩まで迫った法大。
1区~3区は多分変わらないので、4区に河田選手か清家選手を入れるか、清家選手が5区か9区に回るか。
補欠には他にも川上選手、宗像選手、小泉選手と残しているので、3人を8~10区に回して清家選手を5区で使えると面白いですね。
2区の鎌田選手でシード圏内に入り、確実に繋いでいけばシード権も見えてくると思います。

17.中央学大(14位前後)

前回大会は予選会1位通過候補ながら、まさかの12位で本選出場を逃した中央学大。今年は各区間の候補選手も決めながら、しっかり予選も通過してきました。
往路メンバーは変更なしでしょう。吉田選手は9区に入るはずなので、スピードランナーの小島選手が7区かな、という感じで大きなエントリー変更はなさそうです。
堀田(晟)選手が補欠からどこかにエントリーされれば、吉田兄弟の同時出走、堀田兄弟(双子)の同時出走という極めて珍しいシーンが見られます。そちらにも期待しましょう。

18.駿河台大(20位前後)

初出場。かつて法大を沸かせた徳本監督の指導の賜ですね。
1区から清野選手、ブヌカ選手、町田選手の主力3人を並べる、と言ってましたが、なんと全員補欠エントリー。単純にどの順番で入れるかを決めあぐねているだけですかね…。
4区の今井選手、5区の永井選手がそのまま走れば、史上初の子弟関係での襷リレーが実現します
今井選手が中学の体育教師をしていた時の教え子に永井選手がいた、なんて漫画のような話ですね。31歳と21歳の襷リレーに注目です。
上記5人をそのまま往路に並べればトップと大きく遅れることはないと思いますが、やはり初出場のプレッシャーもあると思うので、最後まで襷を繋げて走り切ってほしいですね。

19.専大(19位前後)

予選会トップの高瀬選手を2区にして、キサイサ選手を3区に回してきましたね。しばらくレースに出ていない主力の木村選手が復調し、1区に回せればそれなりの位置で4区以降も戦えそうです。
しかし経験者不足と層の薄さは如何ともし難く、復路は厳しい戦いを強いられそうです。前回大会途切れてしまった襷を今大会はしっかり繋げて欲しいです。

20.国士大(18位前後)

予選会をギリギリ10位で通過した国士大。しかしこれで6年連続の出場となり、戦力も経験も整ってきているため最下位で終わることはなさそうです。
1区から4区まで想定通り並べてきており、ここでは後れを取ることはなさそうです。6区は福井選手が用意できているようなので、5区がどうなるかですね。
補欠には清水選手、綱島選手、山本選手と前回大会の経験者が揃っているので、7区、9区、10区と並べて一つでも上の順位を狙っていってほしいですね。

21.学生連合(17番目前後)

予選会を通過できなかった大学のうち、一度も箱根を走っていない日本人選手上位16名で構成される選抜チーム。
毎年「今年のメンバーの合計タイムは予選会〇位相当で、上位も狙える」と言われるものの、だいたい不発に終わるのが悲しいところ。
そりゃ各大学で2区を走るような選手の集団から上りが得意、下りが得意、急激なビル風に強い、急激な温度上昇に強い、という選手を探し出してスペシャリストにしろっていう方がムリってもんですよね。
ただ今回の1~3区と5区は順当なところだと思います。補欠には村上選手、竹井選手の平地に強い2人がいるので、こちらを復路に回せば面白いんじゃないかなと思います。

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