Backlog World 2021 旅 ~Journey~ オンライン 参加リポート(その6)
その6は、大トリ、沢渡あまねさんの基調講演、そして最後に感想(たかくの想い)を書きたいと思います。
基調講演#2 「越境」〜未来の旅人たちへのメッセージ〜
スピーカー:あまねキャリア工房 沢渡 あまね氏
あまねさんは、我々にキーメッセージとして『3つの旅』を示してくれました。それは、
1.時代を超える旅
2.地域を超える旅
3.立場を超える旅
です。さらに「大丈夫、私たちはその手段を持っている」と背中を押してくれました。では、それぞれの旅について考えていきましょう。
まず、あまねさんが大事なことは、『デジタルワーク』だと説いています。
1.時代を超える旅
今、組織は変わりつつあります。
統制型(ピラミッド型)モデルからオープン型へのシフトチェンジです。
Copyright © 浜松ワークスタイルLab All Rights Reserved.
当日のあまねさんの講演資料 『越境』~未来の旅人へのメッセージ~
より抜粋
あまねさんは、統制型(ピラミッド型)、オープン型いずれにも合理性を認めています。
しかし、統制型(ピラミッド型)一辺倒のやり方は過去の時代の勝ちパターンで時代から取り残されていると指摘しています。
また、統制型(ピラミッド型)の場合、主体性が薄れ、思考能力が失われることを危惧していました。
ビジネスモデルの変革が必要なのです。
とはいえ、いきなり、オープン型組織に移行するのは難しいです。
そこで、部分的にアジャイルを取り入れるハイブリッド方式です。
部分的にでもオープン型のスタイルを取り入れ、新時代の勝ちパターンを探す旅をしましょう。
2.地域を超える旅
これからは、線のつながりが大切です。
地域を超えて、同じテーマでファン(共感者)とつながるのです。
・同じ職種
・同じ問題意識
・同じライフステージ
・同じ業種
・同じ技術
共通性は多種多様です。
この共通性を支えるのがIT(デジタル)です。
IT(デジタル)は皆に公平である
IT(デジタル)で地域を超えよう
↑
by あまねさん
3.立場を超える旅
これからの時代に求められる人は、「現場のモヤモヤをコトバにして上と渡り合える人」です。
これからの時代の組織の旅の水先案内人:
ファシリテーター+リーダー=ファシリーダー
です。
単なるリーダーシップではない、『エモーションリーダーシップ』の大切さをあまねさんは説いています。
未来を拓くプロジェクトマネージャーよ
ファシリーダー
であれ
by あまねさん
また、安全に進む旅のために、
景色を合わせる必要性にも触れています。
その羅針盤あるものが、フレームワークやプラットフォームなのです。
あまねさんは、
ともに旅する仲間を見つけよう
大丈夫、私たちはその手段を持っている
を我々参加者に最高のメッセージを贈ってくださいました。
旅の終わりに(たかくの想い)
今回の旅(講演)には、共通するキーワードがありました。
それは、『自律』です。
石倉さん、あまねさんの基調講演、門屋さん・河内さんの対談、いずれにおいても、これからの時代は1人1人が自律的に行動しなければ、新しいプロダクトは作れない、そう痛切に感じました。
とは言え、いきなり、『自律しろ!』って言われても困りますよね。そんな時に大切なのはガイドです。
コロナ禍の今は難しいですが、現実の旅を考えてみましょう。
旅に出たいなーと思ったら、
・パンフレットを集める。
・ネットで情報を探す。
・「地球の歩き方」を買う。
これって、ガイドじゃないですか。パックツアーには、添乗員さんが同行することもあります。
では、プロジェクトマネジメントでのガイドって、何でしょう?
ボクは、
・ツール
・コミュニティ
だと思います。
ツールに蓄積された多くの情報、コミュニティの仲間を通して得られる知見がプロジェクトマネジメントを推進していくのだと思います。
プロジェクトマネジメントの旅は、決して楽しいことばかりではありません。辛いこともたくさんあると思います。
でも、これからも、ツールやコミュニティの仲間とともに、プロジェクトマネジメントの旅を続けていきましょう。
最後に、ナカミチさん、こまみさ さんをはじめとする運営委員の皆さん、本当におつかれさまでした。ありがとうございました。
(おしまい)
川越在住。映画と音楽、お酒とラーメン好きのソフトウェアエンジニアです。 ビールは、ハートランド(KIRIN)。 🍜は、いろいろ。 好きな音楽は、クラシックギターとピアノ。好きなバンドは、ミスチル。好きなマンガは、「3月のライオン」。