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超個人的なゲームセンターの思い出ランキング

緑色を足せばゴレンジャーだ!この靴との出会いが、僕のファッションを特撮方面に変えました。

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今回は映画「ピクセル」の公開を記念して「超個人的なゲームセンター(以下・ゲーセン)の思い出」ランキングです。1980年代初頭はよっぽど大ブームだったのでしょう、当時は人口が4万人にも満たなかった僕の地元・福岡県粕屋郡古賀町(現福岡県古賀市)にもゲーセンは乱立していて、小学生だった僕が知っているだけでも4、5軒はありました。そんな田舎町のゲーセンにも多少はドラマがあったのです。少し長くなったので今回はベスト2の発表です。

第2位 地元の女ヤンキーに惑わされる

小学生のころ「えくぼ」というあだ名で呼ばれていた僕は、同級生からはサッパリだけど、なぜか年上の女性には可愛がられる男子でした。そんな僕がある日、地元のショッピングセンター「寿屋」の屋上にあったゲーセンに行くと、そこにたむろしていた中3ぐらいの女ヤンキー数人のグループが、僕に向かって「あの子、かわいい!」などと盛り上がり始めたのです。変な雰囲気に戸惑いつつもゲームをしていると、女ヤンキーの一人が僕の背後に近づいてきて、いきなり僕を後ろから抱きしめました。それを見て他のヤンキーから嬌声が上がったことを考えると、おそらく仲間内の遊びにすぎなかったのでしょうが、だからといって小学生の僕に耳元で「ねえボク、お姉さんとイイことしよっか?」とささやくのは、いくらなんでもやり過ぎだと思います。それから潰れるまで僕は寿屋のゲーセンに通い詰めましたが、もう二度とあの女ヤンキー集団に会うことはありませんでした。あの時のお姉さん!寿屋・古賀店のゲームコーナーで僕を抱きしめてくれた、あの時のヤンキーお姉さん!今思えば、あなたとの出会いで僕は性に目覚めました。この場を借りて、ありがとうございました。

第1位 操作レバーと手が離れなくなる

クレイジー・クライマーという、ちょっと変わったゲームがありました。これは右のレバーと左のレバーを交互に動かして主人公を操り、なぜか高層ビルをよじ登って行くという、珍しい操作方法が特徴の人気ゲームで、僕もどっぷりハマっていたのですが、ある日、それを古賀のバッティングセンターに併設されていたゲーセンでプレーしていると、持ち手の丸いボールの部分がレバーからポロッと取れたのです。すぐに大声で店員さんを呼ぶと、その店員さんは「さっきも取れたけん、これば使おう」と言いながら、当時発売されたばかりの瞬間接着剤・アロンアルファを取り出し、ボールとレバーをくっつけてくれました。そこまでは良かったのですが、ゲームを再開した僕は両手に妙な違和感を覚えました。まさかこれは…不安的中。そう、ハミ出したアロンアルファがボールとレバーと僕の両手を、まとめて接着していたのです。反射的に「ウィリーしたバイクの前輪をも一瞬で柱に接着する」というアロンアルファの強烈な効果を謳ったCMを思い出した僕は、冗談抜きで一生、クレイジー・クライマーと離れられないかもしれないという恐怖に陥り、手のひらが剥がれてもいい覚悟で両手を目一杯開きました。気付くのが早かったからか、手に汗を握ってゲームをしていたからか、それともこれが火事場の馬鹿力だったのか。メリメリメリッ!という感じで両手はレバーから離れ、幸い手のひらも皮が少しむけるぐらいで無事でしたが、もしも気付くのが遅かったら…僕の両手は今でもクレイジー・クライマーとつながっていたかもしれません。

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あの頃はコーラの空き瓶を拾ってお金に変えたり、町中の自販機の下を覗いたりして小銭を集めては、せっせとゲーセンに通ってました。昭和の子ですね。

読んでくれて、見つけてくれて、ありがとうございました。