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福岡人工島建設の記事を正す

引用元URL:http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000002631

「福岡市アイランドシティ事業に期待」に対して
徳島 達朗
2006-10-26 07:54

 10月23日掲載のM原S氏「福岡市アイランドシティ事業に期待」という記事に感ずるところあり投稿します。

 M原氏は冒頭「この人工島の埋め立ては環境保護団体から反対されましたが」と記していますが、これは不正確です。正確には「人工島・住民投票条例を求める会」(代表委員、安東毅・九大名誉教授ら12名)が運動の母体でした。同会は「人工島建設事業の継続の賛否を問う住民投票条例を求める直接請求署名」を展開したのです。人工島建設に反対という立場ではなく、賛否を直接市民に問いなさいという運動でした。
   
 福岡市各区に「求める会」が結成され、2005年1月24日から約1ヶ月で有権者の7.7%にあたる8万3千筆の署名が集まりました。これは法定有効署名数(有権者の50分の1、福岡市の場合約2万1600人)を大きく上回る署名数でした。

 なぜ、このよう多くの市民が条例制定に賛成の署名をしたのでしょうか。

 筆者も博多区の「求める会」の代表を引き受けましたが、その動機は次のようなものでした。2005年2月10日付『西日本新聞』こだま欄掲載の拙稿を紹介しておきます。

*<民主主義問う 条例制定運動>
「私は、昨年3月まで和白(福岡市東区)の人工島が真下に見える大学の教員であった。9階の研究室の窓から7年間眺めていた。当初、だんだん海が遠くなるなと漠然と眺めていた。/そんな折、例のケヤキ・庭石事件がおきたのである。これはただ事ではないなと思うようになった。鳥瞰していた風景の重みが自分のなかで感じられるようになった。/人工島の事業継続の可否を問う住民投票条例の署名運動が始まった。出前講座で現地見学にも参加。あらためて人工島の歴史を調べ直した。和白干潟を守る市民の運動が先行し、節目節目で市当局に数十の質問を提出し、請願署名を行い、公的資金をやめるよう裁判にまで持ち込んでいる。/しかし、市当局は真剣に耳を傾けなかった。今回の条例制定運動は厳しい制約を伴うが、民主主義の原点、住民自治の大事な運動であると確信する」

オーマイニュース(日本版)より

参照記事は以下。


この記事についたコメントは4件。

4 とくさん 11/01 11:19
ハラボジ(250208)様
福岡市議会の会派は、自民、公明、共産、みらい福岡、民主・市民、社民・市政、ネットワークです。人工島破綻救済2億円、人工島の小学校への過大な税金投入については、共産党とネットワークが反対しましたが、他会派は賛成でした。議会の多数は市長与党の役割を果たしました。市民レベルの意志と議会との乖離を痛感させられています。

3 とくさん 11/01 11:08
わだっち(WADA555)様
そのとおりの公金投入の無駄遣いでした。市長は、その後もオリンッピック招致を目指しました。これに対する市民の反発も強く、反対署名は13万筆を超えました。

2 ハラボジ 10/29 18:36
徳島達朗さま    豊田@市民記者です。

明快なご説明で経緯は良く判りました。住民投票条例制定請求は市議会で賛成少数で否決されたのでしょうか。だとすればどのような理由での否決だったのでしょうか。参考までに知りたいのですが。

1 わだっち 10/26 18:56
ケヤキ・庭石事件:
第3セクターの博多港開発が、ケヤキ・庭石を、市価の数十倍という非常識な値段で買わされていた背任事件ですね。損害額は約10億円。


東京と福岡で次期オリンピック(当時)の開催地招致を競っていた時期ですね。あったあったw

記者さんは市民(の意志)と議会の乖離とおっしゃっていますが、議会の議員や市長を選んだのもまた市民(有権者)です。そのような「不正」を許した/見抜けなかったのも市民(有権者)に責任の一部はあると思いますよ。

脅すと言えば聞こえは悪いですが、自分の選んだ(投票した)議員さんが自分の意にそぐわない議員活動をされた場合に「次の選挙ではあなたに票を入れません」と後援会事務所に伝えるくらいのことは可能だと思います。もっと建設的な方法なら「干潟の環境を残すよう働きかけてください」とお願いしてみても良いのではないでしょうか。それで何が変わるというわけでもありませんが、よくわからないネット新聞にせっせこ投稿するよりはよほど効果は見込めると思います。と書いたところで、

そうだったw この記者さんは住民運動の代表の一人じゃんw おつかれさまでした。