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夕張市、再建への模索始まる

引用元URL:http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000001991

「年越せるのか…」市民に不安も
K脇 H之
2006-10-02 09:00

夕張市が再建のスタート台に立った。
夕張市議会が29日、市の財政再建団体入りを正式に決めたことを受け、市は財政再建団体指定を正式に国に申請する。6百3十億円に上る巨額債務処理の取り組みが本格的にスタートすることになる。再生の日を祈り、関係者の模索が始まった。
再建団体入りを可決した市議会本会議後、ある市議は、「今回の判断を、自信を持って市民に説明できる人が何人いるのか…市民への影響は計り知れない…」と苦渋の表情で語った。
今回の議会では、第三セクターが運営する観光施設の存廃や、別の法律で再建を目指す市立総合病院の運営主体など、再建の核心部分がはっきりしなままに申請の方針のみが承認されたも同然だ。夕張商工会議所では、「五つの観光施設の廃止が決まり、『年を越せるのか…』との危機感を募らせる商店も多い」と嘆く声も…。
市民には、施設の利用打ち切りや補助金の廃止など、負担増が先行している感が否めない。これでは、不安や不満が膨らむのも無理はない。
夕張観光ボランティアガイド友の会の佐々木会長は、「今後は、市民の力で観光客誘致に努めたい。」と強調する。
市にはここ数日、吉永小百合さんの主演映画「北の零年」の撮影セットを展示する「希望の杜」に対し、応援のメッセージが全国から寄せられている。
市議会後、後藤市長は、「再建計画は12月中にも計画素案をまとめたい。第三セクターの今後については、収益性を重視し、施設の売却なども含め"聖域を設けず"に取り組みたい。」と報道陣へ語った。
しかしながら、昨年度末で257億円という市の財政赤字額は、税収や地方交付税を合わせた標準財政規模の六倍近く。再建期間を七年程度としている現在の財政再建制度の枠にはとても収まりそうにない。
市には、「いずれ道や国が支援をしてくれるだろう」という甘えの構造があったことも否めまい。
ただ、東京永田町では、「夕張市の問題は、国家規模で見れば人ごとではない。夕張市の人口が1万3千人程度であることを考えれば、その約1万倍の人口である我が国の赤字額は、夕張市をしのぐ850兆円とも言われている。夕張市にだけ目を向けるのは、木を見て森を見ずのたとえどおりであり、足下をすくわれかねない。」と揶揄する声もある。

オーマイニュース(日本版)より

夕張市の財政破綻からもう15年ですか。全国一高い水道料金とニュースにもなったことを記憶してきますが、文字通り他人事じゃないんだよなぁ。自動車だとか造船、工作機械や石油化学、鉄鋼など大規模な工業施設を持つ企業が撤退すると地方自治体の経営は(税収面で)非常に苦しくなります。雇用もガクンと下がりますしね。

YouTuberで稼ぐしかありませんなw