研究近況

D1もそろそろ終わり。手軽にひとこと日記をこまめにつけたい(別に某所でやってるブログには、もうちょっと技術エントリとかPVが伸びても問題ないような記事を書きたいので分けることにした)と思ってnoteを付け始めたが、すっかり日が空き気味である。

この数日は、昼前後に起きて、夜中まで自宅での研究作業やその他研究に関連するおしごとをして過ごす日々。やっぱり自宅の作業環境は大事。解析に使ってたスクリプトに間違いがあってどんでん返しがあったりしたけど、冷静になって見直したらそれなりに次の研究へつなげられそうな解釈が得られそうなのでわくわくしている。あとは、文献整理や原稿のフォーマットがある程度整ったので、いよいよ(ようやく?)本格的な執筆に入る。

参加予定だった学会は件の騒動で中止になり、ネット配信で講演を自宅で視聴。同業者、特に同じフィールド系研究者の思いがにじみ出る言葉を聞くととても励まされる。そして、自分が現役学生だった頃には感じることができなかった、発表の端々から感じるフィールドの空気感というか土の匂いというか、そういうものがわかるようになったのが嬉しくなった。この数年間の下積みは無駄ではなかったのだ。

科学研究はプレスリリースや一般向けニュースだけ見ていると、なんとなくドライな印象が持たれがちなのではないかと思うけど、現場を知っているとそのデータから、現地でしか感じ得ない土や木々の匂いといった感覚的なものが滲み出てくるのがわかるようになる。こうした言語化できない第六感こそが、新しい知見を生み出す原動力になっているし(実際に複数の研究者が同じ趣旨の発言をしていた)、先人に及ばないまでも、自分しか持っていない嗅覚をもっと磨いていかねばなと励まされた。