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お金で買えない価値がある

引用元URL:http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000001251

インドネシアの男の子との交流を通して
記者名 S村 R沙

約3年前より、ある国際支援団体の会員になっています。

キッカケはテレビ番組の「あいのり」。男女7人が世界各地を旅する中で、恋愛相手を見つけるというバラエティ番組です。その当時、メンバーはアフリカ諸国を旅しており、アフリカの現状も合わせて紹介されていました。それを見て、ブランド物に目がない自分を反省し、「少しは彼らの役に立てるかも」という気持ちで、その支援団体に登録したのです。

私が参加しているシステムとは、月々に決まったお金を払い、指定された家族と手紙やプレゼントのやりとりをするものです。やり取りの相手は、国語と算数が好きで、放課後はサッカーをし、片道1時間半かけて通学している、インドネシア在住の9歳の男の子です。

今年の6月のお誕生日には、夫と二人でプレゼントを買いに行き、車のイラスト入りのノートと色鉛筆を送りました。それから数ヵ月後の先日、「今度、もらった色鉛筆を使って絵を描いて送ります」というお礼の手紙が届きました。喜んでくれたようで良かったです。

彼(または彼の家族)とのやり取りを通し、私は最近「人とのつながりって何だろう」と考えています。

当初、自分の中には「支援してあげている」という気持ちがあったように思います。しかし、彼やその家族との交流を通し、「こちらがむしろ、支援してもらっているのでは」という気がしてきました。それも心の支援です。

成績や友達について話してくれること、時には写真を送ってくれること、「プレゼントのお礼に」と自作の髪飾りを送ってくれること-それら全てが、私の心を温かくしてくれます。こちらからも温かい気持ちを送り返したくなるだけでなく、彼の住む国について知りたい気持ちになります。

テレビCMではありませんが、「お金で買えない価値がある」とはこのことかもしれません。

「メールでのやり取りが当たり前の世の中では、こんなやり取りは難しいよなぁ」という複雑な思いを抱きながら、今日にでもまた彼にお手紙を書くつもりです。
2006-09-13 15:44

お金で買えない価値のためにもお金は必要ということを見事に証明している記事です。

今の10代、20代あたりの方はそうでもないかもしれませんが、わたしの世代の少し下あたりくらいまではぼんやりとした「お金を儲けることは悪」という観念を少なからず持っている人が多かったように思います。象徴的な事件として例の村上ファンドを巡るあれこれをあげておきます。多少強引なやり方もありましたがあのメディアによるバッシングはないんじゃないかと。

絵を描く人、文章を書く人、動画で視聴者を楽しませる人、いろんな方法でお金を稼ぐのは健全な方向だと思います。中にはアレな方も混じっていますが、それは情報を共有することである程度は引っかからないよう防げるかと。(十分に注意しててもそれを上回ってくるのは内緒w アーリーアダプター、フロントライン、切り込み隊長、みんなそのリスクを背負っています。少しでもリスクを避けたいなら人柱の様子を見てからというのも方法のひとつです)

お金で買えないものはたしかにありますね。