引用元URL:http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000001922
必要なのは「安さ」と「サービス」 記者名 T中 T薫 2006-10-07 15:10 10月1日、国内第3位のシェアを有するボーダフォン株式会社は、商号をソフトバンクモバイル株式会社に変更した。また、ブランド名も「SoftBank」に変更。1兆7500億円という類例を見ない買収劇を経て、ソフトバンクは携帯電話の既存事業者への仲間入りを果たす。 天文学的な巨費を投じた買収が実施された以上、それに見合うだけの利益が得られねばならない。しかし、その行く手は厳しいといえよう。現状における市場占有率は、NTT DoCoMoの3分の1程度である(DoCoMoが53パーセントを占めるのに対し、SoftBankは16パーセント)。KDDI(au+Tu―Ka)も、若者(特に学生)の支持を得て市場の4分の1(26パーセント)を占有しており、たとえ短期間で急成長を遂げたIT企業の筆頭と言えども、前途洋々とは言いがたい。 テレビCMをはしめ、既に様々なメディアを活用し、SoftBankは利用者へのPRを続けている。CMには孫正義社長からのメッセージが掲載され、9月中に多くのボーダフォンショップがSoftBankの看板を掲げている。 しかし、これらのPR作戦の一般的な浸透度は低い。10月24日からの携帯電話番号継続制度(携帯会社を変えても、今まで使っていた電話番号がそのまま使える。ナンバーポータブル制度。MNP)開始のほうが、様々な利用者の関心は高く、それに合わせたauのPR戦略(仲間由紀恵や速水もこみちを起用したCM)のほうが、華やかで注目されている。 このような現状を打開すべく、孫社長は9月28日、最新型の携帯端末13機種の一斉投入を柱とする、携帯電話事業の新戦略を発表した。無論、制度開始に向けたシェア拡大が狙いであろう。孫社長は社名変更に合わせ「(ボーダフォンの)かっこ悪い端末のイメージを払拭する」と力説した。 孫社長は「端末においても優れているキャリアになること」を約束しており、新製品の一斉発表は「問題点を一気に改善する」という約束の実行の1つだと報じられている。DoCoMoやauに比べ「端末ラインアップが少ない」というキャリア全体へのイメージが多かったため、それを改善する試みである。 確かに、携帯電話の機種変更をしようとする利用者が店頭で気にするのは、端末のデザインや色が中心だという。特に頻繁に機種変更をする若手ユーザーにとって「見た目」は重要であろう。今回の戦略も、それを重視したものと言える。 しかしながら、このデータは、あくまで同一キャリア内における機種変更の場合である。SoftBankの新しい端末は確かに魅力的だが、キャリアを変更するだけの購買意欲を高める画期的なものではないだろう。 ただでさえ、ボーダフォン時代の最大の弱点として「通話のつながりにくさ」が指摘されている。孫社長は「基地局増設が順調に進み,日常の使用に支障がないレベルになっている」と強調しているが、負のイメージは付きまとうだろう。 むしろ、利用者を拡大するためには「思い切った値下げ」と「充実したサービス」が不可欠となる。auが市場シェア2位を実現できたのは、「音楽コンテンツの充実」や「学割・家族割引」といったサービスが顧客のニーズを満たし、なおかつ利用者の囲い込みという結果をもたらしたからである。今後の新ユーザーとなるのは小中学生の世代が中心となるため、家族全体を巻き込む料金プランの設定は重要である。ボーダフォンの前身であるJ―PHONEも、かつて携帯メールに特化したサービス(写メール・ロングメールなど)により、一時的にシェア2位を実現した。 しかし、会社全体の経営を考慮すれば、大幅な値引きは困難である。9月29日、ソフトバンクは買収したボーダフォンの携帯電話事業の収益を裏づけとした証券化の方式で,国内外の約20の金融機関から約1兆4500億円の資金を調達することを明らかにした。これは同事業の収益を利払いや償還費に充てる方式で債券を発行するもので、銀行からの通常借り入れや社債発行に比べ調達金利が有利で、銀行借り入れに比べ約1%程度低く、年間100億円超の利払い負担の圧縮につながるとされる。すなわち、債務の安定化に貢献する一方、収益を返済に充てることもあり、料金値下げなどの思い切った策は財務面からは打ちにくくなる。 だとしたら、注目すべきは新サービスである。新ポータルである「Yahoo!ケータイ」とSoftBank端末の連動は予定されているが、これも目新しいものとは言いがたい。今年5月に報じられた「ソフトバンクと米Apple(アップルコンピュータ)が共同で、iPodの機能を内蔵した携帯電話を開発する」というような大掛かりな動きがない限り、大幅な利用者増加は不可能に近いであろう。 孫社長は記者会見で「これからは『大人のソフトバンク』」とのコメントを発し、会見後は報道陣からMNPに向けた自信を問われ「頑張りますよ」と答えたそうである。IT企業のイメージからは似つかわしくない人海戦術で、ヤフーBBの爆発的な顧客拡大を実現した稀代のカリスマ経営者に、隠された秘策はあるのだろうか。
オーマイニュース(日本版)より この記事についたコメントは18件。
18 朝日くん 10/13 18:02 この記事と写真の上にSoftBankとアデランスの広告が出てくるのがイタいです。
17 da- 10/10 04:09 この記事はひどい. 戦略の方向性を, ・値下げ ・他社に無いサービスの拡充 のどちらかだと述べた上でどちらの可能性についても本人なりの可能性を何も述べていない.これではこの記事に何の価値も無いのではないだろうか.
16 ネコヤナギ 10/09 16:51 SoftBankってブランドがダサイ。 油っこいハゲ男のイメージがある。 Vodafoneのままの方が良かった。
15 ネコヤナギ 10/09 16:33 SoftBankってブランドがダサイ。 油っこいハゲ男のイメージがある。 Vodafoneのままの方が良かった。
14 加納正和 10/09 12:28 現状 1.キャリア回線 2.携帯電話 3.ネットサービス だとすれば、DoCoMoの1+2ではなく、1+3にするしかないと思うのですが。 DoCoMoには無理だから。いままでDoCoMoは携帯開発会社に無理を 言ってきたから、切れないでしょう。 KDDIはクアルコム(携帯開発会社)べったりだし。 純粋に「キャリア」、携帯を持たないタイプの 回線だけを持つタイプでの「キャリアサービス」を追及するほうがいいと思うんですがね。 なんで携帯がたくさんあることを売りにしようとするんだろう。 海外のほうでは純粋なキャリアとしてSIMを売っているところも あるわけだから、日本でもそれもやればいいのに。 それが証拠に、ソフトバンクの売り上げが上がってるのは プリペイド携帯のタイプですし。 その意味では 1.回線激安 2.サービス提供用規格の基準策定(携帯の規格だけ定めて内容は競争させる) のが優先で、しかもぜんぜんやろうと考えていないようです。 だからはやらないと思ってるのですが。
13 たろちゃ 10/09 12:22 >>呆さん 端末0円のワンセグ携帯もスーパーボーナスの登場によって打ち砕かれましたね。 販売代理店へのインセンティブをなくし、代わりに高い端末を消費者に売りつけ、端末価格の費用を肩代わりする代わりに2年縛りにするというものすごいシロモノです。 現状の約款では新しいサービスが出てそれに対応するために最新の端末に変えたくなっても、端末を水に濡らして故障しても、2年縛りの違約金を払わなければならない。 (コロコロと約款が変わっているので既に上記が間違いのときはご指摘願います) スーパーボーナス登場前(一部では特別ハッピーボーナスという名前で先行提供されていましたが)においても、最新のワンセグ携帯905SHが発売後すぐに1円で売られていたという事実を考えれば、ユーザにとってはスーパーボーナスのメリットなんぞ何もないのは明らか。 単に携帯事業者の都合のみでユーザにとっては2年縛りというデメリットのみが残るサービスを強制的に受け入れさせられるのは憤慨するばかりだ。 感情の「呆れ」はソフトバンクに対して。
12 江戸人 10/09 07:16 なんか、孫さんって、はだかの王様状態になっていそうだねえ。 まともなマーケティング情報は、あがってこないのかしらん。 ゲリラ的なしごとなら、独断専行でよかったのだろうけど、、、、、、 先の記事のボケっぷりは、言うまでもないし、 ipodの件だって、いまさらだし、かえってマックユーザーを敵にしちゃっただけだしねえ。 もう、動くたびに敵をふやしてるだけだね。
11 deadkorean 10/09 05:01 SB携帯のデザインをipodと寸分違わず同じにしたら、乗り換えても良い。
10 ハセテン 10/09 02:38 ソフトバンクの売りって何なのかな? 機種代の割賦方式?26か月の縛り??スーパーボーナス??? ユーザーにとって何もメリット無いんだけど。。。 という事で、私はこの度めでたくSBからauに変えました^^ 私の周りにはSBユーザーが10人程いたが、既に半数は変えました^^ 残りの人達も今月23日までには変える予定。 個人レベルの周りでさえこの有り様ですから、実際この機会を利用して変更する人は相当数いるはずですね。 それにしても、SB店舗のガラガラぶりったら無い。 他人事ながら、店員さんが可哀想になりましたよ。
9 呆 10/09 01:07 何が売りなのかもう一度整理してくれ。 ソフトバンク携帯電話が売れるとは全く思えないんだが。 端末0円ならワンセグ携帯はもらってもいい。
8 yonemura 10/08 23:25 どうせなら思い切り安くして、クソ高い日本の携帯電話料金の相場を下げてほしいものです。 しないでしょうけど。
7 似田 10/08 19:27 SoftBankといえばやはり朝鮮製の携帯がとてもとても誇らしいですね。絶対に乗り換えですね。 日本製携帯はどれも信頼できませんね。
6 かたつむり 10/08 18:20 MNPが始まる事に一番喜んだのがボーダフォンユーザという噂があるの。 噂なので事実かどうかはわからないし、喜んだ理由もよく判らないの。でも何となく納得してしまったの。 個人的には「ボーダフォン」から「ソフトバンクフォン」になってイメージが良くなるかというと、疑問なの。
4 世界平和 10/08 13:16 そもそも孫正義のイメージが悪すぎる。 企業を買い漁り、強引に市場に乱入し、お客さんにはアフターサービスもろくにしないという、最悪のイメージが若者に定着しつつある。
3 X 10/08 10:47 スポンサー様に捧げる提灯記事くらい許してやれよ。 「タブーに朝鮮」がオーマイのテーマなんだから。
2 たー 10/08 03:44 この人はつまり、大幅値引きをしてなおかつ魅力的なサービスを しろってことをいいたいのであろうか? それはいいとして、ソフト銀行の携帯はyahooが売りみたいだが PCと同等のサービスをすべて無料で受けられるのはいいことだが それってドコモでもauでもアクセスできるってのが気に食わないな ドコモのiモードとかauのリスモとか他のキャリアで使えないから 売りになるんじゃないか?ソフバンのためにyahooが他のキャリアに アクセスをできなくするのはヤフーにとって何もメリットがないし いまや、オペラのような軽量でPCのサイトを見れるブラウザも 標準で装備している携帯には何も効果が無い。 つまりソフバンの売りは何もなくなってしまうわけであるが いまだにGPSとワンセグの両方の入った携帯もでてないのはなぜだろうか? やっぱりauがその点でも充実してる。やっぱりauが一番かもしれぬ
1 水銀 10/07 18:18 >>ヤフーBBの爆発的な顧客拡大を実現した〜 ほとんど▲▲まがいの勧誘で、私を含め多くの被害者を出したヤフーBBの顧客拡大キャンペーン。 タブーがないというのなら、こちらにもメスを入れて下さい。 伏せ字には色々な文字が当てはまります!
ソフトバンク(携帯電話会社)が大きく業績を伸ばすのはiPhoneの独占販売以降でしたか。
今は快適になっていますが、最初の頃のAndoroid携帯は本当に(削除)でしたのでiPhoneが大人気だったのも当然だと思います。今でも日本ではiPhoneの方がシェアは大きいのでしたっけ? バルミューダフォンのデザインをした方のツイートも「Twitter for iPhone」でしたし、根強い人気ですね。