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アンビグラムの制作過程をまとめた

こんにちは、晴草です。
皆さんアンビグラム作ってますか?

アンビグラムを作るにあたって考えてたことをまとめてみました。
参考になれば嬉しいです。


対応を決める

今回は「無回転」の回転重畳型を作ります。
かなり高いアンビグラマビリティを感知したので上手く仕上げていきたいところ。

こう見ると構造が似ている

アンビグラムを作り始めるときはまず対応から決めます。
対応はアンビの土台となるので多分全アンビグラミストがここから始めるはず。
一番苦労するところでもあります。(当社比)

「無/転」は構造が近いので素直に一本ずつ対応させていけば良さそう。
「回」は回転の中心でも回転重畳の中心でも自然アンビです。その意味に恥じない素晴らしいビリティですね。

処理を考える

対応を決めたときに足りなかった・余ってしまった画を処理していきます。

処理は「足す」か「引く」か。
片方で余分である・不足している画を表示するかしないかということですね。

引いてしまうと可読性を著しく損なう場合は残す手立てを考える。
無くても読めそうだったら消す。
だいたいこんな感じで方針を立てます。

図(雑)

「無/転」だと上の図で赤丸をつけたあたりが特に気になります。
この中で可読性のキーになりそうな部分は残して、要らんな〜となれば省いてしまいましょう。

「車」の下に飛び出す画は残したいです。
「無」の右に飛び出すところも上の画か下の画のどちらかは残さないと読みにくそう。

上記を踏まえて

今回は残したかった部分に水玉をあしらってみました。
残したい部分に装飾を施したり細くしたりかすれさせたり、認識を揺らすのはアンビグラミストの常套手段です。

バランスを整える

文字のバランスは可読性に大きく影響を与えます。
今回は「灬/云」のあたりのバランスが悪いように感じますね。

もともと「無/転」に占める「灬/云」の大きさがかなり違うことが原因っぽいので、ここを敢えて収まり悪く大きくしてしてみます。

結構良くなった

一部を大きくすることでバランスを整えるのはΣさんの「造形」やオルドビス紀さんの「疎外感」なんかが分かりやすいんじゃないでしょうか。

ここらへんでア局の可読性チェックチャンネルに投げてみます。
人に見てもらうのマジ大事。自分の作ったものって読めちゃうので。
時間を置いてから見直すのもGood。

読めそう

完成!

あとは微調整したりして仕上げ。
縁をつけたらより読みやすくなりました。

作り方というわけじゃないですが、ここで書いた三つの要素を意識すると可読性の高いアンビグラムができると思います。
是非みんなもアンビグラム作ってみてね。

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