パパ活でもしようか、って話

できっこないんですけど。

うちの家は母子家庭で父には新しい家庭がある。
そのことを知らされた時はなんとも思わなかった事実が最近になって自分の身に酷くのしかかってくるようになった。

主に金銭面の話で。

母子家庭とは言えども母方の祖父母と同じ家に住んでいるため衣住食的なところで困ることはなかったがそれが逆に仇となった。

私は両親健在の普通の価値観が備わってしまったように思える。「普通」がそもそもどこからどこまでなのか自分でもわかってないが、簡単に言えば「人並みに物欲を持った人間」に育てしまった。

そのことに気づいたのは同じような母子家庭の同年代の人と話しをした時だった。その人はいわゆる私が思う「普通」よりもよく遠慮して、今与えられているものに感謝する人だった。

私は「母子家庭の育ちなのに人並み、もしくはそれ以上に欲を持った人間なんだ」と、ようやく気付かされた気がした。

けれど生まれてからずっとそんな価値観を持ち合わせている私は今更「質素・欲張ることをやめ今あるものに感謝する」なんて僧侶みたいな生活ができるわけもなくこのnoteを書き連ねているわけです。

たった一台、カメラが買えないだけでわざわざ文章に書き起こしネットに公開するのがいい例ですね。

別れた父からクリスマスプレゼントとして2万円分のギフトカードが届きました。
兄は5万円だったような気がしましたが貰えたことに感謝しようと思い口にはしませんでした。文字にはしますが。

今一番欲しいものは一眼レフカメラだった私は早速値段を調べ、その値段に驚愕しつつも貯金とお年玉とバイトと今貰ったギフトカードをどうにかこうにか使えないかと模索しました。

結果はドドん!足りません、残り1万円と少し。

思わず笑ってしまいました。私が全てを出してもカメラ一台買えないのかと。そしてカメラなんて生きる上で必要ないものなのに強情に欲しがり、パパ活にまで手を出そうとする自分の欲深さに。

結局どうすることもできず、手元には使いようのない2万円分のギフトカードと自分の欲深さを知ったという経験しか残りませんでした。クリスマスだと言うのに滑稽ですね。

ここからはたらればの話になってしまいますが、もし両親健在だったのならきっと今年のクリスマスプレゼントはカメラを貰えてたと思います。
有り得もしない机上の空論をつらつら述べれるぐらい、私はたったひとつだけのたかがカメラに執着しているんです。

今年のクリスマスは惨めに過ごせそうです。

メリークリスマス


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