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東アジア「最悪のシナリオ」

引用元URL:http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000002548

隣国の核保有論の高まり
A崎 S一
2006-10-21 15:05

 韓国国内で、「韓国の核保有」を求める声が高まっている。10日、韓国の社会動向研究所が北朝鮮の核実験実施発表を受けて行った世論調査によると、国民の69.8%が「不安だ」と回答した。これは日本でも同じことが言える結果といえるだろう。しかし、「韓国も核を保有すべきか?」というアンケートにはなんと、67%が韓国も「核を保有すべきだ」と回答したというのだ。また、韓国の次の世代といえる。大学生が作る韓国大学総学生会連合は緊急声明を通じ、「今回の事態は米国の脅威に対する北朝鮮の当然たる自衛力強化策だ。韓総連は“わが民族同士で平和を守ろう”というスローガンを高く掲げ、あらゆる闘争を反米・民族共助の線上で進めるだろう」という発言を行っている。 核実験直前の韓国国内では、北朝鮮に対し不満と失望をあらわにした次のような記事が掲載されていた。


【核開発】「やれるものは全部やったのに…また不意打ち食らったようなもの」

[中略]
京畿道安城での墓参りを終え、ソウルに戻る列車の中のラジオでニュースを知ったという保険外交員のイ・ジョンピルさん(36)は「北朝鮮がしょっちゅう無茶苦茶な話をするのを聞いていると、不安や心配というより、正直言ってイライラする。特に、北朝鮮は韓国を驚かそうとしているのか、だいたい国民的な年中行事や連休シーズンにこういう発表をするように思える」と話す。
[中略]
ソウルの学生街・鐘路3街を歩いていた大学生、チョ・タムジさん(女性、20)は「正直言って北朝鮮はよくない。前回は何も言わずに(ミサイルを)こっそり発射したのに、今度は事前に宣言して実験するというの?」と言う。京畿道天安市の大学に通っているというキ・ヒョンシクさん(20)は「北朝鮮は無茶苦茶な行動をしている。韓国政府も北朝鮮と交渉はするだろうが、これまでのやり方を見ていると、息が詰まりそうだ」と答えた。
[中略]
イ・スジョンさんは「砂漠や遠海の無人島でやっても恐ろしいのが核実験なのに、こんな狭いところで核実験をするなんて。わが民族は何代にも渡って放射能汚染に苦しまなければならないのか」と心配を隠せない様子だった。

 ソウル市鐘路でカバンを売っていたキム・ミファさん(女性、40)は「恐い。いつどこで発射するか分からないが、(核爆弾が落ちれば)あっという間にすべてが消えるのだから。北朝鮮をなだめながらやっていくべき。強硬策で解決するのは難しそう」と話す。

チェ・ジェヒョク記者
チェ・ソンジン記者

朝鮮日報

核実験前に国民の語った「核への恐怖」とと核実験後の「核保有論」の高まり。韓国の豹変振りを見ると日本側としては非常に驚かされるものがある。
そもそも韓国は一九七〇年代、朴正煕が大統領だったときに一度核開発を目的としたウラン濃縮実験を行っている。しかし核拡散を嫌う米国から原子力発電所用の濃縮ウランの供給を止めるとの強い圧力を受けて断念したいきさつがある。
 その後も、1982年にはウラン転換・濃縮とプルトニウム分離実験を行なっていたことが明らかとなっている。このとき韓国はプルトニウム抽出を1982年4月~5月にかけて、研究用原子炉で数ミリグラムの抽出実験を行っていたという。またウラン転換についても同じく80年代に、IAEA(国際原子力機関)に未申告の三つの施設で実施し、金属ウラン約150キログラムが生産されたといわれている。このウラン濃縮の疑惑は北朝鮮にも向けられていた。
 さらに、2004年9月2日夜、英・BBCが伝えたところによると韓国は核兵器レベルの高濃縮ウランをレーザー分離法により極秘に製造しており、
IAEA(国際原子力機関)の査察チームが韓国に急行し調査を行ったという。このとき韓国政府は必死に核開発の意図を否定するも、発言内容が二転三転。肝心の濃縮 ウランの濃度などを明らかにしない態度から、疑惑は一向に払拭されないままとなってしまっていた。
 また、今回の核実験の影響だけで韓国国内で核保有論が高まったかといえばそういうわけでもない。今回の核実験前の2005年に韓日米中独仏の6ヵ国で行われた核兵器の国際世論調査で核兵器を保有していない国の国民に「自国が核兵器を持つことについて同考えているのか」を尋ねたところ、韓国人は賛成52%、反対43%で、賛成の意見が若干高かったのだ。一方、日本人は86%が核兵器の保有に反対し、ドイツ人も93%が反対の意見を示したという。さらに、韓国内で行われた韓国人対外認識調査でも回答者の75%が「国際社会で生き残るためには強力な軍事力が必要だ」と答え、過半数(51%)が「韓国も核兵器を持つべきだ」と回答したという。これらの結果は、ひとえに韓国人の核の本当の恐ろしさに対する無知から起きた結果だと私は考えている。日本は世界で唯一の被爆国として知られている。この被爆国としての経験が日本人に核アレルギーとでも言うべきものを作り出した。この核アレルギーが日本人の86%を核兵器の保有に反対させた一番の理由といえる。しかし、韓国人は被爆経験は無論ない。当然核の本当の恐ろしさを知らない。こういった核兵器に対する無知が核の保有で大国化を狙い核開発を3度も行おうとした韓国の行動に現れているといえる。
 今回の核実験で恐れなければならないこと。それはこの核実験を理由に、周辺国も核兵器を持つことなのではないだろうか。以前の疑惑から見ても韓国が核開発を本気で行おうとしていたことはほぼ間違いないといえる。この核実験と世論の高まりを機に韓国までもが核保有を考えていないと誰が断言することができるのだろうか。現に、1998年にインドが核実験を行った際もパキスタンがインドに対抗し核実験を強行した例もある。このインドとパキスタンの構図が今の東アジア情勢における日本にとっての最悪の末路のひとつといえるだろう。
 見渡せば、現時点で日本はアメリカ、中国、ロシア、事実上核を保有している北朝鮮を含めて核保有4カ国に囲まれるような状態になっている。その上、飛行機でわずか55分という距離にある韓国まで核を保有した時、日本は、そして我々日本人はどのような道を選択するべきなのだろうか。

オーマイニュース(日本版)より

成功するかどうかはあやしいところですが、韓国は現在も原子力潜水艦の建造をあきらめていないようです。そもそもの話、原潜は隠密裏に目標に接近して核ミサイルを確実に撃ち込むための艦船です。韓国は一応西側の国ですので仮想敵国は中国、ロシアあたりになるはずですが、地理条件から考えると移動式の中距離弾道(核)ミサイルを配備するほうがコスト面で考えても現実的な話になります。

韓国はどこへ核ミサイルを撃ち込もうと思っているのでしょうかね?