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【グルメ】いも焼酎とともに半世紀(9)

引用元URL:http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000002622

つまみ
大津 彬裕
2006-10-27 12:10

 いも焼酎のつまみには何がいいのか。

 本場の鹿児島では「ツケアゲ」と呼ばれる薩摩揚げ、鹿児島名産の黒豚料理、それにキビナゴが御三家に挙げられる。

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写真協力(社)鹿児島県特産品協会

 ツケアゲとは、エソ、スケソウダラ、ホッケ、アジなどの魚のすり身に焼酎や黒砂糖を加えて練り上げ、なたね油で揚げたもの。ゴボウやニンジンなどを練り込んだものもある。

 名前は、沖縄から渡来した「チキアーギ」に由来すると言われる。鹿児島の黒豚はサツマイモを食べて育つのだから、いも焼酎との相性がいいのは当然だ。

 キビナゴにはちょっと説明が必要だろう。ウルメイワシ科の10センチ足らずの青魚で、細く透きとおった脇腹に銀色のしまが光る。見た目もさわやかで、刺身が一番の人気。包丁は使わず、手で頭を取り、親指で腹や骨をとって酢味噌などで食べる。

 鹿児島県や長崎県のほか、伊豆西岸の松崎などでも捕れる。大群をなす習性があり、10万尾近い群れで泳いでいることもあるというから驚きだ。

 この御三家から分かるとおり、いも焼酎は油っぽいものにも刺身にも何にでも合う。

 私は、行きつけの神田南口ガード下「神田花ずし」で、サンマやイワシの刺身、三陸名物のホヤ酢をつまみにして飲むことが多いが、どれもけっこういける。

 季節のサンマも皮をむかないで、キビナゴ同様、青光りしたまま出してもらう。いも焼酎で血液中の血栓を溶かし、サンマやイワシに含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)で血液をさらさらにしたり、脳の活性化も図ろうという魂胆である。

 キビナゴにもEPAが多く含まれている。あわよくば、いも焼酎とのコンビで老化防止ができたらというのが夢なのだ。

 先日たまたま、東京・池袋の「がんこおやじ」という面白い名前の会社が売り出している「おやじ味噌」という辛口の万能調味料を知人からもらった。

 さっそく、晩酌のいも焼酎のつまみにキュウリ、ニンジン、大根などの野菜スティックにつけて試してみたら、これまたぴったりマッチした。創業者が35年かけて、白味噌、赤味噌をベースに、醤油、ゴマ油、ショウガ、みりん、ニンニク、唐辛子など13種類を加えて作り上げたとか。

 容器に社長の顔をモデルにしたという、いかにもがんこ親爺らしい似顔絵が刷り込まれているのも愛嬌だ。TVショッピングで紹介され、大ヒットしたものなので、ご存知の方もおられるだろう。

 結局、いも焼酎はつまみを選ばずということなのだろうか。

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オーマイニュース(日本版)より

※引用文中【画像省略】は筆者が附記
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おいしい焼酎が飲めればつまみは何でも良いという結論は酒飲みなら納得でしょう。モロキュウも良いですが、たこわさなんかも焼酎に合うのではないかと思います。