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【ラスピリ】デバフキャラ編成-基本編-

1. はじめに

デバフは戦闘ゲームには良くあるシステムであり、ユーザー側からも、それほど違和感無く受け入れることが出来る。ラスピリでもサービス開始時から導入されてはいたのだが、ある意味、当たり前過ぎるが故に認知度(意図して編成に取り入れる)は低かった。

デバフが周知されたタイミングは恐らくフォックス・フリージアの実装時期だろう。今でも使用率上位に君臨するこの星4キャラは『耐性を無視してダメ軽減を中ダウンさせる』スキルを持つために、同時実装のウルフ・アストレアといったブレイク持ちキャラと組むことで、高ダメージに貢献することが出来る。今までにないダメージが出せるようになった為に一般ユーザーにも浸透していった。

しかし、冷静に考えると気になる点が出てくる。それは『貢献』という考え方だ。

フォックス・フリージアは攻撃力が低く、単体ではほとんどダメージを稼ぐことができない。あくまで高火力キャラを支援することで、パーティーとしてダメージ創出に貢献していくキャラである。

そうなってくると、この記事を読むような考察好きな読者は次の事が気になってくるでだろう。

デバフキャラは何人編成することが適切なのか

・デバフを付与するほど他キャラの火力が向上する
・デバフキャラが多いほど、高火力キャラが減る
総ダメージの観点で上記2点は背反しており、すなわちデバフキャラの編成人数には最適値が存在すると言える。

本記事では、高ダメージを実現する上で避けて通れない『デバフ持ちキャラの必要人数』について考察している。

※本記事はTwitterでのアンケート結果を参考にパーティ考察の王道を記事にしました。普段は書かない分野になりますが御楽しみ頂けると幸いです。

<用語集>
・デバフ(debuff): 能力を一時的に下げること
・確定デバフ: 耐性を無視して〇〇ダウンさせるスキル
・デバフキャラ: デバフ付与可能なキャラ
・ブレイク: ステータスダウン中の敵攻撃でダメアップ

2. デバフとは

デバフとは敵の能力を一時的に下げることであり、ラスピリでは『攻撃力、スピード、ダメージ軽減』ステータスのいずれかを低下することを指している。アビ/ボードやスキル効果でデバフ付与効果を持つキャラが攻撃した際に各々の確率に従い付与できる。そして敵ターンが所定回数経過するまで継続し、その間には最大2回、すなわち合計3回分の重ね掛けが可能である。

デバフは通常3ターン継続する。これはデバフを付与してから敵が3回攻撃した時まで有効なことを意味している。しかしスキルによる付与時は継続ターン数が異なる場合があり、それはスキルの説明文から判断することができる。下記に説明文と継続ターン数の対応表を示す。この詳細については応用編で記載する予定だが足元を掬われる所なので要注意。

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3. 確定デバフの役割

デバフを検討する際には敵の耐性について注意する必要がある。耐性の種類は2つあり、1つ目は初期耐性、2つ目は戦闘中の耐性強化である。

初期耐性については敵のステータスで確認することができ、『耐性 無』→『耐性 弱』→『耐性 強』→『無効』の順で強いことを示している。戦闘中の耐性強化についてはあるトリガー※によって徐々に強化されていく現象である。『無効』相当まで強化されるのだが、しばらくすると、この耐性はリセットされる。

※敵の耐性に関するシステムを把握できておらず、曖昧な説明となっています。申し訳ございません。

耐性が無効となると該当ステータスのデバフは通常では付与できなくなるのだが、ここで確定デバフの出番となる。スキル説明文で『耐性を無視して〇〇ダウンさせる』と記載があった場合、敵の耐性が無効相当であってもデバフを強制付与出来る。下記に今回の記事で主役となるダメ軽減の確定デバフキャラの一部(筆者オススメ)を紹介する。これら12人のキャラは入手が難しいキャラばかりだが、どのキャラも機会があったら入手して育成することを強く推奨したい。

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<確定デバフの役割>
(a) 共通: ブレイクを発動率UP
(b) ダメ軽減: 高火力キャラのダメージ上昇
(c) 攻撃: 被ダメ量軽減
(d) スピード: 被ダメ回数軽減, デバフ時間延長

今回は(b)に主眼を置いて考察していく。あまり考えたくない人は無理して続きを読む必要はなく、とりあえずダメ軽減の確定デバフキャラを1人編成に入れるように心掛けるだけでも良い。ちなみに応用編では1人では不十分な場合もあるという結論が待ってるのだが、そこまで拘る必要が出てきた時に改めてこの記事を読んで頂ければ有難い。

4. ダメ軽減デバフキャラの必要人数

デバフキャラ: ダメ軽減のデバフを付与できる
高火力キャラ: 高ダメージを出す
サポーター: 本検討では何もしない位置づけ

長い前段も終わりここから本編に入る。基本編では簡単な検討のみを紹介し、上級者向けの複雑な状況については応用編で紹介したいと思う。とはいっても、基本編から初心者お断りの雰囲気が出てしまっているのは事実なので、自身の知りたい内容/実力に合わせて丁度良い内容まで読んで頂ければと思う。

以降、対象となるステータスをダメ軽減に絞り議論を進めていく。単にデバフと表現した際には、ダメ軽減のデバフを意味するのでご留意のこと。

4.1. パーティのモデル化

ダメージ計算はデバフキャラを検討する上で避けて通れない話のために、簡単に紹介しておく。無理して理解する必要はないので読み飛ばしても良い。ダメ軽減効果は以下の式に従いダメ計算に適用される

ダメージ = ダメ期待値 × (1 - ダメ軽減[%])
※ダメ期待値については過去記事を参照のこと

(例)ダメ軽減-30%を付与した場合はダメ期待値×1.3

このことを念頭にパーティをモデル化する。

【モデルの定義】
① デバフキャラ: 確定でダメ軽減中ダウン(-30%)を付与
② 高火力キャラのダメージ割合=1(通常) → 1.3(デバフ付与後)
③ デバフキャラのダメージ割合=0(通常) → 0(デバフ付与後)

4.2. デバフ適用時のダメージ比較(初心者向け)

まずは簡単な形で考察を行う。下記の仮定に置いてデバフキャラ人数とパーティの合計ダメージがどのように変化していくかを調査したので、その結果を示す。
<仮定>
④ デバフキャラ1人ごとに1回デバフ効果が適用
⑤ 高火力キャラは常にデバフ効果の恩恵に授かる

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結果としてデバフキャラの最適人数は1人となった。かなり大胆な仮定ではあるが、巡り巡って妥当なことをしているので、それほどズレたものとはなっていない。詳細は後述する

4.3. 2つのサイクル

デバフ検討においては2つのサイクルを考慮する必要がある。1つはデバフ付与(≒スキル発動)、もう1つはデバフ効果の解除である。というのもデバフは最大3回分まで重ね掛けできるため、もしデバフ付与する速度がデバフ解除する速度より高ければ重ね掛けでき、その分だけダメージUPに寄与することができるからだ。

・デバフ付与サイクル

今回はプチアリスを想定して1回攻撃でスキル溜めが可能だとする。
すなわち、2ターンに1回のペースでデバフを付与することになる。

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・デバフ解除サイクル

プチアリスによるデバフ付与も加味して3ターン、敵がデバフ付与されてから3回目の攻撃で解除されることとする(=通常)

この2つのサイクルをモデルに導入すべく下記のように仮定を修正した。この修正モデルにおいてダメ軽減デバフ割合がどのように変遷するかを調査した。
<修正仮定>
④ デバフキャラは1人。2ターンに1回のペースでデバフを付与する
⑤ (削除)
⑥ 敵を含めて各キャラは順番に攻撃する

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2ターンに1回のペースでデバフを付与しても、敵ターン経過による解除により、上限値(3回分)まで到達出来ていないことが分かる。
※75ターンはギルドレイドでの総ターン数

4.4. スピード加味(中級者向け)

とはいっても、順番に攻撃できるという仮定は流石に大雑把すぎるので、もう少し厳密に考えていく。

<修正仮定>
⑥ 仲間5キャラの平均スピードを65, 敵のスピードを75とする
⑦ WT計算時のバラツキは常に中央値

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デバフキャラのスピードにより、デバフの付与割合がどのように変化するかを上グラフに示す。ご覧の通りスピードによってそれなりに差が出る。

この話は少しでもダメージを稼ぎたいプレイヤーにとっては無視できない話となる。もし野心溢れるプレイヤーがこの記事を読んでいて『その少しに拘りたいんだ』と思うなら、詳細は割愛するが、『オルロット』『ブライダルオルデン』『仙石忍』を育成しておくことをオススメしたい。

この時にデバフキャラ人数に対する合計ダメの変化を改めて調査する。なおデバフキャラのスピードについては平均76(=プチアリス)となるように調整している。

<仮定一覧>
① デバフキャラ: 確定でダメ軽減中ダウン(-30%)を付与
② 高火力キャラのダメージ割合=1(通常) → 1.3(デバフ付与後)
③ デバフキャラのダメージ割合=0(通常) → 0(デバフ付与後)
④ デバフキャラは1人。2ターンに1回のペースでデバフを付与する
⑤ (削除)
⑥ 仲間5キャラの平均スピードを65, 敵のスピードを75とする
⑦ WT計算時のバラツキは常に中央値
⑧ デバフキャラのスピードを76とする
⑨ 経過ターン数は75ターン(=ギルドレイド想定)

<デバフキャラ人数と合計ダメの関係性>

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このようにスピードを加味しても最適人数は1となった。これについては平均値で見ると分かるのだが、デバフキャラ1人当たりに凡そ+0.3となり、4.2.の結果とそれ程変わらない形となるからだ。現状のモデルは、端的に言えば、小難しく考え過ぎている状況なのだが、このモデルは応用編で活躍するので、気になる方はそちらをご覧頂きたい。

5. 基本編のまとめ

基本編では、各キャラのスピードまで加味して検討し、デバフキャラの最適人数は1人という結果となった。より実践的な内容については応用編にて紹介していきたい。

6.さいごに

今回はラスピリのパーティ検討する上で要となるデバフキャラに関する記事を書きました。本当は1つの記事に纏めようと思っていたのですが、それだとあまりに長編となってしまうために、応用編は分割することとしました。

基本編というだけあって、読者からすると当たり前と感じることが多い内容だったかもしれません。しかし、仮定や結果をよく見ると。。続きは応用編で。長文となってしまいましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。

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