呆れるほどにｱﾎ

この前バイトにすんごい完璧な人がいました。
一息に言うと

高身長メガネ顔整い良い声清潔感コミュ力落ち着き優しい知性微笑み京大院生大手企業内定

でした。
京大生男子で初めてこんな後光の差している方を見ました。もうすごかったです。

ビラ配りで拠点から少し離れたとこにいたので、狙いすまして話しかけてみる。

「離れたところで配ってますね笑」
「ふふ、日向ぼっこしてたんです（ニコッ）」

な、なんやこいつ
もう怖くなってきた、
どんな育ち方してたらこうなるの？？

しかしこんなのほほん平和なだけではない。
私が怖い社員さんにつめられた後は、すっと近寄り

「あの人言い方きついから嫌いなんです」

と自らに泥を塗って、すかさずフォローを入れてくれる。そしてニコッと微笑み。「あなたは悪くないよ」よりこちらの感情に行き場を与える声掛け。
思いやりのために、汚れることも厭わない。

なんて人だ。
なんてことだ。
すぐさま結婚してくれ。

私はその後京都駅でその人と待ち合わせをしましたが、
当日、私が駅で待っていると「すみません、行きたかったのですが切符がなくなっていて…」という来れないLINEが届き
「そっか〜仕方ないな」
と私は駅を出ました。

夢でした。

連絡先も交換してないし会う約束もしてませんでした。

「あ、おつかれさまでーす…」

あれ以降なにも

今後の人生で一度も

彼の人生と交わることは

決してないのでしょう

そら夢やでな……

いい夢みろよ

あでゅー