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母親であることに価値を見出すマドンナ

引用元URL:http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000003013

ポップス界の女王について誤解する英国のジャーナリストたち
OhmyNews英語版
2006-11-14 08:56

 米『フィラデルフィア・インクワイアリー』紙のティルダッド・デラフシャニ記者は、英国の報道陣に「ジャスト」(単なる)という言葉が非常に重要な言葉であることを知ってほしいと思っている。
 
【画像省略】
モスクワで公演するマドンナ(2006年9月撮影、ロイター)

 米国のテレビ番組「デートライン」のインタビューの中で、マドンナは、子どもたちが母親としての自分があまりにも長く家にいないことに不満を訴えていることを認めた。インタビューの質問者が、マドンナは仕事をしなくてもいいほど豊かになのにと指摘したところ、マドンナはこう答えた。「家にいてただ子どもの面倒をみるだけ、あるいは単なる母親や妻としての立場を全うするのは私が望んでいることではないの。それ以上のことをやってみたい」。

 英国の報道陣がこの話に飛びつくのにそれほど時間はかからなかった。伝統的な家族の価値観を擁護することで知られる『デイリー・メール』紙は、11月3日付号の「母親と妻であることは私の望むところではない」との見出しがついた記事の中でマドンナに言及し、次のような書き出しの記事を掲載した。「マドンナは昨日、妻や母にはなりたくないと発言した」。

 これに対してデラフシャニ記者はこうからかった。「マドンナの年上の子どもたち、ルルド(10)やロコ(6)は知っているのだろうか。『スキャンダルだらけの母親』と書かれていることを? まさか、知っているわけもない。英国の新聞は、ジャスト(「単に」)という言葉に注目しなかったようだ。『ジャスト』とは公正な言葉だし、まさに正しい言葉、と言っていい」。

 「単なる」妻や母親以上であろうとすることは、結婚しないと望むこと、あるいは子どもをまったく持たないと望むこととは全然違う!!

 マドンナは現代の多くの母親も見に覚えのあるような願望を表現したのだ。子どもを愛し慈しむ一方で、父親のように家庭外での生活や個性を持ちたいのだ。

 「ジャスト(単に)」という言葉を使ったことでマドンナは間違いを犯したのかもしれない、というのは、この言葉は、家庭にいる母親が携わっている重要な(しかし無報酬の)仕事を軽視する意味にもなるからだ。

 「単なる主婦」もしくは「単なる母親」という表現を、現在のような物質主義的な西欧社会で、人は簡単に使ってしまう。「ジャスト」(単なる)という言葉が単に適切な意味を表す言葉としてではなく、その真意から遠く離れて一人歩きすることもしばしばある。

 実際のところ、マドンナ自身が母親であることを軽視していると見るのは間違いだ。マドンナはまだ小さいときに母親をガンで失っている。「デートライン」の中では、「私は、(最近養子にした男の子)デビッドに対して、自分自身が持てなかった母親という存在になりたいの。自分自身の子供たちに対して私がそう望んだ時のように」、と語っている。

オーマイニュース英語版から〔11月4日掲載〕)

オーマイニュース(日本版)より

※引用文中【画像省略】は筆者が附記


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芸能には疎いですがものすごくパワフルな女性だという印象はあります。作品だと『Like A Virgin』くらいしか知りません。

ところで「OhmyNews英語版」って珍しいお名前ですね。姓が「OhmyNews英」で名が「語版」でしょうか?