見出し画像

日本プロ野球を盛り上げ論!

引用元URL:http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000003268

「アンチ・ジャイアンツ」という名のジャイアンツ・ファン
K島 H喜
2006-11-22 08:06

 私はアンチ・ジャイアンツだった。私は今47才である。「巨人・大鵬・卵焼き」の時代を生きていた。アンチ・大鵬でもあったが、卵焼きは好きだった。

 小学生のころ、ジャイアンツマークの帽子をかぶったことはない。どこが好きだったのか、「初めてのプロ野球観戦だった広島カープ(対ジャイアンツ:後楽園球場)」「友だちと行った東京球場(南千住)が本拠地の東京(ロッテ)オリオンズ」「太田幸司が入団した近鉄バファローズ」と変遷し、中学時代は「ユニホームが好きだった太平洋クラブライオンズ」だった。見境がない。理由が単純。

 その後どうなったかというと、大洋ホエールズ・ファンになった。その理由は、田代の美しいホームランとシピンのライオンのような髪型、平松のシュートと遠藤のフォークなどに魅せられたからだ。しかし、ホエールズ(ベイスターズ)の試合を球場に見に行ったことは年に1、2回(ここ数年は0回)。ほかは対ジャイアンツ戦をテレビで見ている程度であった。

【画像省略】
Jリーグをはじめ、北海道日本ハムファイターズや福岡ソフトバンクホークスのように地域密着型の展開をすることで、ファンを獲得・拡大している球団もある(写真は札幌ドーム)
撮影者:OhmyNews

 ジャイアンツの試合はよく見た。ジャイアンツが好きではないのにテレビでも、球場でも見た。自分が好きなチームの情報をジャイアンツ経由で獲得していたのだ。「そういう仕組みだったんだよ」と言われればそうだが……。ファンとしてそのようなことでよかったのかと、今、自問すれば、「ダメ」である。ファンならば、ジャイアンツがどうしようと、プロ野球界が混乱しようと、好きなチームのファンであるはずなのだ。

 では、なぜ私はそんなファンだったのか? それは、“アンチ・ジャイアンツ”の大洋(横浜)ファンだったからだ。永遠の“仮想敵国”ジャイアンツの存在によって、自軍のホエールズ(ベイスターズ)を応援する動機を得たのだ。すべてがジャイアンツあってのことだったのだ、と今思う。

 今、私は「味の素スタジアム」の近くに住んでいる。だから、サッカーはFC東京を応援している。少ないが、年に1回は応援にも行く。スポーツ欄で、FC東京の結果と順位は確かめる。Jリーグのホームタウン制の効果だろう。そう言えば、サッカーでもヴェルディ嫌いだった。ウ~ム、よほどの「読売嫌い」だ。

 ところが、その読売嫌いがここ数年消えてきたのを実感している。原因は、BS(衛星放送)やUHF、ケーブルテレビでほかのカードを探して見るようになったからだと思う。しかも、ジャイアンツ戦の放送自体も今年は少ない。「アンチ・ジャイアンツという名のジャイアンツファン」から抜け出る方法を1つ見つけた気がしている。

 今年、よく見ていたのは、横浜、阪神、パ・リーグ(ロッテ戦が多い)の試合だった。選手もよくわかってきて楽しくなってきた。知れば、「共感できる」から応援する気になる。見ていて楽しい。今年、ジャイアンツが何位だったかも興味はない(たぶん4位)。優勝争いしていなかったことだけは知っている。また逆に、ジャイアンツにも好きな選手ができた。アンチ・ジャイアンツの呪縛(じゅばく)から解放されて、客観的に見られるようになったからだろう。

 今年は、子どもの野球好きもあって、5、6回球場に足を運んだ。わが家の今年の野球中継観戦率はおそらく、ここ10年で最高の観戦率を記録している。非公式ながら。

 ああ、味の素スタジアムが野球の球場ならなぁ……。そこをホームグラウンドにしたチームのファンになるのは間違いないだろう。今なら、たとえジャイアンツでも!?

オーマイニュース(日本版)より

※引用文中【画像省略】は筆者が附記


この記事についたコメントはありませんでした。


横浜強いですねぇ。まだシーズンが始まったばかりなのでずっとこのまま横浜の首位独走?が続くとは思いたくありませんが、そういう強いチームを倒さないとリーグ優勝、はては日本一にはなれないのでぜひカープは横浜の首根っこにかじりついて1勝をもぎとってほしいです。

地元開幕戦2連勝なのでまだまだ幸先は良いです。今日は惜しくも中日には負けましたが、オールスターが始まるまで勝率5割維持なら全然大丈夫。