jubeat festoのデザインのお話
皆様こんにちは。hakoriot(ハコリオット)と申します。閲覧いただきましてありがとうございます。
自己紹介がてら動画を一つ紹介させてください。
以前制作したjubeatのコナオリ総チップ数ランキング動画です。観たことのある方いらっしゃったら嬉しいです。
こんな感じでjubeatの動画を作ったり、eAMU押しを発案してオンラインマッチイベントを主催したりと、ほそぼそと活動をしています。
▲当時eAMUSEMENT上で主催していたマッチングイベント
jubeatは学生の頃に触ったknitが初プレイだったと思いますが、実家が最寄りのゲーセンまで車で40分掛かるような僻地だったので音ゲーマーデビューできず、一人暮らしを始めたタイミングで稼働していたcopiousから本格的にやり始めました。
今回、jubeat Advent Calendar 2020 の記事を書かせていただきました。普段あまり文字を書かないので読みづらい部分もあるかと思いますが、どうか温かい目でご覧ください。
デザインのこと、一緒に考えましょう
皆さんは、「デザイン」について考えることはありますか?
日常生活の中で多くの方が触れているけれど、正直深く考えることなく直感的に受け入れているデザイン。しかしながら、キャラクターや、ロゴ、ジャケット、譜面など、この世に存在するモノはほぼ全て誰かの手によってデザインされたものなのです。
今回は「jubeat」、そして現行バージョン「jubeat festo」をテーマに、デザインのお話をしたいと思います。
jubeatのゲームデザイン
jubeatはBEMANI機種の中でも比較的万人受けするゲームだろうと思います。
ただ、最近はメインターゲットであろうライトユーザーが他社(主にS●GA)の音ゲーに流れてしまっているようで、かなり影の薄いゲームになってしまいました。本当に悲しいです。こんなに素敵なゲームなのに。最近ホームのゲーセンで私以外プレイしてるの見たことないんだよ…?
話が逸れましたが、jubeatが万人受けする要因として、「光ったところを押すだけ」の直感的なゲーム性はもちろんのこと、流行を取り入れた幅広いジャンルからの選曲、マッチングシステムによる全曲保証、そしてキャハウフフな際どい女性キャラで客引きをするでもなく、筐体をきんきらきんにして目立たせるわけでもない、
ポップかつ洗練されていて尖ったデザインになっていることも一因だと思います。(※一応言っておきますが他の音ゲーがダメだというわけではありません)
オシャレだけどどっか尖ってる。そこがミソです。
jubeatのマスコットキャラ
キャラクターに関して言うと、5作目であるsaucerでようやく主役と言えるマスコットキャラが出てきたと思ったら、まさかの「顔が六角形」でしたからね。
でもこれが可愛いらしい女性キャラだったり、アフロのおじさんだったらそれはjubeatの世界観を壊しかねなかったわけで……そのあたりはデザインチームもかなり熟考したんじゃないかなと思います。
jubeatのモチーフであるキューブ(立方体)をモチーフにしたのだと思いますが、誰でも簡単に書けるような単純な頭の作り(※決して馬鹿にしているわけではない)だけど奥ゆかしく、シュールさを感じる絶妙なデザイン。
万人受けはしないかもしれないけど、少なくともjubeatユーザーには刺さるような尖ったキャラクターデザインになっていると思います。私は好きです。
そんなjubeatのマスコットキャラ「スミス」については、prop稼働の頃にBEMANI Fan Siteで取り上げられた特集記事で一端が垣間見えるので、見たことのない方はぜひそちらも御覧ください。
jubeat festoのデザイン
さて、ここからは本題である最新作(既に稼働から2年以上経ってるけど…)である「jubeat festo」のデザインのお話をしていきたいと思います。
festoはjubeat10周年を記念したお祭り感溢れるバージョンに仕上がっています。トロピカルな色合いであるイエローをベースカラーに、アクセントとして濃いめのシアンやヌーディーなピンクを用いて全体的にポップな配色に。
そして繰り返しの三角形パターンを用いてリズミカルに、まるでサンバでも踊っているかのようなデザインです。
前作であるclanが都会的なブラックベースの渋いバージョンでしたから、一気に明るくなりました。
実はこのfestoの配色、ちゃんと理に適っているんです。
色相を環状に配置した「色相環」において、正三角形のような位置にある3色の組み合わせを「トライアド配色」と言います。色相環にfestoのカラーであるイエロー、シアン、ピンクを当てはめると……
あら不思議、綺麗にトライアド色相(正三角形の配置)になっているじゃありませんかー!!!このトライアド配色は非常にバランスが良く、安定感のある配色です。だからデザインも美しくまとまって見えるんですね。
しかしこんなところまで三角形のモチーフが用いられているとは、いやはや恐れ入りました……。(正直ここまで綺麗な配色になっているとは思ってなかった)
jubeat festoのタイトルロゴ
jubeat festoのタイトルロゴも、メインテーマの"お祭り感"に合わせて、丸ゴシック調の「festo」の文字が右肩上がりに配置されてリズミカルに刻みながらも、ちゃんとjubeatの洗練さを感じさせる仕上がりになっています。右上に配置された集中線のようなモチーフも可愛らしさとリズム感があって素敵ですよね。
これがモーショングラフィックス(動くロゴ)になるともっと可愛いんです。
右上の集中線モチーフが「トゥルルン♪」と展開して気持ちいい(伝われ)。このjubeat公式動画に使われるアイキャッチは毎作凝った作りをしていて、要注目なんですよ。
タイトルロゴの「横棒」
それともう一つ、「jubeat」のタイトルロゴの文字の下にはモチーフとして「横棒」がありますよね。
近年のバージョンではこのモチーフも多様化してきて、形が変わったり街の一部になったりともはや原型を留めなくなってきていますが、festoでは初代を踏襲して横棒のモチーフをそのまま使用しています。
これも10周年を記念して一度原点回帰しようというデザインチームの気持ちの現れなのかもしれませんね。
ロゴの○○化
少し話が逸れますが、今後のロゴ動向の予測としては、このままサブタイトルの占める比率が大きくなっていくのではと考えております。
私はこれを「jubeatロゴの弐寺化」と呼んでいます。
皆さんも今後のjubeatと弐寺のロゴの動向にご注目ください。
最後に
jubeat次回作は新筐体という話もありましたが、はたしてどうなっていくのでしょうかね。JAEPO2020で発表された新筐体ではjubeatロゴも一新されていましたが、次回作からまた新たな門出を迎えるのか、はたまた現行機のままバージョンアップするのか……。
そんなjubeatの動向を、デザインの側面も一緒に見守っていきたいと思います。本当はシステムフォントの話をメインで書くはずだったのですが、思ったより長くなってしまったので今回はこの辺りで。ありがとうございました。
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※使用した「jubeat」及び「beatmania IIDX」画像の著作権は全てKonami Amusementに帰属します。
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