2022年のボードゲーム振り返り

これは「ボードゲームエトセトラ」の2022年アドベントカレンダーの最終日記事です。すっかり公開が遅れてしまいました。どうせ遅れたなら、記事を作り直そうということで最近のデータから振り返ることにしました。

さて、2022年にリリースされた日本語版ボードゲームは225作とのこと。

https://twitter.com/hourei/status/1607621703517241347?s=21

ボードゲームギークで2022年を発売年として登録されているゲームが約2500ぐらいですから(検索限度を超えてたのでもう少しあるようですが)、大体1割ぐらいが日本でも数的には出てるという事になります。

翻訳ですから、当然海外を含めた評判を加味して検討されていて、国内に出回っているボードゲームの平均水準は相当に高い状況になっています。

たとえば、日本語化のタイムラグを考えて、2021~2022年の2年間に発売されたゲームをBGGのランク順にソートすると最初の100個中の49個が日本語版を発売済みか発売予定が発表されており「ランク上位の2個に1個は日本語版が出る」という凄い状況でした。

もうある意味適当にかっても相当レベルの高いゲームばかり出回ってるわけで、ボードゲーム愛好者としてはありがたい限りの環境になった1年でした。

しかし同時にちょっとためらう金額のゲームが増えてきたのも間違いありません。1万超えはザラで、2万台も珍しくありません。更なる高額のゲームも出てきました。

お財布は急に大きくなりませんから、購入出来る数は必然的に限られてきており、売れるものは即座に在庫が枯れ(以前より転売は少ないように感じますが、気のせいでしょうか)、そうでないものは動かないというのが顕著になってきたように感じます。「これ良い作品なんだけど、いつまでも予約が消えないね」と話した事が今年は1度や2度ではありません。

最新のPaxu2022などのイベント時の価格を見ても、いわゆるカタン箱サイズの30cm四方のボックスの場合は、$80~90のゲームがかなり目立ちます(130円で計算すると10,400~11,700円)。中箱クラスで$50~60(6,500~7,800円)といったところでしょうか。

国内市場へこれらが出てくるのは来年後半から再来年でしょうから、その頃には中箱で7~8000円、大箱は1~1.3万円という価格が定着するのでしょうか。グルームヘイブンが3.3万でドキモを抜いた価格だったのがすっかり驚かない世界になっているかも知れませんね。

今年プレイしたゲーム約380個を振り返ると、非常に外れが少なくワーストを選べないぐらいの年でしたが、来年もこれが続くのか、過剰供給の反動で日本語化は激減するのか、価格はさらに上昇するのかドキドキの年末となりました。




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