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アホなんやって

みなさんごきげんよう。薄情者です。
昨日noteを書けず、三か月の連続投稿記録が途切れることとなりました。
かなしい。
かなしいよ。
うっかり忘れていたのかい?
忙しすぎてそんな場合じゃなかったのかい?
スマホの充電が無かったのかい?

……

酔っぱらって終点まで寝ていました。

……

しんでくれよばか。
こんなのが自分だなんて認めたくない。

……


昨日はバ先の忘年会でした。
わたくしバイト先では普段の自分とスイッチが完全に切り替わります。大変保守的になります。つくり笑いをして波風立たさぬよう努力します。
そのため当たり障りのないことを言うだけで本心を晒さない大変つまらない人間になってしまい、職場の人とコミュニケーションが微妙にうまくいきません。お互い気を遣いまくるみたいな。だからどのバイトにおいても、バ先で友達ができたことなかったんですね。(やば)

しかし忘年会となれば話は別。お酒があれば最強になれます。
飲んで飲んで飲んでつっこみ笑い「こんな人だったんだ…」とひかれながらも大変楽しく過ごしました。キャラ崩壊していたのであと一回行かないといけないのが憂鬱です。もう辞めていいっすか?

そしてあっと言う間に時間が経ち、大学生の人たちは二次会に行こうという空気を発していました。
今までの私なら間違いなく行ったでしょう。
しかし、
私は大人になりました。
明日やらねばならぬことがあったので歯を食いしばって彼女らに手を振ります。「めっちゃ残りたいけど帰るわ!!またね!!!」

そして同じく帰る組の大学生ひとりと話しながら電車に乗りました。しかし彼はすぐに乗り換えて私はひとりになりました。
それなりに飲んでいたので朦朧としか覚えていません。
私はそのまま眠ったようです。

「…ですよー」
パチ…
視界に薄ぼんやりと駅員さんが見える。
「あっすみません…」
私は慌てて電車から出てホームを降りた。まずった、やらかした。
しかし大きい駅で、「あ、三宮だ。」と思った。
電光掲示板は真っ暗。
でもちょっとおかしい、京都を出た時間からして三宮だったら終電ほどの時間ではないはずだ。Uターンしてきたのか、そうかそうか。最悪だ。

ジャンカラで一夜過ごすしかねえな、と思い中央口へ向かう。
視界におっさんがぱらぱらと入るのを認識しながら改札を出ようとすると、ピコーンと機械音が鳴った。やれやれ、チャージが無いのを忘れていた。
精算機でICOCAにお金を入れて再び通ろうとするも、またしてもピコーンと音が鳴る。
なんだ?多めに入れたぞ?
怖くなって駅員さんの元へ行き、何円足りないか聞いた。
まあまあの額だった。
え、電車って深夜料金あった?Uターンしてるからそのときかかったのか、やれやれ最悪だぜ。くそお。
このとき私は酔っていたので正常な思考は持っていなかった。
改札を出て、友人Hに電話する。
「やらかした、終電逃した、最悪」
「は?今どこおんの?」
「三宮」
「三宮?」
彼女は奇妙なことを言った。
「三宮でとまる電車、なくない?」
私は彼女の言わんとすることが分からなかった。
「Uターンしてきたっぽいわ」
「三宮で…?」
私は駅を出ようと進む。
しかし、なんだか違和感があった。
なんか、ここ、知ら、な、い、?

ふと見上げると、そこにあった看板には


姫路


の二文字が。


「まって、え、姫路?えここひめ、え?姫路?」
「え、どしたん」
「まってまって姫路?え、姫路やん。ま、え?は?」
「姫路おんの?」
「え、ちょこれ、ま?姫路やん、やば。やば。ええ?えええ?」
「ちょっと風呂入ってくるわ」

Hが「あとでかける」と言って電話を切ったので、私はやっと現実を直視しグーグルマップでカラオケを調べた。
幸い盟友であるジャンカラが近くにあったので、向かう。
そして店の前にあった料金表を見て目を疑った。
夜のフルータイム、700円。
まじか。
まじかー。あ、ありがてえ…
あったかい飲み物がほしかったのに、コーヒーメーカーはさっぱり動かない。くそうと思って水を汲み、部屋に入る。
まあまあ広い。
ソファにぐったり寝そべってダウンを布団のように体にかける。枕は汚いリュックだ。
HやKと電話すると、そのままするりと眠りに落ちた。けっこう酒がまわっていたらしい。
にしてもやはり、私の寝つきの良さには目を見張るものがある。
ぐっすりと眠って、「残り五分です」のアラームで目覚めた。

カラオケに行ったのに一曲も歌わず退店したのは今日が初めてだ。
朝五時。辺りは真っ暗。
一応姫路城を観に行く。
にしても姫路ってこんなに栄えているんだなあ。都会やん。
幼い頃、おばあちゃんに連れてきてもらったことを思い出した。
城の印象というより、「いちま~い、にま~い」と数えるお菊さんの井戸が怖かった覚えしかない。あれ多分姫路城やんな。白すぎ城になる前だったか後だったか。どうなんだろう。
姫路城の近くに着く。堀池の向いにある、木造の休憩所に腰かけた。
暗くて白いのかどうかも分かんないや。
ハアーっ
幸いそんなに寒くなかったが、自分の吐く息は白い。
おばあちゃん、私は今酔っぱらって終電逃して来ちゃったよ、姫路城。
可愛かった孫はろくでもない大人に成長しちゃったよ。
今もかわいいかなあ。

じっとしてたら寒くなってきたので24時間営業のマクドで朝マックを食べた。SDGsだなんだとは言うが、24時間営業ってありがたい。朝五時の姫路の街は、各地にある緑や青のコンビニの光で煌めいていた。

明るくなって、もう一度遠くから姫路城の様子を見に行った。
大通りの向こう。朝もやのかかる青空に、暗闇で見たときよりも遥かに大きく城が聳え立っていた。
そういえば、プラハの国立美術館もこんな空に、こんなかんじで立っていた。
いやあ、立派だあ。
立派立派。
日本も行かなくちゃいけないところがたくさんあるなあ。
また余裕があるときに、ちゃんと姫路に観光しに来よう。



そしてもう、酒飲んだあと電車で寝るな。
絶対に起きれないから。
ほんと。
信じられんわまじで。
あほ!あほう!!大阿保!!!




アデュー



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