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英単語のつづりを正確に伝える方法

引用元URL:http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000003070

アメリカで見つけた変わったもの~その6
S木 R介
2006-11-12 18:32

 アメリカに来た日本人の多くが苦労するのは、英語であろう。と言っても、高校などで普通に英語を勉強してきた者であれば、日々の生活で読み書きに困ることはそれほどない。

 問題なのは会話である。英会話学校であれ、テレビやラジオの講座であれ、日本で学んだ英会話は即戦力として役立たないことが多い。スピードが格段に違うのだ。このため、ほとんどの日本人は、誰かの冗談(と思われること)にみんなが笑っているのに、自分だけ笑えない、ばつの悪さを何度となく味わう。

 そんな苦労も1年ほど生活をすると徐々に薄れてくる。(忍耐強い)友人と会話をしたり、テレビを見たりしているうちに、なんとなく聞き取れるようになるのだ。こうなると、ようやく日本で学んだフレーズを試す余裕も生まれてきて、英会話が少しずつ楽しくなってくる。

 しかし、1年程度ではすんなりいかないのが電話での会話だ。相手の表情が見えないと、聞き取りは一気に困難になる。また、それは相手にとっても同じらしく、日本語訛(なま)りの発音を理解してもらえないことも多い。

【画像省略】
(写真はイメージ、ロイター)

 この解決法は、通じなかった単語をアルファベットに分解して伝えるのだ。実は、アメリカ人もよく使うのだが、これにはコツがある。伝えたいアルファベットから始まる単語を添えて言うのだ。

 たとえば、Dの場合、「D for dog(dogのD)」などと言えばよい。Aの場合は、アメリカ人は「apple」をよく用いるが、日本人にはappleの発音が実はなかなか難しい。「America」などが無難であろう。このように、誰もが知っていて、発音が簡単な名詞を選ぶのがポイントだ。

 これに関して小さな失敗談がある。Qから始まる単語を用意していなかった私は、電話口でしばし考えた。頭の中で「キュー、キュー、キュー」と繰り返しているとマスコットのキューピーが頭に浮かんで離れなくなった。しかし、残念ながら、キューピーはKewpieとつづるのだ(語源のキューピッドはCupidとつづる)。

 結局、このときは相手が「Q for queen?」と助け舟を出してくれて解決した。

 みなさんも、ぜひ自分の名前などの説明に必要な単語は準備しておかれればと思う。レストランの予約や航空券のリコンファームなどで必要になることは結構あるはずだ。この記事を読んで、私のように電話口で固まることなどないようになれば幸いである。

(アメリカ在住)

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オーマイニュース(日本版)より

※引用文中【画像省略】は筆者が附記


この記事についたコメントは12件。

12 Yan 11/14 16:56
キューに関して実話

やはり綴り。
電話対応をしている際「ディー。」「デンマークディーです」
等のやりとりの後
とあるコードを口頭で言ってもらったのですが「キュー」が入っていたので
こちらから「キューは数字ですかアルファベットですか?」と聞きました。
すると、少し間をおいて
「キューちゃんのキューです!」
坂本九じゃないよなぁと「アルファベットですね」。
高橋尚子の出てくる遙か前だったので
「オバQのキューですか?」とでも聞き直せば良かったかなぁ。

ちなみに「デスク、でぃーいーえすけー」の様な時に
「ディーですかビーですか?」と聞かれ「でーです。」と答え、「エーですか?」
というやりとりになることが結構ありました。
不思議ですよねデスクの頭文字がなんでエーだと思うのかと(ベスクと聞こえたのでビーならわかるんですけど。)

11 じぇじぇ 11/14 00:57
この記事面白かったのでコメント入れときます。
コメント欄での皆さんの意見も含めてタメになりました。

(大連では英語通じないので活かすことは出来ないのが残念…ちなみにピンインというアルファベットで会話する中国語でのQは、きゅぅではなく日本語で表現するなら「qi=ちぃ」です)

10 X 11/14 00:54
日本語の場合は「朝日のあ」とかですね。
http://www.interq.or.jp/blue/rhf333/PHONETIC.htm
私は短波じゃないので使う機会はありませんでしたが。

>スナギモさん
>メジャーなQUEENを使う方が有効だと思います。
情報ありがとうございます!

9 tarako 11/13 22:10
フォネティックコードな~なつかしす。

ついこの前、某サポートへTEL「いちごのイですね」と言われたので一瞬わからんかった。相手が使い慣れた人間の場合、独自拡張は混乱を招く。

8 八又蛇 11/13 16:15
フォネティックコードは軍隊発祥だった。しかし右傾化する若者が気になるこの頃・・・

7 スナギモ 11/13 14:10
>しかし Q はQUEBEC(ケベック)なので、やはりとても覚えづらいです。

無線にはスラング的な置き換えが多数あるので、Qの場合にはよりメジャーなQUEENを使う方が有効だと思います。

Vも同じくVictoriaを使うことが多いかな。

6 セキ爺 11/13 10:25
なるほど。私は映画でみかける軍隊方式(A=alfa)みたいなものを使ったりすることもあります。あんまり一般的ではないですが。勉強になりました。

5 通りすがり 11/13 07:36
 記者です。皆様、コメントありがとうございます。

>1 みっきー(micky)さん
>無線とか航空とかの世界ではフォネティック・コードとかいうALFA BRAVO CHARLIE DELTA・・・というきまった言葉があるようなので覚えておくと便利かもしれませんね。

 戦争映画とかで、アルファ中隊、ブラボー中隊、チャーリー中隊、などというのを耳にするのはそこから来ているのですね。勉強になりました。

>3 X(popstar) さん
>V がどうしても "V for Vendetta" としか思いだせませんでした。

 ウケ狙いも込めて、それを使ってみようかなと思ったことがあります。しかし、Vの音が未だにBの音に近い私の発音では無理かなと思い止めました。Victoryなら、最初の音がBになってもわかってもらえる気がしています。

>私は面倒になるともっぱら「メールします。読んでください」で逃げますけど。。

 私も、メールで伝えるのが好きなのですが、電話のみ受け付けることもアメリカでは多いようです。これは、電話であれば、解約を引き止めたり、不要なものを売りつけたりということをしやすいからのようです。日本では押し売りに近いレベルのことが、アメリカでは、比較的きちんとした会社でも行われます。・・・電話で相手の勧めを断るのは非常に疲れ、ストレスになります。

>4 (Triplecombo)さん
>アルファ、ベータ、コマンド、デルタ、エコー、フラッグ、ジョージなども良く使いますけど

 有益な追加情報ありがとうございます。記事の内容はベーシックな内容しか含んでいないのですが、いろいろと追加情報をいただくと、大変勉強になってありがたいです。

4 とりぷるこんぼ 11/12 22:59
アルファ、ベータ、コマンド、デルタ、エコー、フラッグ、ジョージなども良く使いますけど、a for ~ という言い方は知りませんでした。
凄くいい記事ですね

3 X 11/12 19:36
>この解決法は、通じなかった単語をアルファベットに分解して伝えるのだ。
なるほど。これは役にたちそうですね。私は面倒になるともっぱら「メールします。読んでください」で逃げますけど。。

>1 みっきーさん
フォネティックコードは昔アマチュア無線やってたときに覚えました。しかし Q はQUEBEC(ケベック)なので、やはりとても覚えづらいです。
http://home10.highway.ne.jp/cwl/phonetics.html

最近友人とどこまで暗記してるか確認しましたが、V がどうしても "V for Vendetta" としか思いだせませんでした。電話口で言うにはきついよなぁ。

1 ゆみみ 11/12 18:49
無線とか航空とかの世界ではフォネティック・コードとかいう
ALFA BRAVO CHARLIE DELTA・・・というきまった言葉があるようなので
覚えておくと便利かもしれませんね。

職業柄、電話口でコンピュータのコマンド等を伝える時があるんですが
「え? ぴーー? びーー?」 「ベーターとかブラジルのB!!」とか
日常茶飯事なんです。


わたしもブラボー、ケベックですが、Jはジュリエットではなくジャパンだったかの。「CQCQハローCQフォーティーメーター、ディスイズJA■■■■、△△ジャパン、スタンディングバイ」だっけか。意外と覚えてるものですね。これが正しかったのかは知らんです。インターネット(正確にはニフティサーブだけど)を始めたのがきっかけで、結局は閉局しちゃいましたの。