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何故、大臣を目指すのか

引用元URL:http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000001850

記者名 矢本 真人
2006-10-02 12:56

 いつも組閣の時は悲喜こもごものシーンが見られる。「有り難うございます。精一杯頑張ります」という入閣内定者のとなりで「ありがとうございます」と涙ぐむ奥さんの姿。「まだ連絡はない」と憮然とした姿でテレビに見入る下馬評にあがっている議員の姿。メデイアが候補に挙げた議員達は、きっと落ちつかない1日を過ごしたことだろう。

 なぜ、国会議員は大臣の椅子に執着するのか。「うちの先生は当選4回、こんどこそ大臣に」、「今度は大臣になれる人、当選して地域に貢献を」という声が地元で飛び交うことを考えると、大臣になって故郷に選挙区に錦を飾らなければ、後援者にあわす顔がないのが現状なのだろう。

 安倍さんは「国民のため」の政治を強調しているが、本当に「軸足が国民」の方を向いた大臣がどれほどいるのか。国会議員になれば、派閥に入り、族議員になり官僚や業界に取り入られ、知らず知らずのうちに利権の渦の中に巻込まれる。地元に帰れば、イベントに参加し、主要な後援者回りに明け暮れる。票に繋がる利権団体であれば力の入れ方も違うだろう。

 今の地位を保つために、どう集票し、どうすれば良いかにあくせくする日常なのだろう。運動資金のために、きれいな金が見えなくなる。集まる人間も票を確保してくれる後援者が主になり、一般の国民(選挙民)は見えなくなる。自分で実際に買い物をしたことのない人に、生活者、消費者の実態は分からず経済を論ずることが出来るのだろうか。

 大臣になる条件も、利権団体の力、献金の多さ、集票力、属する派閥の力、総理にどう取り込んでいるかであって、「国民の声を取り上げ、どう政策にいかし、活動してきたか」ではないように見える。

 初めての経験なので仕方ないのかもしれないが、新大臣としての記者会見もほとんどが官僚のメモを読み上げている人が多い。自分の考えで話している人はいないように感じる。これでは脱官僚の政治は無理だと思えてしまう。

 大臣になりときに自分の考えた政策を打ち出すと、官邸や官僚、族議員などからクレームが付き、引っ込めざるをえないことになる場合が多いらしい。結局は根回しされ、官僚が敷いたレールの上を走るだけという図式はよく見ることだ。

 どうしてそんなに大臣を目指すのか。選挙区の事情が大きく影響しているのだろうが、「国民のための政治」を考えると、国民の声をよく聞き、自分の信念を貫き、政治を動かすそんな気骨のある人材が望まれる。

オーマイニュース(日本版)より

この記事についたコメントは5件。

5 生ける屍 10/03 02:30
各界の利害を調整してひとつひとつの案件にその場で結論を出していくのが政治家の仕事ですよ。記者が理想とするような無欲な人間に人が集まって来ますか? 良くも悪くも政治とはそういうものなんです。

何か勘違いされていませんか? 

4 タケ坊 10/02 22:22
この記事、タイトルを
『何故、政権を目指すのか』にして
『国会議員』を『民主党』、『大臣』を『政権』に置き換えても通じるような気がしますねw

3 らいむ 10/02 21:47
>何故、大臣を目指すのか
有権者がそれを求めるからです。

2 新党を欲する人~立憲平和党党首 10/02 17:56
そりゃあ 利権ですよ リケン

税金を自分の支持者に回す 経団連にまわす 地元に回す 自分の懐に回す

大臣は 権限を持っている

自民党が 腐っているのは その権限を 政権を握り続けることで 維持してきたからだ

必ず 自民党を ぶっ潰そう!

1 キックアズ 10/02 17:12
なぜあなたはオーマイニュースに投稿するのか?

デザート枠の記事です。別腹別腹。

ここを引用してみましょうか。

 大臣になりときに自分の考えた政策を打ち出すと、官邸や官僚、族議員などからクレームが付き、引っ込めざるをえないことになる場合が多いらしい。

現在は立憲民主党に所属する原口一博氏に関する記事を取り上げてみますね。

猛烈なクレーム(バッシングと言ったほうが正しい)を浴びせるのは官僚や族議員だけではありませんw 朝日だけではなく読売や産経、名前を聞いたこともない弱小メディアまで組んで全員で原口一博氏を叩きまくっていました。

まぁこの時の選挙は民主党の存在そのものが否定された選挙だったので原口氏の当落はそのアオリをくらったという見方もできますが、政権交代前にあれだけ大プッシュしていた民主党を手のひらを返したように裏切るマスコミ各社さんもひどいですねw 最後まで応援してやらないと可哀想です。