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覚えておく気もなかったのに、なぜか僕の記憶に強く残っているもの」ランキング

華大どんたく、ありがとうございました。
2年ぶりに更新。

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今回は「覚えておく気もなかったのに、なぜか僕の記憶に強く残っているもの」ランキングです。先日、公私にわたって本当にお世話になっていたハヤブサ選手が急逝されました。あまりにも突然で、あまりにも早すぎるお別れに何と言っていいのかわからない状態ですが、ひとつだけ言えることは、僕は絶対にハヤブサ選手のことを忘れません。人はいつ死ぬのか?それは人々の記憶から消えた時だ!みたいな台詞がワンピースのチョッパーの回にあったなあ、なんてことをぼんやりと考えていたら、特に覚える気もなかったのに、なぜか脳裏に強く焼き付いている言葉や商品が意外とあることに気がついたので、今回はそれをお届けします。

第3位 カルチャークラブの缶バッジ

僕が中学一年の頃、地元にひとつだけあったスーパー以上デパート未満といった店(ズバリ寿屋)の雑貨屋さんに飾ってあった缶バッジ。これは海外ミュージシャンの名前が当時の不良っぽく漢字の当て字で書いてある商品で、たとえばマイケル・ジャクソンなら「舞蹴雀尊」、マドンナなら「魔呑奈」、カルチャークラブなら「文化倶楽部」という表記だったのですが、このカルチャークラブの缶バッジだけは、暗闇で光る蓄光塗料が全体に塗ってあったのです。中学一年生という、おそらく人生の中で最も蓄光塗料に憧れるであろう時期だっただけに少し興味はありましたが、そこまで欲しいとも思わなかった、カルチャークラブの缶バッジ。しかし、あの日から今日の今日まで、なぜか頭から離れません。いつの間にか、缶バッジを見かけると「文化倶楽部」という文字が浮かんでくる大人になってしまいました。なんでだろう?

第2位 「うまい話」のオープニング映像

僕が小学生の頃、20:55分とかの時間帯に食いしん坊バンザイに似た「うまい話」というミニ番組がありました。各地の郷土料理や話題のレストランなどを紹介する番組だったのですが、食いしん坊バンザイと違うのは、レポーターが誰も出てこないところ。ナレーションのみで進行する、少し長めのCMのような番組だったと記憶しています。まだ子供だったので「これは食べてみたい!」など思うこともなく、ただボーッと見ていたのですが、そのオープニングで「薄毛の男が得体の知れない三角や四角のカラフルな物体を、次々と口に頬張っては飲み込んでいくアニメーション」を、なぜか今も鮮明に覚えています。気がつけばグルメレポの度に、その薄毛の男を思い出す大人になってしまいました。なんでだろう?

第1位 水の殺菌能力を舐めるな!

中学の何年生かは覚えていませんが、音楽室でアルトリコーダーの授業を受ける直前の出来事です。僕を含む数人がアルトリコーダーを忘れてしまい、音楽室に常備しているアルトリコーダーを使うことになったのですが、多感な思春期まっただ中にいた僕たちは、誰が吹いたのかわからないアルトリコーダーにかなりの抵抗感があり、露骨に躊躇しました。そんな僕たちを見て先生は「じゃあ水道で洗ってきなさい」と言ってくれたのですが、ただの水洗いだけで済む話にも思えず、せっかくの妥協案にもグズグズしてしまったのです。そんな僕たちに向かって、普段は温厚な先生が声を荒げて「お前たち、水の殺菌能力を舐めるな!」という大きな雷を落としました。この言葉をきっかけに、世の中の雑菌は99%水で落ちる!どんな汚れも水で洗えば大丈夫!先生はそうやってケガも病気も治してきた!と、まさに立板に水のごとく、水の素晴らしさを熱弁する先生の迫力にたじろぎましたが、それでも内心「そんなわけないやん」と思っていたハズなのに・・・水道で手を洗う度に、この言葉を脳内で反芻する大人になってしまいました。なんでだろう?

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マガジンの表紙、記事の冒頭、情熱大陸でマスクを買ったタイミングなのも不思議な縁ですね。うまい話、覚えてますか?あいつが元祖・カオナシかもしれません、という説をここに発表しておきます。

久しぶりに、読んでくれて、見つけてくれて、ありがとうございました。