忘れないでべちゃべちゃなサンタマリア
忘れないでべちゃべちゃなサンタマリア 少し疲れただけなんだ のたうちまわった願いや希望は熟れたトマトみたいにあちこちでつぶれていく 歩いていたはずの足がなくなって ぼくは静かに崩れ落ちる それはとてもとても静かな青い星が死んだ夜だった 絶望が放つめまいがするような香りに誘われて たくさんの獣がやってきてぼくが見た景色を喰らい尽くす もう二度と息ができないと知りながら ぼくはハナムケとして丁寧な祈りを捧げた どうか忘れないでべちゃべちゃなサンタマリアこの記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？