ホイスコーレ110日目~母と酒の思い出~

4月29日月曜日


ビールを飲んだ時の、呼気が好きっ!

どうも薄情者です。
時は皐月。金曜日です。皐月の金曜日ってなんかかっこいいね、響きがね、
YouTubeで酒飲む動画見てたら飲みたくなっちゃって冷蔵庫に冷やして置いたビールを開けました。私は飲み会のために飲んでるんじゃなくてお酒が本当に好きなんです。信じてほしい。
キンキンのビール。
だがしかし、やっぱり、色々足りない!!!!!
刺激が冷えてることしかない。
炭酸もほぼなけりゃあ苦味もない。
な、生ビールが飲みてえ!!!
焼き鳥やに行こうな!!!ジョッキキンキンにしてくれてるとこのな!つきだしがうまいとこのな!トリが焼ける煙でモクモクになろうな!砂ずり食おうな!トリキのメガハイでくらくらするまで飲もうな!そんでカップルが並んでるとこより上流の鴨川でゲボ吐いて寝ような!!!なあ!!!

それか友達のきたねえ家で餃子つくって、ジュージュー焼いて、角杯のロング缶片手に食べよう


月曜日はねえ、アートの授業がありましたね、
タイニーハウスの授業をとってる人たちが作ったバードハウスを、アートの人たちがペイントするっていう。
私がぼんやりしてたらみんな外で作業始めてて、いつの間にか取り残されてました。外に出る元気もなかったのでアートルームで初めて自分のプレイリスト流してもくもくとつくってました。デンマークの田舎で鶴が流れててうけました。そしたらおばちゃんに「音量下げて」と言われました。南無。


そんくらいの思い出。なのでお酒の話するね!
まじ今酔っぱらいたい気分やわなんか知らんけど。

さっき窓開けてドライヤーしてたら部屋に蜂入ってきて、ちょうどドライヤーで撃退した。

あのな、私はねえ、恥ずかしい。
この学校18歳の子とかいるんよ。こんな趣味で飲酒してたらあかんで。
てか私が18のときにもう酒飲めてたら終わってたわ。確実に大学落ちてます。でも受験終わった後の飲み会たのしそ~~そのために頑張れちゃうかも!
いやでも高校生のクラス会とかで酒飲めてたら色々おしまいな気がするからやっぱり飲めなくてよかった。法律ありがとう。お酒はハタチからです。

ビール飲んだあとの呼気が好きだが、昔は大嫌いだった。
幼い頃、たま~~に母の友達(一人)が家に来て、飲み会をする日があった。
今思えば子供を置いて夜ベロベロ飲み会なんてなかなかできなかったんだろうなと思う。
でも幼い頃の私は分からなかった。姉もまだ小学生のときだ。
家に帰ってくると玄関から既にくっさいにおいがする。アルコールの匂い。これがビールのにおいだったのだと分かるのは十年以上あとの話である。
廊下もすごいにおいなので私は部屋に入って逃げるようにドアを閉める。
リビングにお菓子だけもらいに行くと、客人用にきれいに掃除された部屋で、テーブルの上に大量の空き缶が転がっている。キッチンのカウンターにもこれまた空き缶が5、6個あって、キッチンにもまたそれくらいある。
私は母たちのキンキンする笑い声に耳をふさぎながら、「早く帰れ早く帰れ!」と部屋から念じていた。本当にこの日が嫌いだった。母の様子もおかしいし。
そして6時、7時頃になると私にとってはもう深夜みたいなもんである。なんでこんな夜遅くまでいるんだと泣きそうになっているとトイレから母か母の友達かがゲロゲロとゲボを吐く音が聞こえてくる。
そうなったら潮時だ。
私たちはスーパーの寿司を与えられ、ビールくさいリビングでそれを食べて、したらその友達が帰るかんじになる。
友だちが「ほな、お邪魔しました~」とビールくさい呼気のガラガラ声でガチャリとドアが閉めると、ただ酒臭い、きれいな部屋が残った。母が空き缶を片付け始める。

あのとき私が大学生で、今の年で、あそこに入れたら、たぶん最高に楽しかっただろうな。
その友達はもう生粋の大阪人でめちゃくちゃで面白かったから、結局私と母の趣味はわりと似ているのかもしれない。

あんときは私まだちっちゃくてなんにも分からなかったけど、母は友達が帰った瞬間、母に戻らなくちゃいけなかったんだ。

複雑なところもあるだろうけど、それが幸せであったと思っていてくれたら嬉しいな。




ビールをゲロゲロに飲んだあとの母は、いつも通りを装って私に話しかけてきたが、その呼気はありえんビールくさかった。



あれから何年経ったんだろうか。
指折り数えても、足りないくらいには年月が経った。
母はあの頃に戻りたいだろうか。


私は遠く離れたデンマークの地で、一人外国のビールを飲んで、そんなことを考えているよ。
信じないかもしれないけど。
ほんとだよ。
私も信じられないけど。
グランドマルームで、静かに、私ひとりがビールの呼吸をしているよ。
(酒の呼吸!壱の型!「とりあえず生2で、ハイ」‼)
大人になったようで、やっと、素直なガキになれてるのかもね。


ビールの呼気が好きになったのは、ビールがただ好きだからだろうか。
それとも、この匂いと一緒に、色んな楽しい思い出があったからだろうか。

Fサキ、S井、M岡、H澤、M本、S田、Pコ、PT、N口、Y、T村、M下、T山、SJ、Yさん、Nさん、Kさん、Kちゃん、M子、Aちゃん、Yちゃん、K大軽音部、K・T・A大サッカー部、M、P専攻、K専攻、Oチーム、G、、、

色んな人にお世話になったなあ、、、

ああ、、

あーーー

あーーーーーー





あーーーーーーーーー


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