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次期総理の歴史観と日本ローカル

引用元URL:http://www.ohmynews.co.jp/HotIssue.aspx?news_id=000000001589

国際社会のなかでその解釈を提示できるのか
記者名 S々木 N彦
2006-09-21 12:16

 安倍晋三・自民党新総裁は、去る9月11日、日本記者クラブ主催の討論会で、中国政府の「先の戦争は日本の軍国主義者が起こしたもので、日本国民も犠牲者だった」とする立場 について、「(日中国交回復時に)その(合意)文書は文書として残っていないと思う。日本国民を2つの層に分けることは 、中国側の理解かもしれないけれども、日本側はそれでみなが理解しているということではない。やや階級史観風ではないかという議論もあるのではないか」と述べたとのことです。

 しかし、「階級史観風」とひと言で片付けるわけにはいかない歴史的事実を安倍氏は直視できていないと思います。次の事実を確認しておきましょう。

①1945年、日本はポツダム宣言を受託したが、受託した条件の第1は「日本国民をだまして侵略戦争に引き込んだ勢力は、永久に除去する」ことであった。(注1)

 (注1) 日本國國民ヲ欺瞞シ之ヲシテ世界征服ノ擧ニ出ヅルノ過誤ヲ犯サシメタル者ノ権力及勢力ハ永久ニ除去セラレザルベカラズ(ポツダム宣言第6項より。日本外交主要文書・年表(1)73-75頁。日本外交年表竝主要文書下巻、外務省、626-627頁)

②日本は天皇制維持の希望を表明(注2)して、ポツダム宣言を受託した。

 (注2) 朕ハ茲ニ 國體ヲ護持シ得テ 忠良ナル爾臣民ノ赤誠ニ信倚シ 常ニ爾臣民ト共ニ在リ(終戦の詔勅から)

③日本が受託したポツダム宣言の条件と、日本が表明した希望をもとに日本国憲法がつくられた。この経緯は、憲法が「押し付けられた」というよりも、「歴史の中でつくられた」と表現するのが適切であることを示している。

④日本国民は、憲法前文で「憲法の理想と目的を達成すること」を誓っている。(注3)

 (注3) 「日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ」(日本国憲法前文から)

⑤日本国との平和条約(サンフランシスコ講和条約)では、前文に日本は「国連憲章、世界人権宣言、日本の憲法・教育基本法など戦後の法体系の条件を守ること」を「宣言」している。(注4)

 (注4) 「日本国としては,国際連合への加盟を申請し且つあらゆる場合に国際連合憲章の原則を遵守し,世界人権宣言の目的を実現するために努力し,国際連合憲章第五十五条及び第五十六条に定められ且つ既に降伏後の日本国の法制によつて作られはじめた安定及び福祉の条件を日本国内に創造するために努力し,並びに公私の 貿易及び通商において国際的に承認された公正な慣行に従う意思を宣言する」(日本国との平和条約前文から)

⑥ 国連加盟にあたり、日本代表は「日本国憲法前文の信条と国連憲章の目的および原則とは一致していること」と述べ、日本の国連加盟が日本国憲法を前提としていることを確認した。(注5)

 (注5)  …… 以上は日本国民の信条であり、日本国憲法の前文に掲げられたところであります。この日本国民の信条は完全に国際連合憲章の目的及び原則として規定せられて 居るところに合致するものであります。日本は,一九五二年六月国際連合に提出した加盟申請において「日本目民は国際連合の事業に参加し且つ憲章の目的及び 原則をみずからの行動の指針とする」ことを述べ、更にその際に提出した宣言において、「日本国が国際連合憲章に掲げられた義務を受諾し、且つ日本国が国際 連合の加盟国となる日から、その有するすべての手段をもってこの義務を遂行することを約束するものである」ことを声明したのであります。(国際連合第11総会における重光外務大臣の演説から)

 以上の経緯は、日本国憲法は日本の国際公約でもあることを示しています。日本国憲法には改正の手続き規定はありますが、「憲法の理想と目的を達成する」前に憲法を変えてよいとの規定はありません。なお憲法は「信教の自由」を保障していますが、天皇や国会議員などの国の機関の「いかなる宗教的活動」をも禁止しています。

 「憲法の理想と目的を達成する」以前にそれを変えてしまおうとか、「コッソリ参拝」であれば問題はないというやり方は、国際社会のなかで「あまりにも地域的」な解釈といわざるをえません。「階級史観風」かどうかについても、日本ローカルではなく、国際社会のなかでどう受け止められているかの観点が重要だと思います。

この記事は【特集】安倍新政権に掲載されました。この記事についたコメントは36件。

36 いこい 10/09 16:14
「世界から見たわたしたちの憲法」映画 日本国憲法(ジャン・ユンカーマン監督)ここの出演者のダワーさん(米国 歴史家)の明快な発言がある。

ダワーさん: 基本的にはマッカーサー憲法であることは事実ですが、本人は複雑な人で非常に保守的である一方、急進的な軍人でした。それゆえ平和がいかに貴重で、戦争がいかに恐ろしいかを心底から知り抜いていた。当時の日本が置かれていた状況もよく理解していた。世界中が日本に対して本質的な軍国主義国に不信感を抱いていたので、マッカーサーは「そうした認識をくつがえすことは可能だ」と考え、侵略、抑圧の日本軍国主義のシンボルでなく、反軍国主義のシンボルになることの法制化にすればいい。人権の尊重や主権在民を盛り込もう。すべてを一つのパッケージにしてしまおう。そうすれば世界から尊敬を受ける国に生まれ変わることができる・・・。ドイツのナチやほかの侵略国家のような侵略者のモデルになるのでなく、将来の道標のモデルになればいい。ゼロから出直して戦争のない世界という最高の理想を体現すればいい。これがマッカーサーの思いであった。

日本政府の意見も多く取り入れ、国会でも熱い審議を重ね、国民からは大きな関心を受けて誕生した。発布以来60年たった今日まで憲法の文言はただの一言も変えられていません。これは米国とは関係のない事情です。押しも押されもせぬ日本憲法になったということです。その後、1949年中国革命誕生、同50年朝鮮戦争が勃発した。そのころから米国側は「日本の非武装化の方針は好ましくない。再度、武装して米国とともに戦ってほしい」と方向転換、朝鮮戦争に日本が参加してほしくなったこと、日本憲法を改定することを米国は望み圧力をかけるようになったのです。
35 いこい 10/09 16:09
日本は自主憲法をつくった経緯がある。「世界から見たわたしたちの憲法」映画 日本国憲法(ジャン・ユンカーマン監督)ここの出演者の日高六郎さん(フランス在住 社会学者)の明快な発言がある。

日高さん: 憲法9条が発表されたときから、マスコミや一般市民のなかで非常に好感というか共鳴をもって迎えられた。その時点で幣原首相でも第9条を誇らしく説明していた。いまの憲法は自主憲法でないとよく言われるが、実は自主憲法を作ったんです。幣原内閣は人選に松本蒸治委員長に憲法問題調査会を発足させた。その自主憲法をマッカーサーGHQ側に提出したが、その内容が毎日新聞にスクープされた。それはポツダム宣言の文言も一つもなし、軍国主義、民主主義の言葉もなく、言論の自由に関してもない、憲法で幣原内閣はポツダム宣言もぜんぜん読んでなかったような内容であった。

吉田外相以下日本側がつくった自主憲法に対する返事をGHQ側に聞きに行ったときはもう、GHQ側はGHQ側の案は完成していて、幣原案はあまりにも保守的であったことで全面拒否。このとき連合側も出ていた。それは吉田外相以下みんな顔面蒼白だったといわれている。

現実的に日本国憲法・第9条を見た瞬間、だいたいの市民は「ああ、これでもうわれわれは戦争ということは二度と体験しないですむ、そういう国になったんだ」という安心感。実はその第9条というのは、侵略国・加害国としての日本が日本の今後のあり方を国際的に誓った、とくにアジアの民衆に誓ったと思うんです。日本人は第9条を積極的に、民衆レベルで世界の人々に対して発信すべきだと思う。まずはアジア人の人々に発信すべきで、日本人の中にもこういう考えの人間がいるんだということですよね。憲法改定の問題は国内問題にしちゃだめなんですよ。国際問題ですからね。特にアジアの問題です。それが一番重要なことだと思うんです。
34 キバヤシナワヤ 09/28 17:32
これはまた論点が次々と移り変わって表題と本文前段と後段、結論が
バラバラですね。非常にわかりにくい文章です。

まとめるとこうですか?

表題:新総理の歴史認識批判
出だしの文:階級史観風と安倍氏は言うけどそんなに単純じゃない。
前段:ポツダム宣言とSF条約と日本国憲法との関係の説明
後段:憲法改正反対
結論:靖国参拝反対

そもそも安倍総理は日本国民を「悪い一部の指導者」と「無辜の民衆」とに
切り分ける考え方を「階級史観風」と呼んでいるのです。
すると記者が書いた文の以下の部分は、まさにそれでしょう。

=====以下引用======
①1945年、日本はポツダム宣言を受託したが、受託した条件の第1は「日本国民をだまして侵略戦争に引き込んだ勢力は、永久に除去する」ことであった。
=====引用終わり=====

これに違和感を感じない人は、その思想にどっぷりつかっている人なんでしょうね。
現在でも「国は何にもしてくれない!」と叫ぶひとと重なるような気もします。
国民主権の意味や自らの選挙権・被選挙権についてもうすこし自覚を持ってください。
33 出席番号三十二 09/23 04:32
>>野良猫さん
前半部分は大局的観点からは概ね賛同します。今の北朝鮮が戦前の日本と似通っている点があると言われているのにも納得できます。しかし、天皇と総理を同列に扱うことには反対します。

天皇はその即位から日本国の象徴(憲法1条)になり、皇族の一員である時以上に個人が排除された特殊な人間になります。ですから、「個人として宗教活動を行った場合」という仮定そのものが成り立ちません。それに対し、総理大臣は間接的に選ばれた国民の代表であり、天皇に比べ、国民としての権利を広く保障されます(一般国民に比べると公人としての制限を受けますが)。この一個人としての権利がどこまで保障されるか、その範囲の曖昧さが議論を呼んでいます。

ですから、野良猫さんが言うような「総理である彼個人」が自動的に公的な立場になると断定するのは早計だと考えます。
32 似田 09/23 00:11
投稿氏の視点はまさに日本人の盲点を鋭くついていますね。オマニーらしい良記事です。

靖国参拝という日本ローカルな奇行が特定アジア社会でどう受け止められているかを日本人は知らなさ過ぎますね。
中国、北朝鮮、韓国は日本に対して拳を振り上げていますね。拳が振り下ろされないうちに日本が謝らないといけませんね。

特定アジアが日本を敵視するのはすべてKOIZUMIとabeのせいですね。
本当にかんしゃくが起きますね。
31 グレーハウンド 09/22 23:39
残念なことですが、次期総理が確実視されている安倍氏は狭量な器の人なので、大局に立って物事を考えることが出来ないということでしょう。
30 やまさん 09/22 11:41
こういった特殊な意見が世に示されて,どんどんアンチを生んでくれる,一般人との意識の隔絶を示してくれるOMNも捨てた物ではないと思えます.

これからもどんどん今回の記事のような意見を上げて,議論を深めて下さい.

・・・・最近は編集部は本気で今回のような意見を述べたいのか,PVを稼ぐための釣り記事なのか,期せずしてその相乗作用をもたらしているのか,分からなくなってきました.
29 鵜鷺(あろ) 09/22 11:12
yonemura(norma1)さんへ
自由な発言の場である「この記事にひと言」ですから、立場の違う意見があってもいいでしょうが、安倍氏を阿部氏と書くなどのミスは批評以前の問題です。
28 呆韓流 09/22 04:10
①は特定の個人(複数)について権力・勢力を永久に除去、ということではないのですか? ここから日本人全体を二つの階級にわけるという認識が出てくるのが大変不思議。

誰だったかコメントしてましたが、大本営発表などで一般国民が騙されていたのはごく後期の話。大陸侵略から対米開戦にいたるまでの動きは輿論におされたところも大きい。日本国民の多くと、マスコミ各社の責任は免れませんよ。

もちろん、マッカーサーが回顧していたように、戦争に突入せざるをえなくしたアメリカ他の責任も大きい。

歴史観を他国の顔色を見て決めるのは滑稽です。
27 たのきん 09/22 03:01
良記事です。おーまいにゅうすはこうで無くてはいけません。
26 trizen 09/22 02:26
S々木N彦氏の理屈からすると日本は未来永劫憲法を変える事はできないですね。

今後世界の価値観が如何様に変わろうとも日本国憲法は変えるべきでないという意見でしょうか。
ありえないと思います。
25 大貧民 09/21 23:03
>>①1945年、日本はポツダム宣言を受託したが、受託した条件の第1は「日本国民をだまして侵略戦争に引き込んだ勢力は、永久に除去する」ことであった。

この馬鹿げた文言が、真っ赤な嘘っぱちであることは、昭和26年5月3日、マッカーサーが米国議会上院の軍事外交合同委員会で行った証言を見れば一目瞭然です。

「日本には、蚕を除いては、国産の資源はほとんど何もありません。
彼らには、綿が無く、羊毛が無く、石油製品が無く、スズが無く、ゴムが無く、その他にも多くの資源が欠乏しています。それらすべてのものは、アジア海域に存在していたのです。
これらの供給が断たれた場合には、日本では、一千万人から一千二百万人の失業者が生まれるという恐怖感がありました。
したがって、彼らが戦争を始めた目的は、主として安全保障上の必要に迫られてのことだったのです。」
これのどこが「侵略」、「世界征服」だったと言うのかな(藁

>>日本国憲法には改正の手続き規定はありますが、「憲法の理想と目的を達成する」前に憲法を変えてよいとの規定はありません。

「憲法の理想と目的を達成する」前に憲法を変えてはいけないという規定もありません。
もっとも、この憲法の目的とは、日本を消滅させることなのだから、目的が達成されたときには、日本国憲法自体が無意味ということになりますがね。
24 市民 09/21 19:57
これも一言で終わる問題ですな。

視野を世界に広げてみなさい。

多くの国々で憲法は改正している。(了)
23 ロドリゲス・トウゴウ 09/21 19:37
天皇が個人として・・・・?
これまた意味不明。
ネットサヨクの認識はこの程度なの?
22 野良猫 09/21 18:06
階級史観には呆れますね。
仮に中国人が階級史観でものを言っていたとしても、それと実際とは関係ない。そんな物騒な史観など持ち出さなくても実際に当時の日本にはだます人とだまされる人が実在していたのですから、ここにコメントを書く大勢の人がそんな卑近な事実を、いくら実感が無いとは言え、無視するのは意図的ものを感じます。

現在の北朝鮮の金王朝が住民をだまし続けているように、当時の日本もあからさまに国民をだましていたのは事実です。神風がふくとか、本土玉砕、これにいたってはカルトです。

また、「なお憲法は「信教の自由」を保障していますが、天皇や国会議員などの国の機関の「いかなる宗教的活動」をも禁止しています。」というくだり、天皇だろうと議員だろうと個人としてやる分には勝手だが、機関としては一切の宗教行事に加担してはならないという意味ですね。

では、天皇や総理個人が個人として宗教活動を行った場合。
自分ちの葬式や結婚式でまったく「個人としての個人」の行動を干渉する意図ではないのです。
問題は、「総理である彼個人」や「天皇である彼個人」の行動は、すでに公的な立場とみなされるということです。

反対に、日本の文化に、個人を2つのフェーズに分けるという思弁性がかけている点をこそ、問題にすべきです。
ま、気がつくこと自体大変なことなので、単純なネット右翼じゃあ無理でしょうけどね。
21 マナイ 09/21 17:24
やっぱり否定的なコメントがほとんどだ.

佐々木氏の憲法に対する思いは,宗教的な情熱に通じるものがある.
この記事は,憲法真理教信者にはウケるのだろう.
しかし,これは憲法真理教を信仰しない人々に語りかける言葉ではない.

どうしてそれに気づかないのか.
情熱を通り越してフィーバー(熱病)か.
あまりの熱に浮かされて,論理が破綻しているのに気づいてない.

# いい薬があればいいのだが...
20 冥王星 09/21 16:25
憲法裁判所がないのが、色んな感情的論争になっている。憲法改正以前に憲法裁判所を設立すべき。
19 嫌地球市民 09/21 16:04
麻生外相が発言していたように記憶していますが、憲法を守って国を守れないようでは困ります。
そもそも憲法改正が叫ばれているのはなぜでしょうか?
安全保障をはじめ現在日本が抱える諸問題に関し、もはや苦し紛れの憲法解釈をもってしても対応できないところまで来てしまっているからです。
にもかかわらず、さらに苦し紛れの解釈で護憲を訴える佐々木記者は滑稽としか言いようがありません。
18 yonemura 09/21 15:59
そういった全く無関係の資料のあと、いきなり

12・よって、中国政府の見解は歴史的事実であり国際社会に唯一通用する歴史観であり、阿部氏の歴史観は間違っている。

と言われても、論理的に全く不明であり、ただの思いこみというか、そうあなたが信じている、という以外の意味はなく、中国政府や日本の左翼の認識はそうなのだろう、と考える以外ないでしょう。

勝手に中国政府の見解を世界基準にしないでください。
17 yonemura 09/21 15:56
6~11は今回の問題の論理とは全く関係のない話題です。論理の攪乱と印象操作を狙ったものと言わざるを得ません。

結局、国際的には阿部氏の認識が正しく、あなたのような極左の認識のほうが間違っています。
またあなたたちの言うように、「国際社会に通用するのが、唯一「日本人は騙した者と騙された者の2種類がいて、騙した者(軍人)が悪かった」という認識だ、などという事実もありません。
16 yonemura 09/21 15:55
あなたはたくさん資料を示されていますが、ほとんどの資料が全くの無関係です。論理もまるで通っていません。唯一関係するのはポツダム宣言ですが、ポツダム宣言に天皇制維持の条項が入っていないので、
>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%84%E3%83%80%E3%83%A0%E5%AE%A3%E8%A8%80
>ポツダム宣言に対しては、天皇制維持(国体護持)について言及されていなかったことから、大日本帝国政府の内部で激しい議論が起こった。

あなたの言う
4・ポツダム宣言と、日本の天皇制維持の希望で日本国憲法が作られた。
は事実誤認であり、それによって導かれる
5・つまり、日本国憲法は米国に押しつけられたものではなく、歴史の流れの中で作られた。
はも誤認であります。
15 yonemura 09/21 15:55
1・ポツダム宣言には、中国政府と同じ見解の「日本人は騙した者と騙された者の2種類がいて、騙した者(軍人)が悪かった」と書いてある。
2・日本は天皇制維持を希望してポツダム宣言を受諾した。
3・なぜそう言えるかの根拠は、玉音放送に天皇制維持をうたっているからである。
4・ポツダム宣言と、日本の天皇制維持の希望で日本国憲法が作られた。
5・つまり、日本国憲法は米国に押しつけられたものではなく、歴史の流れの中で作られた。
6・日本国憲法の前文で「憲法の理想と目的を達成すること」を誓っている。
7・サンフランシスコ講和条約では、日本は戦後の法体系の条件を守ることを宣言している。
8・国連加盟にあたり、日本は「日本国憲法前文の信条と国連憲章の目的および原則とは一致していること」と述べ、日本の国連加盟が日本国憲法を前提としていることを確認した。
9・したがって、日本国憲法は日本の国際公約である。
10・日本国憲法には改正の手続き規定はあるが、憲法の理想と目的を達成する前に憲法を変えてよいとの規定はない。
11・憲法は「信教の自由」を保障していますが、天皇や国会議員などの国の機関のいかなる宗教的活動をも禁止している。

12・よって、中国政府の見解は歴史的事実であり国際社会に唯一通用する歴史観であり、阿部氏の歴史観は間違っている。

ですね?
14 yonemura 09/21 15:55
あなたの意見は前提となる事実に誤認がある上、飛躍が大きすぎ、全く論理的でないですね。
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/seitou/news/20060912ddm010010073000c.html
ここの阿部氏の言葉について。

あなたの意見は
・この中国政府の見解は歴史的事実であり、「階級史観風」という阿部氏の認識は世界に通用しない。

ということですね?
そして、その論拠は、
13 ロドリゲス・トウゴウ 09/21 15:46
本当に意味が分からない。
与野党がやってる改憲草案ってのはただの茶番なの?
12 タケ坊 09/21 15:38
他の方が指摘していない部分を少し。
>①1945年、日本はポツダム宣言を受託したが、受託した条件の第1は「日本国民をだまして侵略戦争に引き込んだ勢力は、永久に除去する」ことであった。(注1)
S々木記者の書かれた記事を見ると、これはいわゆるA級戦犯のことをおっしゃっているのだと思いますが、
では文中にも触れている元A級戦犯の重光葵は米国の占領が解かれた後外務大臣に就任できたのでしょうか。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8D%E5%85%89%E8%91%B5
10 yas 09/21 15:10
>「憲法の理想と目的を達成する」前に憲法を変えてよいとの規定はありません。
「憲法の理想と目的を達成する」前に憲法を変えてはならないという規定もありませんよ。
むしろ、日本国憲法第96条には憲法の改正について触れられており、この規定に従って改憲をするのは別に憲法違反ではないため許されると思いますが。
これについては無視ですか?

さすがはオーマイニュース。こんな程度の内容が記事というクオリティーには呆れるばかりです。
9 oomai 09/21 14:43
佐々木記者
> 日本国憲法には改正の手続き規定はありますが、
>「憲法の理想と目的を達成する」前に憲法を変えてよいとの規定はありません。


おかしいですね.
明文化されている手続き規定があるので,手続きにのっとれば憲法改正は可能ですが,その規定の存在ついては「ありますが」と触れているだけで,華麗にスルーですか?
あたたの論理を真似すると,
「”憲法の理想と目的を達成する”前に憲法を変えてはならない」との規定はありませんよ.

②もし「憲法前文がその規定に相当する」というのならば,"憲法の理想と目的を達成"というのは,いかなる状態になれば"達成"とお考えでしょうか?
8 ぬこ 09/21 14:42
>「憲法の理想と目的を達成する」以前にそれを変えてしまおうとか
護憲派の方々の意見を色々聞いた事がありますがこの切り口は初めてです。

憲法の理想が達成されるのはいつなんでしょうね。
どういう状態になれば達成された事になるのでしょうね。
それまで変えてはいけないとは・・・・・。

日本国民は現憲法を遵守しなければならないので、改正という事を考えてはいけない、とか
特に公務員や議員は憲法を遵守する事を宣誓しているので改正の手続きになるような事はしてはいけない、
という、改正行為は遵守に反する行為であるという詭弁は聞いたことがありますが・・・・・。
新しい解釈ですね。>記者様

>「憲法の理想と目的を達成する」前に憲法を変えてよいとの規定はありません。
変えてはいけないという規定も無いと思いますが。

>天皇や国会議員などの国の機関の「いかなる宗教的活動」をも禁止しています。
憲法20条第3項ですよね。
「国及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない。」
機関と個人の違いを理解されてますか?
天皇や議員は国でもありませんし、機関でもありませんが。
議員は国会という機関を構成する職員であり、議員=国会ではありません。
総理は内閣という機関を構成する職員であり、総理=内閣ではありません。
国会なり内閣がその職務(職務は規則として定められておりますので、その規則に謳っている)として靖国神社に参拝するという事であればそれは違憲でしょう。
職員ですら機関だ、という記者の解釈では、国家公務員は初詣も親族の葬儀もやっちゃいけないって事になりますが。
7 八又蛇 09/21 14:19
もともと歴史観なんてローカルなもの。他国のローカルな歴史観に日本が合わせることがグローバル?国際社会=中国ではないし。
6 鳥越し苦労 09/21 14:15
> 「コッソリ参拝」であれば問題はないというやり方は、国際社会のなかで
> 「あまりにも地域的」な解釈といわざるをえません。

靖国神社の参拝を問題にすること自体が「あまりにも中華的」な解釈といわざるをえません。
国際社会とは、まったく異なる価値観を持った中国や南北朝線の主張は無視するべきだと思います。

中国と南北朝線という、ごく少数の特殊な国家を国際社会とかアジアに見せかける詭弁にはうんざりします。
5 暇人A 09/21 14:15
> 以上の経緯は、日本国憲法は日本の国際公約でもあることを示しています。日本国憲法には改正の手続き規定はありますが、「憲法の理想と目的を達成する」前に憲法を変えてよいとの規定はありません。

つまり日本はまだ占領状態にあり連合国が認めない限り勝手に改憲できないってことですか?

ところで「憲法の理想と目的を達成する」前に改憲できるという規定がある国を教えていただけませんかね。
その規定がない限りどこの国だろうが目的達成前に絶対改憲してはいけないんですよね?

お花畑の住人の脳内独自解釈には呆れるばかりです。
4 とくさん 09/21 13:57
小泉首相のおこなってきた靖国参拝は、どのような詭弁を弄しても現代社会(世界)に通用しないことは論を俟ちません。非歴史的、偏狭な態度というほかないのですが、この記事は、関係文書を援用して誰にも納得の行くように説明してくれました。
私は、「ローカル」というより「偏奇」な考えというべきだと考えます。
安倍氏に手放しで期待を寄せる訳には行きません。
3 藁科 09/21 13:04
前文に拘束力が伴うという解釈は斬新で、面白いと思いますが、
~~日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。~~
”平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる”国際社会に、寧ろこれらを助長している中国が含まれるかは永遠の疑問であります。また、あなたの解釈を肯定するならば、”全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有する事を確認”し、それを達成するため、全力で行動する義務が日本国にはあり、チベットやパレスティナ、その他諸々の問題を抱える地域にコミットする無制限の権利が保証されているのでしょうか。
ご返答いただければ幸いです。
2 単細胞 09/21 12:41
中国政府がそういった、だけの話でしょ。もともと戦争もしてない中国共産党政府がなに言おうと関係ない。絶滅寸前の共産国家なんぞほっといて内部分裂を待ちましょう。
1 カツヤン 09/21 12:26
もういいかげんにしてもらえませんか、左巻きの発想は。

だいぶ昔になりますが、こういう論理破綻した欲張りセットな記事は最後だけ読めばいいと教わりました。99%の導入部と1%の結論ってやつですね。感想文を書くために全文を読みましたが、やっぱり非常に読みづらい記事でした。1記事1テーマが原則だとあらためて思いました。