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両足失った元女性パイロットを局長に抜擢

引用元URL:http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000003379

イリノイ州の下院選では敗北
戸田邦信
2006-11-27 07:53

 イラク戦争に従軍中、搭乗していた米軍ヘリが攻撃を受け、両足を失った女性パイロット、タミー・ダックワースさん(38)は、11月7日に行われた米議会下院選挙にイリノイ州の民主党候補として出馬したが、接戦の末、共和党候補に敗北した。タミーさんは選挙の後、大学で博士課程取得を目指していたが、イリノイ州のロッド・ブラゴジェビッチ知事(民主党)はこのほど、タミーさんを州退役軍人局の局長に起用することを決めた。人事は州上院の承認が必要だが、認められれば、タミーさんの貴重な経験が元軍人を支援する行政組織の場で生かされることになる。

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レストランで支持を訴えるタミー・ダックワースさん(左)(2006年11月7日撮影、ロイター)

 米軍ヘリのパイロットだったタミーさんは2004年11月12日、ヘリの副操縦士席に座っていた際、抵抗勢力のロケット弾攻撃を受け、ヘリは大破した。この攻撃でタミーさんは両足を失い、右腕にも大けがを負った。この負傷で名誉負傷賞を与えられている。退役後、イリノイ州の下院選挙区から出馬した。

 選挙戦では、ブッシュ大統領のイラク復興政策の不手際などを批判した。期間中、イラク帰還兵でしかも、女性パイロットとして戦場で両足を失ったタミーさんにメディアの関心は集まった。


 11月7日の投票前、イリノイ州の主要新聞社は、イラク駐留米軍の撤退にかんする見解は、タミーさんの方が説得力があるなどとして、こぞって議員として推薦した。投票は予想どおり、接戦となったが、2%の票差で惜敗した。

 敗北後、タミーさんはあまり落胆することもなく、米メディアに対し、イラクで両足を失ったことに比べれば、問題にならないと述べ、新たな目標に向かって進むとの決意を表明。また空への憧れも強く、また飛びたいと語っていた。米軍ヘリのパイロットは、女性に開放されている数少ない職種のひとつとされる。

 タミーさんは4カ国語を理解し、ハワイ大学を卒業後、ジョージ・ワシントン大学で修士号を取得している。現在、ナザン・イリノイ大学で政治学の博士号を目指している。民間の仕事としては、ロータリー・クラブのアジア・太平洋地区の責任者としてマネジメントの経験がある。

 ブラゴジェビッチ知事からの突然の誘いに対し、タミーさんは、国家と州に貢献できる仕事であり、喜んで受け入れるとの見解を明らかにしている。予定では、タミーさんの就任は12月15日の見通しだ。

 退役軍人局は、元軍人の生活保障などを管轄するところで、1100人以上のスタッフを抱える。ブラゴジェビッチ知事も11月7日の選挙で再選を果たしたばかりだが、退役軍人局の運営方法にかんして、州民から批判が集まっていたため、タミーさんの起用によって行政に新風を送り込むのがねらいとみられる。

オーマイニュース(日本版)より

※引用文中【画像省略】は筆者が附記


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ロータリークラブって地域の経営者さんたちの集まりで定期的に社会奉仕活動をしているくらいの認識でしたが、YMCA/YWCAと似たような立ち位置っぽい互助組織なのかな。名前はよく聞くけれどあまり知らない団体って、思い返せばたくさんあります。大きな自治会みたいなもんかな。

自衛官さんの年金は国家公務員共済組合からも出てるんだっけか。国と国民の安全を守るお勤めを果たしたのだから年金はきっちりもらってほしいですわね。