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太陽光発電+蓄電の家を建てて1年経ったので光熱費収支を比較してみる

こんにちは、長野に移住して個人開発したり猫を飼っているHALです。
タイトルの通りなのですが、昨年新居を建てまして、そこに太陽光発電+蓄電システムを載せました。
そろそろ1年ちょっとが経ったので、収支としてはどうなのかをまとめておこうと思います。

基本情報の整理

まずは基本的な前提条件の整理をしておきます。
家についてのスペックは以下のような感じです。

建てた家の基本スペック

  • 2階建て一軒家

  • 太陽光発電容量:4.2kWh

  • 蓄電池容量:5.6kWh

  • 売電価格:17円/kWh

  • オール電化

  • ZEHほどではないけどまぁまぁの断熱性能

以前の家のスペック

  • マンション(新築賃貸)4階建ての3階

  • 電気+ガス(プロパン)

また、前後で変わらない条件としては以下のような感じです。

変わらない条件

  • 長野市内(場所も近所)

  • 夫婦2人+猫1匹

  • フルリモートワークのため1日中家にいる

同じ長野市内で家族構成も変わっていないので、比較としては純粋に「家の違い」で比較できる状況になっているんじゃないかなと思います。

収支の状況

では早速、光熱費の1年間の収支を見てみましょう。

月ごとの収支

2021年10月〜2022年9月と2022年10月〜2023年9月の光熱費収支比較

以前住んでいた家は「電気代+ガス代」を、新居はオール電化なので「電気代-売電収入」を出しています。
グラフを見ていただけば分かる通り、ほぼすべての月で大きく光熱費を下げることが出来ています。

冬場は日照時間の減少とエアコンによる暖房費が影響して差は小さくなっていますが、同程度に抑えられているのであれば特に問題はありません。
顕著なのは夏場で、暑い日でも日中は発電しながら消費するため、かなり節約することが出来ています。

1年間の収支

2021年10月〜2022年9月と2022年10月〜2023年9月の光熱費収支比較(合計)

1年間の合計を計算すると、約20万円ほどの節約ができた計算になります。
オール電化になったことによる基本料のカットや、断熱性能による効果などもあるので、太陽光+蓄電池だけの効果とは言えませんが、トータルとしては20万円の効果が得られたというのは確かです。

太陽光発電+蓄電池システムの導入に200万くらいかかっているので、おおよそ10年前後で元が取れる計算にはなります。
※実際は、発電効率の低下などでもう少し伸びるはずですし、10年後には機器更新などが必要になってきます。

注意点など

金銭的なメリットに関して言及しましたが、いくつか注意点もあります。

日照条件を考慮する

当然ですが、太陽光発電は日照条件によっては効果を発揮できません。
自分の住んでいる長野市は実は全国的には日照時間が長い市町村になります。
また、家の立地も屋根に関しては太陽を遮るものがないような場所なので、比較的太陽光発電に有利な条件が揃っています。

売電価格を考慮する

太陽光発電は固定価格買取制度(FIT)がありますが、近年は買取価格が下落しています。
それに対して電気代は高くなっている状態なので、売電収入よりも自家消費をした方が良い、という場合も多くなっています。

自分はフルリモートワークでずっと家にいる生活なので、「自家消費しやすい」という条件がありますが、日中家にあまりいない方だと、効果を感じにくいということも考えられます。
蓄電池との組み合わせの有無なども考慮して、シミュレーションしてみることをおすすめします。

機器の更新時期を考慮する

先にも少し書きましたが、太陽光発電はずっと使えるようなものではありません。
10年以上経ってくるとパネルや機器の交換が必要になってきます。

太陽光パネルの法定耐用年数は17年とかのようですが、それ以外の機器では10年前後とされてるものもあったりします。
その頃にはまとまったお金がまたかかることがあると想定しておく必要があります。

費用以外のメリットも考慮する

これまで主に費用面のメリットをお伝えしてきましたが、太陽光発電+蓄電池システムは防災面でもメリットがあります。
地域が停電などした場合でも、日中は発電ができますし、夜間も蓄電池からある程度給電できるため、例えば冷蔵庫の中のものが駄目になってしまう、といったことは避けられます。
(まったく支障がない、というのは難しいです)

今後は電気自動車やPHEVも普及をしてくると思いますが、V2Hを導入すれば発電+蓄電の連携をさらに強化して、1週間程度停電しても大丈夫、という状況を作ることも可能でしょう。

もちろん、ガスがないので自宅の電気設備に不具合が起きた際に困るという可能性もありますが、自宅のみの問題であればホテルや親族宅に避難するといった対策も可能と考えています。

住んでいる地域によって対策しておくべき災害などは異なるでしょうから、太陽光発電が向いているかどうかを防災観点でも検討しておくと良いと思います。

まとめ

我が家においては、太陽光発電+蓄電池システムの導入は(いまのところ)正解だったと言えそうです。
今後もフルリモートワークの状況は変わりなさそうですし、夏にPHEVを購入してますます電気を活用することができる状況も出来ました。

初期費用もかかりますし、万人におすすめできるものではありませんが、自分と似たような条件・ライフスタイルの方であれば、同様にうまく効果を発揮することができるのではないかと思います。
参考にしていただけたら幸いです。

なお、「この辺ってどうなってるの?」とかご質問があればコメントとかX(https://twitter.com/HAL1986____)とかで質問いただければ追記します。

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