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大和のオリジナルリリィについて①

はじめまして、白露 彩風です。
普段は「ふーせん」という名前でTwitterに浮上してます。私は趣味として創作活動をしているのですが、その中でも現在『オリジナルリリィ』というものにどハマりしてまして、大きく分けて2つのグループのキャラの設定を考えたりSS書いたりイラスト描いたりしています。
その大きく分けた2つのグループのうち、現在の奈良県を舞台としたオリジナルリリィ達の設定や出来事についてまとめるのがこのnoteのテーマです。

本題へと進む前に、オリジナルリリィについての説明を。
オリジナルリリィとは、様々なメディアで展開されている『アサルトリリィ』コンテンツの世界観を基に、リリィと呼ばれる少女達とその物語を創作しようというファン活動の一環です。あくまで二次創作としての活動で、公式様とは関係ありませんので、あらかじめ了承して頂ければ幸いです。

アサルトリリィの世界観とは

そもそも、『アサルトリリィ』ってどんな世界観なの?という方もいるかもしれませんので、軽く説明します。(詳しくはアサルトリリィで検索してみてね!)

アサルトリリィの舞台は近未来。
半世紀ほど前に突如現れた巨大生命体・HUGE(ヒュージ)によって人類は滅亡の危機に陥ります。ヒュージとは生物がヒュージ細胞と言われる細胞の影響で怪物化したもので、このアサルトリリィの世界では様々な種類のヒュージが出現しています。
このヒュージに対抗出来るのは、マギと呼ばれる魔力に共鳴しやすく、ヒュージを倒す唯一の武器であるCHARM(チャーム)を扱える10代の限られた少女達のみ。その少女達が「リリィ」です。

これだけ知っていたら、多分大丈夫(なはず)!

舞台背景

さて、早速本題に入りたいと思います。
今回紹介するのは、「本編(ここでは公式でのメイン時間軸を指します)より17年前の大和(現在の奈良県)で活躍したリリィ達の物語」 というのがコンセプトです。
とは言っても、この物語は三部構成で展開するうちの第一章の時間軸であって、しかもその第一章も三年間の話をするので、あくまでも「第一章終幕=本編より17年前」となります。ややこしくてすみません…。

ついでに三部構成の内訳を少し紹介します。
・第一章「凰(おおとり)」
・第二章「綴(つづり)」
・第三章「興(おこし)」
それぞれに副題として漢字を一文字ずつあてています。

では、今回のnoteのメインである第一章「凰」について述べていきます。まずはあらすじから。

舞台は、大和(現在の奈良県)。
世界中にヒュージが出現してから約30年。
人々はヒュージの襲撃を恐れながらも、対抗手段である決戦兵器・CHARMの開発や研究の進展、そしてヒュージと闘うリリィ達の活躍によって、ある程度の日常生活を送れていた。それはこの大和も同じであり、大和では、リリィを「巫(かんなぎ)」と呼び、この土地は巫の活躍によって少しばかりの安寧を保っていた。
そんな中、大和の行政を担う「神祇会」は、巫を統率する素質を持つ少女を長年探し続け、ついに該当する少女を見つけ出すことに成功した。
その少女の名は、初瀬斎子(はせ ときこ)。
神祇会は伝承に準えて巫を統率する者を「凰主(おうしゅ)」と呼び、斎子に凰主となって大和を救って欲しいと懇願する。
悩み抜いた結果、斎子は願いを受け入れる。
そして、大和を救う凰主となるべく、戦いの舞台へと立ち向かっていく…。

以上が、第一章「凰」のあらすじです。

いやいや、なんか分からん語句いっぱいやん…。
これから説明します。

まず、実際のアサルトリリィの世界では、奈良にリリィがいるとは一切説明されていません。奈良がどういった状況かも分かりません。一応関西圏には幾つかガーデン(リリィ養成学校)があるのですが、京都や兵庫に集中しており、その他の地域についてはほとんど分かりません。

無いなら作っちゃおう。

という理由で奈良にもガーデンが出来ました。

物語の序盤での大和は

・県議会の代わりに「神祇会」と呼ばれる政党がある
・神祇会が運営する「大和修學館女學校」というガーデンに「」と呼ばれるリリィ達が在籍している
・巫の9割以上が地元出身者
・過剰なほどの郷土愛を持つ県民性
・神祇会の影響で、神道に対する信仰心が強い

という感じです。雰囲気的には、ゆ〇ゆをイメージして貰えたら分かりやすいかも?独自の呼び方とかちょっと時代錯誤(頭が奈良時代か第二次世界大戦)な考え方してる人達が多いのが特徴です。

大和修學館女學校

大和修學館女學校は、先述したように「神祇会」が運営するガーデン(リリィ養成学校)です。
本編から約20年前のガーデンということで、本編で主力とされる「ノインヴェルト戦術」と呼ばれる集団戦術ではなく、「デュアルスタイル」と呼ばれるヒュージと1対1で戦う個人戦術が主です。しかし、後述で登場する「神隊」という少人数の団体戦法も行っているので、比較的連携は取れる巫がいるのが特徴です。
また、この大和修學館女學校は、この当時の日本ではトップクラスの名門ガーデンです。また、巫達のほとんどが零式御笠という第一世代のCHARMを愛用しています。

アサルトリリィの世界ではよく中高一貫のガーデンなどがありますが、この大和修學館女學校は高等部のみのガーデンです。なので、大半の巫達は高校生になってやっと戦う為の力と知識を養い始めます。
大和修學館女學校には、学年とは別に階級制度があります。半年に一度昇級試験「選巫(せんぷ)ノ試シ」を受けて、その成績とこれまでの実績から配属が決まります。
階級は上から

軍配(ぐんばい)…定員2名(臨時で3名)
近衛(このえ)…定員25名
中衆(ちゅうしゅう)…定員100名ほど
遠士(えんし)…定員なし


となっています。
先程あらすじで登場した「凰主」は、軍配の更に上で即闕(そっけつ)の位(適任者がいなければ設置しなくてよい位のこと。歴史の授業で習う太政大臣みたいなもの)です。
大和修學館女學校の巫達は、未経験出身が多いものの、この階級制度がある影響で切磋琢磨し、実力は他ガーデンのリリィにも引けを取らない成長を見せる事が多く、この教育制度自体はさほど批判されていません。
彼女達にとっての目標階級は近衛位で、近衛の中でも「神隊」と呼ばれるグループ(本編でのレギオンの前身)を率いる隊長・別名「黒羽織」は最高の名誉とされています。
ではその上の軍配はどんな巫がなるのかと言うと、ほぼ中学校時代からリリィとして活躍してきた一部の巫がなります。大和には中等部を持つガーデンがなく、他の地域にあるガーデンで実力を付けたリリィが里帰りして大和修學館女學校に入学するというのが毎年数人ほどいて、その巫がぐんぐん実績を積んで軍配になるのが恒例です。そういった背景から、軍配は別名「雲上人」と呼ばれ尊敬されています。
「選巫ノ試シ」の結果は昇級だけでなく、継続や降格ももちろんあり、降格が続けば退学も規則上なり得ます(実際にそのような理由で退学になった巫はおらず、昇級を一度もせずに卒業する巫もほとんどいません)。

学校生活としては、大和修學館女學校は全寮制のガーデンで、ガーデンのすぐ近くに学年ごとの寮があります。
言い忘れていましたが、大和修學館女學校の所在地は、現在の平城宮跡をイメージしています。ちなみに寮は平城宮跡内にある東院庭園が場所のイメージです。

寮は、神鏡寮・宝玉寮・叢雲(むらくも)寮があり、順に1年・2年・3年生の寮となっています。寮の名前は「三種の神器」から名付けられました。
神鏡寮の1年生は「知を養い」、宝玉寮の2年生は「仁を育み」、叢雲寮の3年生は「勇に駆ける」という意味が込められています。
部屋は神鏡寮と宝玉寮が二人一部屋、叢雲寮が一人一部屋となっています。単に学年が上がったからという理由だけでなく、3年生になるまでに戦死する巫が増えることや、役職を持つ巫が増え、生活リズムのズレが起きやすいという理由があります。(アサルトリリィの世界は本来こんな感じなので…)

続いてメインの登場人物を紹介します。

初瀬斎子(はせ ときこ)

まずは主人公から。

初瀬斎子(はせ ときこ)
所属:大和修學館女學校
経歴:近衛第一神隊→軍配賢将(臨時職)→凰主(3期)
レアスキル:ラプラス
サブスキル:カリスマ(画像はラプラスのレアスキル化が公式で発表される前に公開したものの為レアスキル扱いになっている)
誕生日:12月22日
年齢(第一章最終時点):17(高3)
血液型:AB
出身地:大和 橿原
好きなもの:万葉集、宇治金時のかき氷、白檀の香り
苦手なもの:高いところ、暗いところ

斎子は初瀬家の5人兄妹の真ん中で、温厚な父と心配性の母、優しい姉妹兄弟に囲まれて育ちました。巫となるまでは地元の一般中学校に通い、ごく普通の生活を送っていました。父は神職である傍ら神祇会の役員を務めており、斎子が大和修學館女學校へ入学するまでは参謀として活躍しており、斎子が凰主となった後は会長に昇進しました。

性格は真面目で優しく、間違ったことや曲がったこと、無駄に人を傷つけることを絶対に許さない人です。また、責任感が非常に強く、それ故に凰主としてどのように振る舞えば良いのか常に悩み続けていました。

趣味は父の影響で始めた万葉集の研究で、中学校時代は万葉集ゆかりの場所を巡るなど、好きなものをとことん学ぶ姿勢は家族だけでなく、幼馴染の守屋七奈子も舌を巻くほどでした。

巫としては、「凰主」となる素質を持つと言われ、入学後も周りの視線を受け止めながら、日々の努力を怠りませんでした。また技術的な実力も学年および当時のガーデン屈指ではありましたが、戦術理解能力においては群を抜いており、軍配賢将に昇級してからはその実力が一層輝き、いくつもの戦いを勝利に導いてきました。よって、初めは彼女の置かれた境遇に冷やかしや奇異の目を向けていた他の巫達も、次第にその躍進を認めていくようになります。後に「修學(大和修學館女學校の略称)の鬼四神」の一人に数えられます。

また、斎子はとても家族想いかつ筆まめな人で、入学後も毎月仕送りをしてくれる両親へ分厚い手紙を送り返したり、鎌倉府に嫁いだ年の離れた姉へ、節目ごとに手紙を送っていました。

守屋七奈子(もりや ななこ)

守屋七奈子(もりや ななこ)
所属:大和修學館女學校
経歴:近衛第一神隊→近衛第一神隊隊長→軍配頭将(3期)
レアスキル:レジスタ
サブスキル:Awakening(一撃必殺)
誕生日:8月7日
年齢(第一章最終時点):18(高3)
血液型:O
出身地:大和 橿原
好きなもの:茶粥、運動全般
苦手なもの:暇な時間、冷たいもの

斎子の幼馴染で、軍配頭将と呼ばれる現場指揮の最高責任者にまで登り詰めた天才です。七奈子が羽織っている赤い羽織は頭将の証です。

斎子と同じ地元の一般中学校出身で、本来ならそのまま一般の高校へ進学する予定でした。しかし、適性検査で巫の素質が認められたこと、そして何よりも、斎子が凰主という運命を背負うことを知り、自ら大和修學館女學校へ進路変更しました。

その覚悟は入学後も変わらず、斎子と同じくガーデン史上初の未経験出身軍配となりました。先述したように軍配は中学校からの経験者でも一部の人間しかなることが出来ない階級です。凰主となることがほぼ決まっていた斎子とは違い、七奈子の一切の優遇もない立場からの大躍進は、巫達への大きな希望となりました。彼女もまた「修學の鬼四神」の一人です。

そんな実力者の七奈子ですが、性格は陽気で誰からも好かれる人気者でした。斎子が凰主となってからは、巫達が過剰に斎子を畏怖しないよう関係を取り持つなど、精神的なサポートを行っていました。

春日繭彌(かすが まゆみ)

春日繭彌(かすが まゆみ)
所属:大和修學館女學校
経歴:近衛第二神隊→近衛第三神隊隊長→軍配副将(3期)
レアスキル:レジスタ
誕生日:5月20日
年齢(第一章最終時点):18(高3)
血液型:A
出身地:大阪 藤井寺
好きなもの:鍛錬、無花果
苦手なもの:努力しない者、驕る者

「鬼軍配」と呼び名される巫です。
繭彌の羽織っている青の羽織は副将の証です。
その呼び名通り、堅物な言動と鍛錬への強い熱意が特徴で、後輩だけでなく同級生からも怖がれています。

しかし本来の性格は優しく、非常に律儀な人です。繭彌には彌來(みくる)という妹がおり、繭彌が肩身離さず身につけている白のリボンは彌來からの贈り物です。

彼女もまた「修學の鬼四神」の一人で、典型的な出世頭の巫です。前二人が異例尽くしな分、平凡のように思われますが、もし入学時期が違えば、頭将になっていただろうと言われています。本人も「やるからには極める」「恵まれた才に驕る人間は嫌いだが、恵まれた才があるにも関わらず卑下し逃げる人間はこの世で一番嫌い」というのが信条ですので、頭将を目指し日々鍛錬に励んでいました。それ故に七奈子とは当初衝突することが多く、幾度となく手合わせをしていました。その後、手合わせを通じて七奈子の人となりや実力を知り、ライバルや相棒として切磋琢磨していきます。

また繭彌は、巫では珍しく、大阪の藤井寺出身(県境近くの都市ではあります)で、中学校時代から大阪のガーデン(創作ガーデン)でリリィとして活躍していました。何故大和修學館女學校に進学したかというと、家庭環境に理由があります。
繭彌の父の実家が大和で、父は祖父母と折り合いが悪く若い頃に実家を飛び出し大阪へ移り住み、そこで出会った女性と結婚し、繭彌と彌來が生まれました。しかし、繭彌達の母の病死、そして祖父の介護の為に大和へ戻ることになります。中学校時代から全寮制の繭彌には、あまり影響のない出来事でしたが、まだ幼い妹が平穏に暮らせるよう自ら大和修學館女學校への進学を決意しました。彌來とは離れて暮らす時期が長かった為か、少しぎこちなく接してしまうようですが、2年生の時の学祭では、久しぶりに再会し、蟠りも解消しました。

巨勢讃良(こせ さらら)

巨勢讃良(こせ さらら)
所属:大和修學館女學校
経歴:中衆(2期)→近衛第五神隊(2期)→近衛第一神隊副隊長
レアスキル:天の秤目
S級スキル:デッドアイ
誕生日:11月13日
年齢(第一章最終時点):18(高3)
血液型:O
出身地:大和 御所
好きなもの:柿、梨、落ち着いた場所
苦手なもの:人混み、乳製品

大和修學館女學校随一のスナイパーです。
性格はとても穏やかで、物腰の柔らかい人です。しかし彼女もまた前三人と同じく「修學の鬼四神」であり、また彼女は四人の中で唯一S級スキルに覚醒した人物です。大和修學館女學校の教育方針や戦闘スタイルに合わなかっただけで、他のガーデンならば引く手数多な実力者でした。

讃良は没落した名家出身で、周囲からの期待と家族からの諦めに近い慰めの板挟みで苦しんでいました。中学校に上がる際に、リリィとしての適性検査に合格した事で、家族や地元から離れ、大阪のガーデンに入学します。苦しみから逃げる口実が欲しかっただけでリリィとしての覚悟など持ち合わせていなかった讃良は、次第に周囲との差に再び苦しみ、退学を考えます。そんな時に出会ったのが同じクラスの繭彌でした。繭彌は讃良が退学を考えている理由を知り激昂。しかし、それが讃良にリリィとしての覚悟を持たせるきっかけとなります。

先程も述べたように、讃良のレアスキルは大和修學館女學校とは相性が悪く、いくら実力があっても「黒羽織」に選ばれることすら難しいと言われていました。しかし、讃良は大和修學館女學校に入学せざるを得なかったのです。ーー「凰主の監視役」として。
彼女もまた、斎子と同じように実家が神祇会の役員を輩出してきた名家だったが故に、没落してもなお、神祇会の申し出を断る訳にはいきませんでした。そして、斎子も讃良が自身の監視役であることに気づいていましたが、事情を知っているだけに黙認しつつも、讃良が監視役としてだけではなく、一人の巫として過ごせるよう、実権を利用し、後輩のフォローやまだ試作段階であった第二世代CHARM・アステリオンのテスターに指名するなど、監視役の務めから遠ざけようとしました。そのため、讃良は斎子に対して決して口外出来ぬ恩義があります。

橘あすか(たちばな あすか)

橘あすか(たちばな あすか)
所属:大和修學館女學校
経歴:中衆→近衛第五神隊→近衛第一神隊隊長
レアスキル:ゼノンパラドキサ
サブスキル:インビジブルワン
誕生日:1月7日
年齢(第一章最終時点):16(高2)
血液型:O
出身地:大和 奈良町
好きなもの:米、夏野菜、楽しいこと
苦手なもの:退屈なこと

次世代の軍配候補とまで言われた期待の2年生です。
性格は天真爛漫で裏表がなく、誰にでも分け隔てなく接します。バリバリの関西弁(奈良弁)が特徴です。

経歴から分かるように、順当に昇級していて2年生後期に「黒羽織」となりました。その実力は2年生の中でも群を抜いており、レアスキルもガーデンの校風と相性の良い攻撃力に秀でた俊敏な動きが特徴的な巫だったので、ごく一部の巫達からは、「次世代の軍配位に就くのではないか」と噂されていました。しかし、近衛となって初めて所属した第五神隊で、とある問題に巻き込まれます。

当時の第五神隊は、あすか以外の四人が3年生で、その中には同隊で2期目をつとめていた讃良もいました。結成して間もなく、隊長と讃良以外の二人があすかに対し、誰もいないところで過剰な鍛錬を行うようになりました。次第にあすかは第五神隊での活動に参加出来なくなり、神隊として機能しなくなります。この状況に第五神隊の隊長と讃良があすか達三人に事情を聞くのですが、二人の3年生の虚言を、隊長は信用しきってしまい、あすかを酷く叱責します。そして、軍配に対して、あすかの近衛位剥奪と脱退を申請したのです。それに強く反対し、申請を認めるか否かの軍配審議であすかの弁護を引き受けたのが、讃良でした。

「あすかちゃんは、この神隊の誰よりも心の真っ直ぐな子です。あすかちゃんの声にも耳を傾けて頂けませんか?」

讃良のこの言葉を受けて、軍配の七奈子と繭彌が調査を行い、あすかの潔白が証明されました。元の明るさを取り戻したあすかはその次の「選巫ノ試シ」で、第一神隊の隊長に選出され、讃良を副隊長に任命しました。

これらの出来事から、あすかはそれまでの自分本位な考え方を改め、「信頼してもらうためにはまず自分が仲間を信じなければいけない」と第一神隊の面々を全面的に信頼することを誓っています。

三輪卯月(みわ うづき)

三輪卯月(みわ うづき)
所属:大和修學館女學校
経歴:遠士
レアスキル:鷹の目
誕生日:4月15日
年齢(第一章最終時点):16(高1)
血液型:A
出身地:大和 生駒
好きなもの:座学、読書
苦手なもの:運動全般

第一章のキーパーソンであり、
第二章で主役となる巫です。

性格は内気でやや自虐気味なところがありますが、踏ん張りどころでは自分の意思を曲げない頑固さもあります。

卯月は、物心つく前に児童養護施設に保護され、中学校卒業まで暮らしていました。大和修學館女學校に入学する1年半前、生駒山にヒュージが出現した際、当時近衛になったばかりの斎子によって救われた経験があります。この時の出来事がきっかけで卯月は斎子に憧れを持つようになり、巫になる決意をします。

1年半の月日が経ち、念願の大和修學館女學校入学を果たした卯月でしたが、なんとCHARMを起動することが殆ど出来ないことが判明しました。合格時のスキラー値は下限の50ギリギリ、さらにその値すら不安定だった為にCHARMの起動にも影響が出ていました。未経験者の入学生がこのような事態に陥るのは、珍しいことではありますが数件前例があった為、半年後の「選巫ノ試シ」まで様子を見ることになりました。

「選巫ノ試シ」当日。卯月は筆記試験で一位の成績を取るも、実技試験でCHARMを起動出来ず、棄権扱いになってしまいます。それまではガーデン内の演習のみでしたが、選巫ノ試シが終われば、どの階級の巫であってもCHARMを構えて戦わなくてはいけません。それが出来なければ、巫として生きていけないのです。卯月は、退学願を提出しに、凰主である斎子に会いにいきます。そこで斎子は、卯月がどれほどの想いでこのガーデンに入学してきたかを聞き受ける一方、巫が命懸けのものである以上、変えられない現実をもう一度諭します。そして斎子はこう提案します。

「…実戦で戦うだけが巫である意味ではない時代が訪れるかもしれない。もし、貴女がそれを望むのなら、貴女がその前例になって見せなさい。出来ないことはもう知ったでしょう。なら今度は貴女が出来ることを知りなさい」

斎子のこの言葉で、卯月はもう一度大和修學館女學校で巫として生きる覚悟を決めます。人としての命、そして巫としての命。二度も斎子に救われた卯月は、その感謝に報いる為に努力を重ねます。


最後に

ここまで読んで頂きありがとうございました。
本来なら、もういくつか紹介しようと考えていたのですが、あまりにも長くなってしまいますので、今回はここまでとさせて頂きます。

次回は、第一章「凰」だけでなく、このシリーズ全体に大きく関わる戦い「大和国中襲撃戦」についてまとめていこうと思います。

またTwitterで #大和修學館女學校  と調べて頂けると、私がつらつらと綴ったメモツイートが出てきますので、良ければそちらも覗いてみてください。

それではまた次回。
ご愛読ありがとうございました。


追記
2022/01/02 七奈子・繭彌のサブスキルから軍神の加護を削除

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