チームで動いてる

まず【ヌアンス刑務所】は、vyond(ビヨンド)というアニメーションツールを使って作成されている。
このvyondというアニメーションツールは、とても使い勝手が良く、いいソフトである。登録料が年会費で15万円近くするようである。

ただ、vyondも完璧ではない。できることと出来ないことがある。
どんなキャラクターなら作れるのか?
どんな表情になるのか?
実際vyondを動かせない僕は、出来上がりが想像もつかない。


なので、Sさんに、色んなキャラクターをできるだけ幅広く作って、LINEで送ってほしい、という依頼をした。
Sさんがやってくれたのは結果としてこれだけになってしまったが、それでも雰囲気をつかむために役に立った。

あと、畑さんが現在の映像制作の担当の松尾さんを用意してくださった。松尾さんは素晴らしい方で、現在この松尾さんと二人三脚で【ヌアンス刑務所】は制作を進めている。


「Sさんがダメだったのですいません」的な気遣いもあって、畑さんが松尾さんをリーサルウェポンとして紹介してくださったのである。
なので、イヤらしい言い方に聞こえるかもしれないが、Sさんは役に立ってくれたと素直に感謝である。


なんでも必死でやるということが大切だと思い知った。Sさんの今後も心から応援したい。
若いうちは、自分のことしか考えられない時期などもあるものだし。Sさんのおかげで繋がりは途絶えなかったのだ。
聖火は消えず、である。

田村さんは非常に優秀な人なので、現在も同じチームではあるが、相変わらず多忙を極めるので、オブザーバー的にサポートをしてもらい、松尾さんにメインで馬車馬のように作画担当をやってもらっている。

さて、このヌアンス刑務所なのだが、何のためにやっているかという話を明確に書いておこう。
当たり前のことだが、収益化である。
金である。
金。

チームで動いているし、費用をAdroaigに負担してもらってるわけである。
「アニメは俺のロマンのためさ」などと言うとチームが怒るだろう。
「金儲けして、みんなでいつか乾杯しましょう!」というところに夢があるのだ。


ちなみに、僕はこの「チームで動いてる」という言葉がとても好きで、使うたびにドーパミンがジャブジャブ出ている。
私利私欲のためじゃないのさ。
チームで動いているのさ。
そう言えば聞こえがいいのだ。


次にあげる二つのセリフ、どちらが好感度が高いか、選んでみてほしい。

A「服の上から乳首の位置あてゲームをお前としてぇ!してえよぉ!!いいだろぉ〜?」
B「服の上から乳首の位置あてゲームのプロジェクト、実行委員を任されましたので、あなたに遂行します。チームで動いてますので、よろしくお願いします」


Bのほうが好感度が高いと思う人がほとんどだろう。
「チームとして、あなたの乳首の位置を当てたい」と言われると、すけべな感じがかなり薄れる。これがポイントなのである。


思えば、僕はなんの実績もない芸人なので、一人で勝手にやっていることが多かった。
チームで動いている人たちが羨ましかったのである。なので、その反動で現在の【ヌアンス刑務所】の状況はとても嬉しいのだ。


チームで動いてるからね。うん。
チームで動いてるんですよ。
おまわりさーん、ぼくチームで動いてるんですよ。
駅員さーん、ぼく、チームで動いてるんですよ。
いくらでも言いたい響き。心地よい。

「チームで動いてるかどうか聞いて?聞いて?」
「なに?意味わからんねんけど」
「いいから!いいから!チームで動いてるかどうか聞いて!!」
「めんどくさいな、もう。チームで動いてるの?」
「せやねーん。チームで動いてるから、俺ひとりでは、判断でけへんねーん。ドーパミンぶしゃあーっ!」

こういう状況である。
「チームで動いてるから」の後に続くセリフとして気持ちいいフレーズも決まっているのだ。
わざとらしく眉毛をしかめ面にして、「チームで動いてるから、俺も今すぐに決められへんねん」
これである。これが最高にドーパミンが出る。


ホンマは即決できるようなことでもこれを言うことにより、さらにドーパミンが出る。
「ハクション中西さん、ヌアンス刑務所、観てます。友達に宣伝していいですか?」
「チームで動いてるから、それは俺も今すぐに決められへんねーん。チームで動いてるから〜」
これである。


宣伝してくれたらいいに決まってるのに、いったん値打ちをこくのである。これがドーパミンをバシャバシャと出す。

これからは、女性をホテルに連れ込む時も、個人的な感じではいかない。
「ヌアンス刑務所のチームで動いてて、今、チームとして、終電を逃してしまったので、チームの判断として、ラブホいきましょ〜」と言うのである。
性交に成功する未来しか見えない。

とにかく、チームで動いている、というのはそれぐらい気持ちのいい響きなのである。


話が逸れまくったが、とにかく【ヌアンス刑務所】は収益化を目的としている。そして、その収益化には、二つの条件がある。
ひとつは、よく知られているだろうがチャンネル登録者数1000人を超えることである。

そして、もう一つは総再生時間数が4000時間を超えることである。目標は定まった。
現在でのYouTubeの規約では、この二つとなっている。
松尾さんが比較的動ける状態の人だったので、とりあえずスタートを切る前の動画のストックを貯める作業に没頭した。

ここからは、僕のいくつかの戦略を説明していく。
戦略と言っても、別に成功してるわけではなく、奮闘記の途中であるから、孫氏の兵法みたいに名を残す書物とは違い、“敗軍の将かく語りき”みたいに思って読んでもらっても良い。

前述したが、まずはストックがあることが大切である。一ヶ月分は貯めてからのスタート。これが基本。
そして、その一ヶ月分が貯まるペースも一ヶ月以内でなければならない。まあ、考えたら当たり前のことだが。

なので、一番最初に考えるのは、ロマンでもなければ、夢でもない。
カロリーダウンである。とにかく作画担当の人のカロリーを下げる。
手抜きはダメだが、力を抜くのは必要なのだ。手抜きと力を抜くことの違いをわからないといけない。

手抜きとは100メートル走を思いっきり走らないことである。
力を抜くとは、マラソンを最後までできるペースで走るということである。
アニメ配信は持久走である。だから配分を考える。

そこで、考えたのが【返事が気持ちいい学園】である。カロリーダウンといい意味でのマンネリも兼ねている。
実はこれを一番先に作った。
シリーズにして、ストックの確保としては、一番スピーディーに動ける。困った時の【返事が気持ちいい学園】なのである。

参考までに下記のシリーズである。
観てくれるとありがたい。
チャンネル登録してくれるとチームとして動いてるから嬉しいです^_^
【返事が気持ちいい学園1‬】
‪https://youtu.be/g8LF7L4UNBM‬

さて、そんなこんなでシリーズを作り、松尾さんの負担を考え、シリーズではない一回だけのやつは、基本的にはやらない方針にした。
シリーズのおかげでストックが増えて余力ができた場合は、一回きりの動画も作っていくことにした。


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