わからない恐怖症

これは「あなたは謎が好きですか? Advent Calendar 2019」の記事です。

AnotherVisionで謎解きを作っているフスマです。駒場祭期間にカフェインを摂取しすぎたからか、最近はすっかりカフェインに弱くなっちゃって……。一周回って、コーヒーを飲むと逆に眠くなる不思議体質になってしまったので手短になってしまいます。どうかお許しください。

さて、このnoteは「あなたは謎が好きですか?」というテーマのアドベントカレンダーの一記事です。そうですね…僕は謎解き、かなり好きです。謎解き公演にも(最近は金欠で行けていませんが)しょっちゅう行きますし、何より好きじゃなかったら謎解きのサークルに入りませんからね。

…え?「謎解き」じゃなくて「謎」が好きかどうかって?大嫌いです。無理。勘弁してくれ

自己分析を繰り返して最近やっと気づいたのですが、どうやら僕は「わからない状態」に対して非常に強い嫌悪感を抱く人間のようです。「理解していることへのこだわりが強すぎる」と言ったほうがいいかもしれません。

たとえば学校の授業においては、少しでも理解が追いつかなくなると「番所を理解できない→必死に考える→その間に新しい板書が書き込まれる」の負のループが起こり、頭の中に「わからない」が頭の中にドサドサ積み重なってゆきます。

そうして頭の中が苦痛で埋め尽くされていった結果その場に座っていることすらできなくなってしまって、授業を飛び出したり、授業に来れなくなったり…ということが多々ありました。てか今もあります。(これが一因となって中国語の単位を落として降年しました。悲しいですね)

謎解きでもこれは変わりません。謎を見せられたとき、それが解けていない状態だと、喉奥に手を突っ込まれているような不快感が生じ、どんな手段に訴えてでも答えを知らなければならないという感情になります。

では、一般的な謎解き公演において答えを知る手段というのはなんなのか?それはもちろん、「解くこと」です。幸い僕は謎を解くのは苦手ではないので、「うわああああわからないやめろやめろやめろいっそ殺せ」と大脳をサタデーナイトフィーバーすることで大抵の謎は答えにたどり着くことができ、無事ステキな大謎の全貌を明らかにすることができるのです。というかそれをやりに謎解きに来ています。

そういうわけで、僕は謎解きにおいて「わからない状況」を想定していません(お金を払って参加した謎解き公演はすべて成功しています)。僕にとって謎は芸術、謎解きは芸術鑑賞であり、謎を解くのは本のページをめくっているようなもんなのです。

謎を解くことで見えた世界の全貌、完璧な状況設定、唯一の打開策…あるいは完璧に練られたパズル、全く新しい情報の提示方法…僕はそういうものを味わうのが大好きです。

要は、僕が謎解き公演に行くのは「謎が解きたいから」ではなく「謎の全貌を理解したいから」なのです。

そう!つまり!なんなら僕は謎解き公演で謎を解かなくても、謎のネタバレ情報を脳に直接流し込んでくれればそれでいい!!!!!!!!!
なので答えがすでに公開されてるWeb謎を僕はほっっっっとんどやらない!!!!ヒントと答え見ればいいから!!!!!!ああなんと怠惰なことか!!!!実際に解くのが謎を”理解”する最も精度と効率の良い方法だというのに!!!だからって答えの出てないWeb謎も難しすぎると!!!!解けない状態がしんどすぎるから放り出して存在を忘れたほうが楽!!!!!そんな怠惰なボクを謎解きという行為に追い込んでくれるのは!!!!謎を解く以外の逃げ場が存在しない謎解き公演をおいて他にない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

謎解き、大好きです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



追記:千葉市美術館の展示「目 非常にはっきりとわからない」に行ってきました。何もわかりませんでした。

「わからない」が2個250円で売っていたので、買いました。飴でした。

よく噛んで食べました。

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