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クリスマスの思い出ランキング

実家から発掘した昭和51年9月の僕。運動会ですね。じっと見てたら泣いちゃう。

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今回は「個人的なクリスマスの思い出」ランキングです。皆さんは今年どんなクリスマスをお過ごしですか?僕は昔から、あんまり良い思い出がなくてですね、はい。

第3位 クリスマスケーキ

子供の頃、とにかく楽しみだったクリスマスケーキ。今のようにスイーツが身近にあるわけではなく、また、あまり裕福ではなかった我が家にとって、家でケーキが食べられるチャンスは僕と姉それぞれの誕生日か、このクリスマスしかありませんでした。いつもは殺風景な食卓にケーキが並ぶ、年に3回しかないビッグマッチでしたから、それはもう大変な騒ぎです。その中でも毎年モメていたのがクリスマスの夜。クリスマスはお互いの誕生日と違って、僕と姉の間にどちらかが「主役」という優先権がありません。また、バースデーケーキと違ってクリスマスケーキには、上にアレが乗っているから余計にややこしいのです。おそらく皆さんも経験があるであろう「クリスマスケーキの上に飾られているサンタさんのお菓子をどっちが食べるか」で、僕と姉は毎年必ず大モメにモメていました。あんなもの、口にしたところで砂糖の塊、大して美味しくもないのに。。あの頃は欲しくてたまりませんでした。

第2位 ゲイラカイト

ハッキリとは覚えていませんが、小学校1年生ぐらいでしょうか。信じられないほど簡単に上がる「ゲイラカイト」という凧が米国から日本に上陸、あっという間に大ブームとなりました。奇しくも暦はクリスマスシーズン。あと数日でクリスマスというタイミングの日曜日だったと思います。訪れたデパートのおもちゃ売り場で、特にねだったわけでもないのに、親がゲイラカイトを僕に買ってあげると言いだしたのです。もちろん嬉しかったのですが、僕はサンタさんにリクエストするおもちゃの方が気になって仕方ありませんでした。というのも、かなり早い段階でサンタクロースは親ではないかと疑っていた僕は(詳細は第1位で)ここでゲイラカイトを買ってもらうと本命の超合金が手に入らない気がしてなりませんでした。そこで何度も「これはクリスマスプレゼントではない」ということを確認したのですが。。いつもより早く起きたクリスマスの翌朝、祈るような気持ちで枕元を見ると、リクエストした超合金は影も形もなく、もう見慣れた、遊び過ぎて一部が欠損したゲイラカイトが何食わぬ顔で置いてあったのです。僕はゲイラ以上に目を血走らせて泣きました。

第1位 そんな言い訳があるか!

僕が物心ついたころ、ウチにもサンタさんは来るのかどうかを親に聞くと、必ず「来ない」という答えが返ってきました。両親曰く、ウチは団地だから煙突がない家にサンタさんは来ないんだよということで、それを僕は信じ込んでいたのです。しかしある年のクリスマスに、同じ団地に住む友達がサンタさんにプレゼントをもらったと喜んでいるではありませんか!クリスマスプレゼントをもらえなかった僕は慌てて親を問いつめたのですが、母親は「今年はウチにも来たけど、サンタさん手ぶらやったよ」としらばっくれ、父親も「手ぶらでゴメンって言いよったよ」などと追随してきたのです。この時、幼心にサンタさんって家庭環境によるのかなって、ぼんやりと思いました。

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そういうことで、僕にはサンタさん宛に手紙を書いたというような、そんな子供らしいクリスマスの思い出はありません。もちろん当時は寂しかったと思うけど、実は意外と平気だったような気もします。たぶん今が楽しいので、昔の嫌な記憶が封印されているのでしょうね。

読んでくれて、見つけてくれて、ありがとうございました。