農学系研究員の平日のなんでもない一日

今年度から研究職にどうにかたどり着いてもうすぐ一年となろうとしている。
久しぶりの記事なのであまり力を入れずに書いてみた。

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研究者の朝は早い…のかもしれない(n=1)。

わたしは元来ものすごく夜型で、なんなら24時間周期で生活することが難しかったりするときもある人である。

そういうわたしが、色々試行錯誤した結果として、今は早寝早起きに落ち着いている。

一日のうちに頭脳労働が(脳のキャパ的に)できる時間はどうしても夕方までが限界なんじゃないかと思う。

それならば、さっさと帰って寝て、早朝に時間外勤務をすればよいのではないかと考えて、そのような勤怠管理をしてきている。

前置きはさておき、平日のなんでもない一日を、たまにはまとめてみようかと思う。2023年の今、平日をどう過ごしているか記録しておくのも悪くないかもしれない。

出勤~始業

出勤は、早めに出て仕事する日もあればギリギリに出勤するときもあり、色々。
できることなら、道が混まない早朝のうちに家を出たい。

半々くらいの確率でその朝最初の出社になるので、鍵を開けて、ほぼ同時に出社する上司と軽く世間話をしてから研究室に移動する。

なお、日によっては、これが一日のうちで唯一の会話だったりする。コロナ対策としては万全だが、たまに人恋しくなるときもあるよね、さすがに。

研究棟の解錠のついでに、育苗中の苗の様子を見て、乾いていたら水をやり、ぼんやり考え事をする。

苗が日々生長していく姿をみていると、あの論文で言いたかったことはああいうことなのかな、などと思いを巡らせることができて、他人に言うことはあまりないが、そこそこ好きな時間だったりする。

夏場は、ほぼ毎日20分ほどかけてたっぷり水を与えなければならなくて、早朝涼しい時間に来ないとこれだけで汗だくになってしまうし、周りからも「自動潅水装置が横にあるんだから、融通してもらって使ったほうが楽なのでは」と言われるが、データを取る以前にじっくり観察する時間が大事なのだろうと、そう思っている。

ここまでが終わったら、研究室で朝ごはんを食べつつ、メールチェックをしつつ、インキュベータで飼育中の虫たちの様子をチェックしつつ(古い冷媒が切れかかってる機械をだましだまし使ってるから、けたたましいエラー音とともに温度が狂ってる日がたまにあり怖い)、朝の朝礼(のようなもの)まで少しのんびりする。

午前〜昼食

朝礼(のようなもの)のために一瞬だけ事務室に顔を出したあとは、退勤まで一日研究室にいるか、他の実験室か圃場で作業しているか、もしくは野外調査に出かけるかのいずれかである。

本来やるべき研究業務ができればよいのだが、大抵は別のこと、例えば、さまざまな報告書を期限ぎりぎりに作っていたり、外部からの問い合わせに対応したり、物品の発注書類を作ったりなどしていると、あっという間に時間とやる気がなくなっていく。

あとは、メールの返信で時間をかなり消費される。私の前任者へメールしたとき、いつもそっけない文面だった理由がわかる気がしてきた。
まあでも、電話はめったにかかってこないからまだマシかもしれない。

昼は、研究室でSNSを覗き見しながら軽くサンドイッチをつまむ程度である。

午後〜夕方

午後も、午前とだいたい同じ仕事をしている。

日によっては、同僚と打合せなのか議論なのか雑談なのかよくわからない会話(いずれにせよ必要な諸々の調整)をしたりする。

これが唯一の対面で話す機会になる日も多いが、最近、社内チャットのVC機能で済ませることも多くなって、ますます人に会わなくなった。まあでも、人の声を聞くだけで充分かな、と思う。

たまーに、疲れると外の見回りを兼ねて散歩する。

夏場になんとなくいい天気だったから


夕方になると、もう帰りたくなってくる。

というか、必要なデータは全部Dropboxで同期してるし、家でも作業の続きができるから適当な時間に切り上げればよいのだけど。

今日はもういいや、となったら午後5時ころに、もう少し…となったら午後6〜8時くらいまで粘って、退勤する。

いちおう帰る少し前に事務室の様子をみて、回ってきた書類にハンコを押したり、戻ってきた書類をファイリングしたりする。

ここで遅くまで頑張っても大して仕事は進まないし、おメンタルがだめになるきっかけになるので無理はしない。これで仕事が間に合わなければ、そういう分量の仕事をわたしに振る体制が間違っているのだ、と開き直ることにした。

退勤〜就寝

帰宅して、ごはんを食べて、寝る。以上。

外に出て泥だらけになっていたら、さすがにお風呂にも入るけど。そうでなければ、シャワーは朝に回す。

20時。もう何も考えられない。おやすみなさい。

( ˘ω˘)スヤァ…