ネタ【牛の幽霊】

【牛の幽霊】

コント!【牛の幽霊】
「恨んでるとかじゃなくて、単刀直入に聞きたいんです。私って、正直、どうでした?美味しかったですか?」
「あー。なるほど。それが聞きたくて成仏できてないんですか」
「そうです、そうです。純粋に。気を使わなくていいので、私って美味しかったかどうかだけ知りたいなあって」
「えーと、申し訳ないんですけど、今月の、どのパーティの時のどの牛料理の時の牛さんか教えてもらえたら、感想言えると思うんですけどねえ」
「あ、もう、そんな感じなんですか。あ、もういいです。わかりました」

「いや、ごめんなさい。いや、今月、会席の機会が多くて、あの。どのパーティの時の?」
「いや、もうそもそもそんな感じやったら、いいです。もうわかりましたから」
「え、なんでなんでなんでなんで??感想言いたいですよ?なんで怒ってるんですか?」
「怒ってません!💢」
「いや、怒ってるじゃなかったらなんでなんですか?感想を聞きたいから出てきた牛のオバケなんですよね?感想言いたいから、どの牛料理か教えてください!って」
「それがめちゃくちゃ失礼なことを言ってることに気づいてない時点でもう無理です。もういいです」

「なんやねん。いや、でも、今月食べた牛肉は全部美味しかったですよ!」
「え?それ、どういうつもりで言ってるんですか?『どの孫かわからへんけど、孫は全員可愛い!はい!お小遣い!』って言われてる気分ですよ」
「あ、そうなの?お小遣いほしかったの?」
「ちがうちがうちがうちがう。またあかん方向に行ってる。
え?なんなん?
喋れば喋るほど、あかん方向いきますよね?え?なんでわからへんの?」
「だって、どの牛料理かわからないのに、感想言われへんやんけ!お前がわけわからんこと言うからやんけ!」
「お前って言わんといて!!名前があるし!」
「名前知らんもん」
「ウエーン(泣きだす)」
「泣くなや。もう。だって、名前知らんもん。どのパーティのどの牛料理も美味かったって言うてるんやから、そこに入ってるやん!自分も!喜んだらええやん!個別に褒めて欲しかったら、名前言えや!』
「ウエーン。…カルパスです!」

「カルパス?あ、あ、あ!パーティとかじゃなくて。あ、コンビニとかのレジのとこに置いてある、あれ?
あ、なるほど。」
「もう、そのリアクションでわかりました。わたし、ほんまバカみたいやね」

(暗転のち明転)
「どのワインですか?ってなんなん?ウチってそんな、軽いワインやったの?ほんで、なんなん?わたしがテクノブレイクって言うたら、あのワイン最高でした!って!
テクノブレイクは“オナニーしすぎて死ぬこと”やから!!そんなワインないから!」
「成仏せえよ!早く!!なんのひっかけやねん!罠とかせこいぞ!!何時やと思ってるねん!!なんやねん!ワインの幽霊って!!まだしもぶどうの幽霊ならわかるけど!!」
「ボジョレーです!昨日飲んでいただいた!嘘でもいいから、愛してほしい!美味しかったって言うてほしい!」
「ボジョレー?ああ、あれか。薬といっしょに飲んだから味わからへん」

「薬といっしょに!??あははは!あはははは!(気が狂ったように笑う)」

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