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ゲーム観戦はいかが?

引用元URL:http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000000362

World Cyber Games 2006 日本予選
記者名 T代 K介

「World Cyber Games 2006 日本予選(以下、WCG 2006 日本予選)」が2006年9月2日(土)~3日(日)、秋葉原の先端ナレッジフィールド(秋葉原UDX4階)で開催される。

「World Cyber Games(以下、WCG)」とは世界のトップゲームプレイヤー達が一同に会し、腕を競い合うゲームイベントのこと。WCGには各国予選と本戦(グランドファイナル)があり、各国予選を勝ち抜いたプレイヤーのみが本戦に出場できる。「ゲームのオリンピック」とも呼ばれるこのイベント、昨年の各国予選は世界67ヶ国で開催、125万人の参加者があった。

2006年のWCG本戦は2006年10月18日(水)~22日(日)にイタリアのモンツァで開催される。メインスポンサーになっているのは液晶モニターや、液晶テレビ、半導体メーカーとして知られるSAMSUNG。賞金総額はなんと$400,000(約4,700万円)で、8つのゲームタイトルが競技として採用されており、1つのゲームタイトルの優勝賞金は大体200万円前後となる。ただし、これは本戦のみの話で、各国予選には個別でスポンサーがつき賞金や賞品が用意されている。本戦と予選の賞金や賞品を全て合わせた昨年のWCG全体の賞金総額は、$2,500,000(約2億9,000万円)にもなっている。

WCG本戦への出場枠をかけて日本のトッププレイヤー達が戦うのが「WCG 2006 日本予選」だ。日本予選の賞金総額は300万円以上。個人競技の場合、優勝賞金は数万円だが、スポンサーからの賞品とイタリアの本戦への渡航費、滞在費が副賞として贈られるため、金額に換算すると35万円前後の優勝賞金となる。

日本予選の対象となっているゲームは「Half-Life: Counter-Strike 1.6(PC)」「DEAD OR ALIVE 4(Xbox360)」「Project Gotham Racing 3(Xbox360)」「スカッとゴルフ パンヤ(PC)」の4タイトル。7月下旬に行われた各タイトルのオンライン予選を勝ち抜いた約100名のトップゲーマーが秋葉原に集結する。日本代表としてモンツァへ行けるのは、各タイトルの優勝者もしくは優勝チームのみの狭き門である(スカッとゴルフ パンヤのみ上位4名)。

「ゲーム大国 日本」だが、WCGでの成績はまずまず・・・といったところ。Xbox 360などのコンシューマゲームでは強いが、PCゲームでは海外勢が強く日本勢はベスト16にも残れないのが現状で、昨年の国別ランキングでは6位だった。ちなみに、1位はアメリカ、2位は韓国、3位はブラジルとなっている。

日本予選の注目タイトルは何と言ってもXbox 360の格闘ゲーム「DEAD OR ALIVE 4」。このタイトル、昨年のWCG本戦では日本人プレイヤー活忍犬(カツニンケン)選手が見事優勝し、金メダルと賞金$15,000(約175万円)を手にしている。日本予選優勝者が、本戦優勝者(つまりは世界チャンピオン)になる可能性も高いわけだ。活忍犬選手は今回も出場、オンライン予選を突破しており、世界最高峰のプレイが見えるのは間違いない。

普段、ゲームをプレイしない人にもわかりやすいのは「Project Gotham Racing 3」と「スカッとゴルフ パンヤ」。前者はレーシングゲーム、後者はゴルフゲームなので、ゲーム自体は知らなくてもなんとなくわかるはずだ。

「Half-Life: Counter-Strike 1.6」は他の個人競技タイトルと違って、5人vs5人のチーム戦である。戦争物と書くとわかりやすいか。テロリストチームと対テロリストチームに別れて、銃などの武器で戦うゲームだ。時間内に特定の場所に爆弾を設置して爆破できればテロリストチームの勝ち、爆破を阻止できれば対テロリストチームの勝ちとなる。試合会場では、各チームの5人横並びに座り、お互いに声をかけ、連携を取りながらゲームを進めていく。大きな声を出して自分とチームメイトを鼓舞し、チーム内に良いムード作っていく様子は、プレイヤーの存在を強く意識させてくれる。

WCGで採用さているような、競技性の高い対戦型ゲームをプレイすること、観戦することを総じて「e-Sports」と呼ぶ。「e-Sports」とは「Electronic Sports(電子スポーツ)」の略で、簡単に言うなら「スポーツと同じように楽しめるゲームのこと」でいいだろう。最近は「プロゲーマー」という言葉と共にメディアでの露出も増えてきた。

「ゲームがスポーツだなんておかしくない?」と思う人は、観戦に行ってみることをオススメする。競技としてゲームが行われ、必死にそして真剣にプレイするプレイヤー、素晴らしいプレイに沸く観客、実況解説の付きの放映を見れば「なるほど、スポーツかも」と感じるはずだ。

ただし、通常のスポーツの観戦と同様にゲームのルールを知っておかないと楽しみずらいのも確か。上の4タイトルを全く知らないという人は、液晶ディスプレイが当たる抽選会などを楽しみに、もしくは昼食を食べながら観戦できるようなので昼食がてら、「e-Sports」がどういうものなのかチェックするくらいの気持ちで行ってみると良いだろう。遠くて行けないという人は、ストリーミングライブ中継の配信が予定されているので、そちらをどうぞ。

■イベント開催時間
9月2日(土)12:00~19:00(開場: 12:00)
9月3日(日)10:00~18:00(開場: 10:00)

■会場
先端ナレッジフィールド(秋葉原UDX4階):http://www.udx.jp/

■関連サイト
WCG 2006 日本予選 公式ウェブサイト:http://www.worldcybergames.jp
WCG 2006 グランドファイナル 公式ウェブサイト : http://www.worldcybergames.com/
2006-08-30 10:31

ニュースのたね記事です。記事最後のサイトURLにはリンクが貼られていません。

T代記者も(2007年に記事掲載がなかったとはいえ)最後まで日本版オーマイニュースを支えた方のお一人です。コンピュータゲーム関連の話題を中心に投稿されていました。

今では世間に知られるようになったe-SPORTSというジャンルですが、この記事が掲載された当時はまだまだ一般に知られるような状況ではありませんでした。カウンターストライクは当時も人気のあったゲームで、今で言えばレインボーシックス:シージのポジションになるでしょうか。

この記事の時期の日本のオンラインゲームの状況は、PCではラグナロクオンライン、メイプルストーリーあたり、コンシューマーゲーム機だと任天堂ゲームキューブのファンタシースターオンライン(エピソード1&2)が活気のあった作品だと思います。