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子育て支援のパイオニア的存在

引用元URL:http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000003239

K井 T宏
2006-11-19 09:50

 高松市の“わははネット”という子育て支援組織の活動が全国的に一目置かれています。
 ホームグランドである香川県内は元より、全国的に子育て支援のパイオニア的存在といっても過言ではなく、いまやこのカテゴリーは全国の隅から隅まで組織化されて、ネットワークが広がっているそうです。
 わははの立ち上げは、筆者の記憶が確かならばもう10年近く前のことになります。
 代表で自身も3人の子供を育てているお母さんである中橋恵美子さんが子供に関して、例えば緊急対応してくれる医療機関(小児科や産婦人科)の情報、家族サービスのメーンであるショッピング時に安心して預けられる託児施設や親子で一緒に遊ぶことのできるレジャースポット等の情報が少ないのを憂慮して、自宅の坂出市で情報誌の発行を始めたのがきっかけで、その後、坂出市内の空き店舗を借りて子供同士、また親同士でふれあうことのできる広場を開設するまでに至りました。数年前にNPO法人化したのを機に、高松市にもふれあいルームを兼ねた事務所を新しく開設しています。
 札幌、仙台、名古屋、大阪、広島、福岡と並んで支店経済都市として栄えた高松。転勤族の中には単身赴任者が多いとはいえ、幼い子を連れた家族連れで転入したり、あるいはこの地で産まれた子供のいる若い方々も少なくないです。
 NPO法人化後も引き続き理事長となった中橋女史は、そういった方々が地域ぐるみでのおつきあいがないところに着目、ひきこもりに陥りそうな奥様方にも声をかけて入会に応じた奥様方が多いそうです。
 そんなわははの最近の活動としては、託児だけでなく子育てタクシーと子育てに対応した間取りの新築マンションの企画に参画していること。
 どちらも彼女の行動に共鳴した会員や企業が増加して実現したものです。
 特に子育てタクシーは、会員で自らも子育ての最中である地元タクシー会社の女性社長がメインになって、移動手段が限られる妊婦や母親らの声を基に一昨年7月実現したもの。
 利用形態は急患として病院へ行くだけでなく、幼稚園や保育所の往復の送迎など様々。
 当初の女性会員のタクシー会社だけで孤軍奮闘から現在は県内で9社、そして全国にも広がり、今年6月には全国協会も発足したほど。
 理事長の全国を股に掛ける活動に、女性に負けまいと『おやじの会』も各地で発足したり、行政もようやく認知されるところとなったわけですが、筆者はこの活動について注文もしくは提言させていただきたい。
 1.乳幼児から小学校低学年がメインのようだが、年齢制限が見えてこない。
   現在、参加している家族の子供たちが将来、大きくなった時のビジョンが示されて
   いない。
   事件も多いので、せめて中学生になるまで支援すべきではと思います。
 2.いじめや不登校対策、そしてそのような境遇の子供たちにも目を向けてほしい。
   会の入会者は別格だからといって、いじめたり、逆にいじめられたり、また不登校
   とは無関係だろうという親が必ずいると思います。でも、私は全員が全員そうなる
   とは限らないと思います。
   いじめだけでなく、将来設計に悩んだり、成績が思わしくなくて挫折しそうにな
   ったり。その挙句、自分一人で苦しんで自殺する人もいます。
   また、転勤族の方々が入会していますが、そのような境遇の方々にも声をかける
   べきです。

 これは筆者の日課における経験談です。
 週に3日くらい、通勤時間帯より前にウォーキングしています。その際、歩道や商店街で通学する子供たちを見かけますが、バス停の前や歩行中に歩道を占拠したり、自転車にぶつかるなど冷やりとするようなシーンも時々です。特に、バス通学している子供たちはバスが来るまで親が見送っているにもかかわらず何も注意しようとしないし、こちらが注意したら、昨今の子供たちの受難が多くなってからは逆に犯罪行為(声かけ事案)となりかねないのを聞いたことがあります。
 子育て支援を標榜しているのならば、ふれあいの場ばかりでなく、幼い時からきちんとしたしつけを推進していただきたい。また、いじめや不登校についてもフリースクールとタイアップしてもいいし、難しい面があるのであれば地域との連携だって可能です。
 少子化時代の中、また最近の子供たちの自殺が多い中ではありますが、これから産まれてくる彼らも含めて、つらい時や悲しい時だってあるでしょう。でも、全員が成人に向かってわははと笑えるようにサポートしていただきたいです。
 “わはは”と言えば、WAHAHA本舗(役者、タレントの佐藤正宏さんや久本雅美さん)ばかりでなく、子育て支援組織もと言われること。“わははネット”にはそう願ってなりません。

オーマイニュース(日本版)より

しつけは各家庭でやるものでNPOで指導するものではないでしょう。あれもこれもと手を広げすぎて結局どれも中途半端に終わるよりはこれとこれをやると特化したサービス(支援)を提供するほうが結局のところは利用者にとってはありがたいと思います。

『わははネット』は現在も活動を続けられているようですね。(削除)