「加憲論」のまやかし 1 ねなしぐさ はじめ 2023年10月17日 08:10 引用元URL:http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000003091真に問うべきは日米安保だT田 S作2006-11-15 07:12【画像省略】自衛隊(ロイター) 憲法問題について知人と議論しているとき、その知人から「加憲論」という立場があることを知った。 「加憲論」では9条について、第1項の戦争の放棄と、第2項の軍隊の不保持を定めた条文はそのままにした上で、自衛隊の存在と国際貢献をタブー視せずに議論するという。 筆者は将来において、憲法第9条に上記のような修正が行われるのは良いことだと考えている。しかし、現政権の主流派が掲げている改憲論には断固反対している。そして、仮に現政権が妥協して「加憲論」的な文言に修正された改憲案を提出したとしても、それに賛成することはできない。 現憲法では、戦争の放棄と軍隊の不所持が明記されているにもかかわらず、自衛隊という軍隊が存在し、その自衛隊はアメリカのイラク戦争に後方支援という形で加わっている。自衛隊は法律上の軍隊ではないとか、イラク戦争はテロ撲滅のための正義の戦争であるとか、いろいろな詭弁はあるが、憲法第九条は、現時点ですでに「絵に描いた餅」なのである。 なぜ、この国の憲法がここまで蔑ろにされているのか。言うまでもなく、アメリカとの軍事同盟を定めた日米安全保障条約のためである。日米安保の存在のゆえに日本にアメリカ軍が駐屯し、それを補うための自衛隊が存在し、アメリカが行う戦争に日本政府は今までも協力してきたし、その関係は今に至って、イラク戦争に加わるという露骨な形を呈している。 護憲派は「日本を戦争のできる国にするな」というが、日本は現時点ですでに戦争のできる国になっているといえる。現政権の改憲の狙いは、足かせになっている憲法第9条をかえて、対米軍事協力をより円滑に行うことである。このような政治状況下で、一見現実的で前向きに見える「加憲」を行っても、それは現憲法と同じく「絵に描いた餅」になるだろう。 改憲派は「押し付けられた憲法を廃し、国家の威信を取り戻す」と主張しているが、皮肉にもその「押し付けられた憲法」のおかげで対米軍事協力は今まで最小限に抑制されていたのである。今の政治状況下での改憲は、現在の対米従属関係をより強化するだけであり、国家の威信は回復するどころか、逆に失墜するだろう。 筆者の考えはこうだ。もし私たちが現憲法の前文にあるように「平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ」のであれば、まず変えなければならないのは憲法ではなく日米安保である。日米安保を解消し、アメリカ軍を日本から撤退させ、その上で軍事的空洞状態に耐えられないなら、上記のような「加憲」を行うのも良いだろう。 また、日米安保を解消できれば、アメリカの世界戦略は大幅な修正を余儀なくされるし、忠実な手下である日本の背信によってアメリカ国内の世論も変わり、アメリカの覇権主義的外交姿勢も変わるかもしれない。オーマイニュース(日本版)より※引用文中【画像省略】は筆者が附記この記事についたコメントは23件。23 閃光 11/18 10:52日米同盟を破棄するのなら、日本が通常兵器でも中国・ロシアを優に上回る軍事力を保持し、また中国ロシアの全主要都市を一瞬で全破壊出来るほどの核兵器を持つことが必須ですね。それどころか、米国でさえ敵となり得るのですから、米国の軍事力にも対抗しなければなりません。それをせずに、日米同盟を破棄すれば、日本がいずれ破滅するだけのことです。 「自主防衛」と「日米同盟強化」この二つを実現することが、日本が生き残る唯一の道です。21 いこい 11/17 22:19先日、安倍首相は、米紙ワシントン・ポスト記事の掲載によると、従来の政府見解を変更して集団的自衛権の行使に道を開く必要があると表明している。ミサイル防衛で、米国に向かうミサイルを日本が撃墜する可能性や海外派兵された自衛隊の「交戦規則」の見直しを検討するとしている。安倍首相は、「日本の領土上空を飛行して米国に向かう弾道ミサイルを打ち落とすことが憲法でみとめられているかどうか、いまだに明確でない」と述べて、「交戦規則」についても「現在の解釈では、日本の部隊は直接攻撃を受けない限り、自分自身を守ることも、あるいは米国その他の同盟軍の部隊を守ることもできない」と指摘している。これらの変更について安倍首相は「個々の事象を取り上げて、憲法に違反に違反するかどうか、検討するする必要がある」と発言。従来、憲法で禁止されているとしてきた集団自衛権の行使に関する政府見解を変更する考えを示している。核戦争への危険と問題点は、日本の自衛隊は日米安保条約・日米軍事同盟に完全に組み込まれ、日米安保条約(専守防衛)の範囲拡大が条約改定なしに、なし崩し的に、それも地球規模の日米軍事同盟が拡大してしまっていること。米国のイラク侵略戦争に伴い、日本は自衛隊派遣などに巻き込まれ、完全に自衛隊は米軍に従属化・一体化していることである。日米軍事同盟を認めている自民・公明党、および民主党までが、日米軍事同盟を続ける限り、集団的自衛・交戦権の呪縛に陥ること必至である。日米軍事同盟から脱しないかぎり、この矛盾・呪縛から解放されない。20 赤井 信文 11/17 15:25>また、日米安保を解消できれば、アメリカの世界戦略は大幅な修正を余儀なくされるし、忠実な手下である日本の背信によってアメリカ国内の世論も変わり、アメリカの覇権主義的外交姿勢も変わるかもしれない。違うな。覇権主義的外交姿勢によってアメリカ合衆国は繁栄を極めている。その繁栄を放棄する方向へ、アメリカ合衆国の国内世論が変わるというのは非現実的すぎる。アメリカ合衆国は、その繁栄を維持するために日本を政治的にも経済的にもコントロールし続けるので、日米安保が解消される可能性は極めて低いが、仮に解消された時には他国に、今日本にある米軍基地と同等のものを求めるか、在日米軍の変わりに誕生するであろう日本の軍隊に世界の警察の役割分担を求めるだけだろう。しかし基地の場所は地政学的にどこでも良い訳が無く、基地を動かすより日本の政治家や世論を動かすほうが楽だし現実的なのは沖縄県を例に挙げるまでも無いだろう。結局日本の核武装も、記者が熱望する日本の非武装化~中韓朝の軍事侵攻というシナリオも妄想にすぎない。19 見る人 11/17 03:36核開発したりする好戦的な国家や、潜水艦・駆逐艦で領海侵犯を繰り返す国家、他国領を不法占拠する国家に囲まれながら日米同盟を見直すという考えはいかがなものでしょう?自分は、アメリカのほうが北朝鮮、および中国、韓国などよりよっぽど信用できると考えています。なので、当然日本が生き残るために改憲が必要だと考えております。記者さんが、なぜ中韓朝の軍事力にそこまで無頓着でいられるのか、その理由をぜひ一度お聞かせいただきたいものです。18 呆 11/17 02:59順序が逆wレインコート着る前に傘はずしたらびしょぬれでしょう。17 似田 11/17 00:09プロ市民らしい良記事です。アメリカの核の傘に入って何か良い事があったでしょうか?景気は低迷する、中国、韓国、北朝鮮の特定アジア諸国との関係が悪化する、自殺者が後を絶たない。。これからは中国の核の傘に入るべきですね。自動的に中国から援助を得ている北朝鮮と、中国の属国である韓国とも仲良くできますね。一度にKOIZUMIが悪化させた特定アジア諸国との関係を蜜月に変えることができますね。今夜は本当にコムタハムリダ。16 閃光 11/16 17:49>日米安保を解消し、アメリカ軍を日本から撤退させ、その上で軍事的空洞状態に耐えられないなら、上記のような「加憲」を行うのも良いだろう。撤退させてからやったのでは遅いですが?わざわざ戦争を呼び込もうとしているのですか?敵は無防備で弱い物を狙うんです。 手を出したら、10倍にして反撃されるような相手には攻撃しません。要するに、敵が「日本になら勝てる」と見なしたときに、戦争が起こるって事。米軍が日本から撤退するにしても、日本軍が完全に攻撃力から何からすべて再整備した後でなきゃ、他ならぬ日本が困る。 敵はここぞとばかりにこのチャンスを狙ってきますからね。15 雪風 11/16 13:53この記者の主張の方がよほどまやかしだな。>現憲法では、戦争の放棄と軍隊の不所持が明記されている9条にはどこにも『軍隊』などという単語はない。『陸海空その他の戦力はこれを保持しない』とあるのみだ。ではその“戦力”、すなわち『戦う力』足りえるものは自衛隊のみなのか?具体的な例では先般の海保による北朝鮮海軍の特殊戦闘艇との戦闘が挙げられる。海保は外国の軍事力と交戦したのだ。ならば海保はこれによって『戦う力』があることを証明したことになる。必然的に武装組織たる警察にも『闘う力』が存在することになる。つまり、最低限度自衛隊のみならず警察と海保も9条の条文に抵触することになり厳密にこれを守るならば日本は警察をもってはいけない国になってしまう。これは日本国民の生存権を著しく脅かすものでありその点において9条は日本国憲法そのものに抵触する違憲条文ということになる。ならばそのような国民を守らない法など改正されることこそが必然だ。法とは人を守る為にあるものであり法を守る為に人が存在するのではない。最後の一文に至っては愚かとしか言いようが無い。同盟国を裏切るような国が国際社会でどういう扱いを受けるかまるで想像も出来ないと見える。それこそ憲法前文の精神を蔑ろにする行為だ。14 ふねしゅー 11/15 23:43実際は、改憲および防衛庁の省昇格論議と、日米安保の縮小化が、密接に関係し並行して進んでいるように思われます。すでにアメリカは単独での世界覇権を維持する力がなく、アジアにおける軍事的影響力を撤退させる方向に進んでいるといわれています。核武装すべきとまでは言いませんが、在日米軍なきあとの防衛のあり方については、今のうちから議論を深め準備しておくことが必要ではないでしょうか。13 ヨッシー 11/15 20:59日米安保の解消には賛成です。なのでまず自衛隊を自衛軍にしアメリカの戦力がなくても防衛できるだけの戦力にするべきです。そうすれば在日米軍も一掃できます。12 rattler 11/15 20:18私も4の辻(tsuji)さん同様、何がまやかしなのか分かりません。それよりも加憲論について書いていながら落とし所が日米安保解消のこの記事内容の方が余程まやかしと言えるのではないでしょうか。10 カキョーイン 11/15 15:20順番が逆でしょう。日米安保を解消するなら憲法改正を先にやらないと。現行憲法での日米安保解消は中韓朝露が喜ぶだけですよ。9 Hounddog 11/15 13:45>日米安保を解消し、アメリカ軍を日本から撤退させ、その上で軍事的空洞状態に耐えられないなら、上記のような「加憲」を行うのも良いだろう。実に脳天気ですね。「加憲」とやらが行われるまで、周辺諸国が体育座りで待っててくれるとでも思ってるんでしょうか?8 げげげのげげげ 11/15 13:26まぁ、日米安保の是非を議論することは賛成です。核武装をはじめとするタブーをすべて排した上で日本国の国防をどのようにするのか、周辺国の軍事情勢をもう一度国民全体で検証するべきだと思いますし。私自身は日米安保維持という主張です。記者殿は日米安保を解消した後、どのような国防を考えておられますか?7 ぬこ 11/15 12:59記者は憲法を読んだことがあるのだろうか?憲法を語るなら、まず憲法を読みましょう。一言一句、何も抜かさず、読みましょう。>現憲法では、戦争の放棄と軍隊の不所持が明記されているにもかかわらず、自衛隊という軍隊が存在し、どこにそんな事が書いてありますか?9条2項は、前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。 であり、陸海空軍その他の戦力を保持しない。国の交戦権を認めない。ではありません。「前項の目的」とは何か。「これ」とは何を差しているのか考えなさい。自衛隊違憲論者は都合良く言葉を抜かして解釈しています。全ての言葉(単語)は意味を持っており、必要だから書かれているのです。この分だと当然1条も単語を抜かして勝手に解釈してますね。自衛隊違憲論者の9条には、日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、永久にこれを放棄する。と書かれているのでしょうね。 何が抜けていて、その単語が何を意味しているのか考えてください。6 たのきん 11/15 12:33>「平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ」のであれば、そんな国際社会なんて現在の地球上には存在しないのだから憲法に現実を合わせるつもりならまず真っ先にやらねばならないことは中国の解体!と北朝鮮の抹消! でしょう?5 たろちゃ 11/15 11:49>>4 辻さん同意です。記者氏はどうも自分と異なる意見を「詭弁だ」と決めつけているように思います。どこが、なぜ詭弁なのでしょうか?憲法9条があるからこそ、自衛隊は戦闘行為に加わらず、「撃たれて被害が出るまでは撃たない」などという馬鹿げた状態で戦闘状態の国に行ったのですよね?憲法9条があるからこそ、北朝鮮が日本を飛び越えてミサイルを撃ち込んで来たときも手を出さずにいるし、今回の経済制裁においても他国が北朝鮮籍の船を臨検する「お手伝い」しかできずにいるのですよね?臨検する際に「戦闘状態」になってしまった場合の対応ができないから。自衛隊は現状、明らかに戦争をするための軍事力ではないと言えると思いますが。#もちろん「戦争をする能力」はあるが、憲法9条の精神が守られているからこそその能力が使われずにいるのでは?もう絵に描いた餅になってしまっているのでしょうか?4 ツジ 11/15 11:00結局、なにが「まやかし」なのか、よくわかりません。私が阿呆なのでしょうか。3 aikimaru 11/15 10:47日米安保条約を解消する・・・。それであれば、日本の核兵器保有は避けて通れないと私は考えます。私は核論議賛成、核兵器保有は反対の立場なので、日米安保解消には賛成しかねますね。憲法をどのように改正するかは難しい問題ですが、今のままでは実情にそぐわないし、都合よく解釈されてかえって危険だとは思います。2 ストリーム 11/15 10:35この記事をどう解釈したらよいのか問題に詳しくない私には難しい。(1)憲法第九条は、現時点ですでに有名無実である(2)日米安保をそのままにして「加憲」を行うのであれば現憲法の前文の精神に合致しないという理解でいいのかな。だとしたら(1)はその通りであると思うし、(2)もそういう考えもあるなと思う。個人的な考えとしては、法令関係の事を"解釈の問題"とするのは気持ち悪いので、正しい定義、正しい解釈が望ましいと感じる。ですから、「加憲」なんて気持ち悪さが増すだけのような気がする。実際に自衛隊がどうあるべきか何が許されるのかを考えてから帰納的に論じられて欲しいと願う。1 げげげのげげげ 11/15 09:38日米安保を解消した後の日本国の国防はどうするのですか?あと、朝鮮戦争における国連軍地位協定は?キャンプ座間の司令部を始め、いくつかの在日米軍基地は国連軍が地位協定に基づき利用していますが、これも撤収させますか?軍事的空白に耐えられないことが判ってから、加憲するための一連の憲法改正手続きが完了するまでの時間はどうするのです?日本国一国では耐えられない状態ですよ?具体的な方策を同時に提示されないから、護憲派と呼ばれる人々の主張に説得力が無いんですよ。2ちゃんねるのほうから来たネトウヨっぽいオピニオン会員の排除が決まってから徐々にこのような記事が目立ってきました。だんだん隠さなくなってきてこの先が楽しみだよねぇなんて思った記憶があります。目を見たらわかる、顔を見たらわかる、そういう感覚ですかねw ダウンロード copy #OhmyNewsJapan 1