ネタ【魚顔でイジられるヒロシ】

【魚みたいな顔した男】

(センターマイクあり。以下、スマホ画面を朗読)

むかしむかし、あるところに、魚みたいな顔をした小学生の男の子、ヒロシ君がおりました。

ヒロシ君は、同級生たちに、「呼吸、苦しくない?」と振られるたびに、「うっ!エラ呼吸だから苦しい!」ともがき苦しみ、すさまじい速さで走ってトイレにかけこみ、洗面台に水を溜めて、顔をうずめる、というノリを、毎回していました。

それを楽しんでやっていましたし、特に不満はなかったのです。

中学生になりました。

ヒロシ君は、だんだん、魚のノリを振られるのが腹立ってきました。

ヒロシ君の中で、魚のノリを振ってきていい奴とあかん奴ができていきました。

大学ノートを二冊買い、“魚のノリを振ってきていい奴ノート”と“魚のノリを振ってきたらしばく奴ノート”を作りました。

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