僕だけの7日間戦争

この話は3月17日HHCが危険ドラッグとして規制されたことを受けて記した事実を元にしたフィクションです。
・・・が、登場する人物・団体は実在のものと大いに関係がございます。

その日私は朝の一方で目を覚ましました
「HHC規制されるね」
これは一週間ほど前に聞いたのと同じ言葉で、またツイッターソースかよ情報が錯綜しているなぁと思ったのだが今回は違った。
厚生労働省から通達がありサイトにも公開されている。
最初は危険ドラッグとして規制される物質一覧にその名前は見当たらなかったがよく確認してみるとPDFは2ページあり、2ページ目に間違いなく【ヘキサヒドロ】のカタカナ表記があった。
「おそらくこれであろう・・・」
猶予は10日間、3月17日・・・この発表自体が3月7日の朝の出来事である。
パブコメを期待していたが危険ドラッグに分類されたためもちろん無しで即規制が通達された。

パブリックコメントとは公的な機関が規則あるいは命令などを制定しようとするときに、広く公に、意見・情報・改善案などを求める手続きをいう。公的な機関が規則などを定める前に、その影響が及ぶ対象者などの意見を事前に聴取し、その結果を反映させることによって、よりよい行政を目指すものである。
危険ドラッグが蔓延する前は厚生労働省からもパブコメの通達があり、そこへネットを介して意見することができた。
無論薬物関連においてはあまり意味をなさず反対意見があったとしてもそのまま規制されることとなるのだが意見募集の締め切りまでの期間がある分、圧倒的に規制までの猶予期間が違う。
昔はその期間で、ある程度の対応を行い規制に備えることができたのだ。
だが今回は大方の予想、規制されるのは間違いないと思われるが早くても4月、5月あたりになるのではという期待を裏切り、まさに電光石火の速さで3月7日に通達された。

晴天の霹靂である。

話を戻すが、私がヘンプ事業に参入したのは2月12日、BASAのECサイトで販売を始めたのだがそれまでのCBD関連の勉強や摂取は2年以上前に遡る。
丁度カメルイさんがCBDリキッドを発売し始めたころと同じ時期で最初に買ったベイプ製品もカメルイOGクッシュだった気がする。
(もちろんそれ以前に舌下タイプのCBDオイルは試していたがあまり効果は感じなかった)
開店のための準備は約2週間ほどで原料を注文してから開業届を用意しロゴデザインや住所の用意など忙しくも楽しい、夢と希望にあふれた期間を過ごしていた。
開店日が迫るにつれ競合となる業者がどんどんと増えて行き、まさに世は大麻賊時代、金稼ぎの大秘宝ヘンプピースを求めて有象無象の群雄割拠。
果たしてこの荒波の中でやっていけるのか一抹の不安もあったが普段の行いの良さなのか有難いことに少しずつ商品は売れ、リピーターも付いて僅かな光が見えていた。
もちろん私も他の業者に漏れずプレゼント企画を2回行い商品を手にしてもらうことで顧客を確保しようとしたのは言うまでもない。
また普段仲良くしているメンバーに商品を渡し試してもらうなど、できる限り色々な人の意見を参考に濃度や値段の調整を行っていた。

ところが商品がコンスタントに売れ始めとりあえずの見通しが立ったころに事件は起きた。

2月の28日、規制通達の一週間ほど前
BASEショップが運営によって一時停止となったのである

実は界隈が規制に揺れる3月7日よりも前に、私が一人で規制と戦っていたのを知る人は少ないと思う。

つづく

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