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イノベーション25特命室をのぞいて来た

引用元URL:http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000003278

「変わった考え持つ人が伸びる社会」づくり目指す
軸丸 靖子
2006-11-21 18:10

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撮影者:OhmyNews

 「内閣府イノベーション25特命室」――。安倍政権の目玉として、10月末に設置された新組織である。目的は「2025年までの技術革新の長期戦略指針を策定する」と仰々しいが、実際何をしているところなのか。と思っていたら、知人から「中国からのお客様をご案内するから一緒にいらっしゃる?」とのお声がけをいただいた。ありがたく便乗して「特命室」をのぞいて来た。

 「イノベーション25」は、20年後に日本が目指す社会のかたちを描き、経済成長に貢献するイノベーションの創造に向けて、医薬、工学、情報工学などの分野ごとに戦略指針を練るプロジェクトだ。担当大臣は高市早苗・内閣府特命担当相である。戦略会議は民間有識者7人で構成する。座長は、”学者の国会”日本学術会議長として会員の70歳定年制導入という改革をやってのけたことで有名な黒川清・内閣府特別顧問だ。戦略会議は、来年2月までに指針の全体像をまとめ、6月までに工程表(ロードマップ)を作成する。

 中国からのお客様とは、吉林省からの視察団だった。同省の高官や企業経営者、医師、人材センター職員、新聞記者ら総勢20人あまりが参加していた。メインの目的は人事院を初めとする日本の人事システムの視察だったが、毎年東京で開かれる「算数オリンピック」日中知的交流会に寄せられた黒川座長のメッセージを読んで共感し、面談を希望したらしい。「特命室」という名前にも興味津々といった様子で、霞ヶ関中央合同庁舎4号館のロビーからエレベーターまで熱心にビデオを撮っていた。

 さて、特命室というからには、さぞ密室かと思いきや、警備は廊下の途中に入館者をチェックする人がいることと、ドアが二重である程度だ。特命室もいたって普通の、官公庁によくある小さな事務室だった。「名前はすごいけれど、単に戦略会議の事務局です。普通の課や係と一緒」と同室の江口純一企画官は説明する。それでも、窓外に国会議事堂を見下ろせるロケーションはなかなかのものだ。「この国の未来を描く」気概が沸いてくる。ような気がする。

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意外に普通の事務室だった特命室。ここで20年後の日本の姿が描かれている
撮影者:OhmyNews

 視察団と黒川座長との面談の話題は、「イノベーティブな戦略をどう育てるか」についてだった。

 黒川座長によると、会社や国、組織など、成功したものは何でも古くなれば保守的になる。それを中から壊して新しくすることが「イノベーション(革新)」だ。新技術や新製品だけでなく、サービスやシステム、ブランディングといった「みんなが欲しいと気づいていないもの」に気づき、そのマーケットをつかんで成長を目指すことが「イノベーティブな戦略」となる。

 近年の具体例は、電球型からの移行が進められている発光ダイオード(LED)製の交通信号機だ。東京都では、電球型に比べ電力料金の負担が8分の1になった。同様に、環境に優しくエネルギーを節約できる技術はすでにいくつも生まれている。建物の窓をすべてソーラーパネルにして太陽電池にする方法、海水を淡水化する方法などはその一部だ。

 一方で、海外でも使える携帯電話や、サテライト勤務のように技術があるのに普及していないサービスもあるが、これは同座長いわく「マーケットをつかもうとしない上の層がだめだから」。

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吉林省からの視察団と歓談する黒川座長(中央)
撮影者:OhmyNews

 戦略会議の構想には、いわゆる“変わった”、イノベーティブな考えを持っている人が伸びるような環境を作ることが入っている。「とんでもないようなことを可能にするのは私たちではない、若い世代です。既存のものを壊そうとする者は大抵失敗するが、彼らが再挑戦できるようサポートすることが大事だ。ソニーやホンダのように、『これはみんなに良いはずだ』という情熱にドライブ(突き動か)されている人には人がついてくる。そういう人を育てることが必要」と黒川座長は語る。

 さらに「海外の人と一緒にやることは非常に大切です」と視察団に水を向けると、会社経営ををしているという視察団の一員は「人類の幸福につながるような話なのですね」としきりにうなずいていた。

オーマイニュース(日本版)より

※引用文中【画像省略】は筆者が附記


この記事についたコメントは1件。

1 Ronnie 11/21 22:23
以前から、黒川先生は普通じゃないと敬服していました。先が読める、戦略が分かっている = 日本人でこういうタイプはいない。
居るはずだけど、マスコミが取り上げないから知らないといった方が正解か?
「2025年までの技術革新の長期戦略指針を策定する」には適任でしょう。

「“変わった”、イノベーティブな考えを持っている人が伸びるような環境を作る」
とは、小泉&竹中路線にのっとってますね。ノーベル賞が増えるでしょう。


第1次安倍内閣の時代の話です。諸説あるでしょうが、基本的に前政権である小泉内閣を踏襲した政権でした。

中国共産党はクソですが、じゃあ「中国という国」と国交断絶できるかというと現実として不可能でしょう。上手いことだましだまし付き合っていくのが外交です。(削除)。

(削除)

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書くだけ書いてアップする前に消すという行為のなんと無駄なことかw