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店主の読書 10/15-10/20

こんばんは。本日もお疲れ様です。
ブックバー ハコニトです。
今年の5月にオープンして、本が読めるウイスキーバーとして地味にやっています。

オープンしてそんなにいきなり大繁盛するわけでもないので、
「とりあえず、暇なときは本でも読も」
と思って、店に入れた本でまだ読んでないやつとか、個人的に読みたかった本とか、カウンターにつんでいるのですが。
不思議なことに、積んでいるほんとは違う本ばかり読んでしまいがちです。


①影踏亭の怪談/大島清昭

怪談×密室の妙味
超自然vs論理の興奮
その先の衝撃+恐怖
全部最高です。――澤村伊智氏、絶賛
第17回ミステリーズ!新人賞受賞作ほか4編を収録
僕の姉は実話怪談作家だ。本名にちなんだ「呻木叫子」というふざけた筆名で、民俗学でのフィールドワークの経験を生かしたルポルタージュ形式の作品を発表している。ある日姉の自宅を訪ねた僕は、密室の中で両瞼を己の髪で縫い合わされて昏睡する姉を発見する。この怪現象は、取材中だった旅館〈K亭〉に出没する霊と関連しているのか? 調査のため〈K亭〉こと影踏亭を訪れた僕は、深夜に発生した奇妙な密室殺人の第一発見者となってしまう――第十七回ミステリーズ!新人賞受賞作ほか全四編を収録する、怪談×ミステリの最前線。

あらすじ

「首ざぶとん(朱雀門 出・著)」を読んだときみたいなザワザワ感。
みんな大好きな「結局人間が一番怖い」と私の大好きな「でもやっぱりお化けも呪いも怖い」を両立させた、ミステリー要素といろんな怖さ詰め合わせ。みたいな小説。
呻木叫子さんが、語りのパートが感情とかそんなになく淡々としているところが、個人的には好感度が高い。
ホラーで、語り手が感情豊かだと私(読み手)の代わりに怖がってくれる分、ちょっと引いて読んじゃうから、怖さが減ってる気がするので、淡々とした語り手が好きです。

②ハンチバック/市川沙央

井沢釈華の背骨は右肺を押しつぶす形で極度に湾曲し、歩道に靴底を引きずって歩くことをしなくなって、もうすぐ30年になる。

両親が終の棲家として遺したグループホームの、十畳ほどの部屋から釈華は、某有名私大の通信課程に通い、しがないコタツ記事を書いては収入の全額を寄付し、18禁TL小説をサイトに投稿し、零細アカウントで「生まれ変わったら高級娼婦になりたい」とつぶやく。

ところがある日、グループホームのヘルパー・田中に、Twitterのアカウントを知られていることが発覚し——。

あらすじ

これも、ある意味、みんな大好き「結局人間が一番怖い」な部分もある。
読みやすい文章で、読みづらい内容。という小説。
私の苦手な、人間の中身みたいな話で、ちょっと読むのに時間かかっちゃいましたが、さすが、芥川賞。という感じで面白かったです。
ちょっと違うけど、今映画でやっている「月」のこと思っちゃいました。



そんなかんじで今週はちゃんと、積読本を読み切りました。2冊。
両方とも、読みやすかったな。

来週も頑張ります。

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