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ネットオークション詐欺温床の仕組み

引用元URL:http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000001592

オクの細道(その1)
記者名 I上M義
2006-09-26 08:19

 「ネットオークションは百代の過客にして、行きかふ古物も又旅人也」
 出品者として品を並べ、落札者として商品を探す者は毎日、ネットオークションの旅をすみみかとしているようなものである。

 今のところ、このような文学的作品を生み出すほどネットオークションは余裕がない。というよりもむしろ、危険に満ちていると言ったほうが良いだろう。そして、それがゆえにネットオークションの将来への道はやせ細っていくばかりのように思う。以下、自分の実体験による事実を書き連ねたい。

 ネットオークションをめぐる問題点は、表面化される詐欺事件だけでなく、表面化されない以下のような問題をはらんでおり、利用したことのない人、被害にあったことのない人は注意が必要である。

1)落札者に対する法律違反品の販売案内の送付―― <A>
2)目的を遂げることはある程度できるが、掲載内容と異なる品物の送付―― <A>
3)令状がない以上は追跡調査はおろか、そのときに必要となるログの保存を行わないISP(インターネット・サービス・プロバイダー)―― <B>
4)警察からの問い合わせに対するISP、オークション主催者の反応の遅さ―― <B>
5)4)に引きずられて被害届を警察が受理しない―― <C>

 末尾のアルファベットはそれぞれ問題点を抱える者を表す。
すなわち、

<A> 利用者(出品者)
<B> ISP/オークション主催者
<C> 警察

 である。以下、順に解説する。

************

<A>利用者の問題
 以下は実際に送られてきたメールである(一部)。

――――――――――――――
> こんにちは
> 突然のメールどうもすみませんビジネスソフト販売の御案内です
> もし興味が御座いましたら御手数ですが、ご連絡ください。
>    ★ **********@yahoo.co.jp  ★
> (メールが届かない場合は、こちら**********2006@hotmail.co.jp)
> 金額からみて、既にご承知いただけているかと思いますが、箱、マニュアル等ありません。
> ユーザー登録は出来ませんがシリアルナンバー付きでフルインストール可能です。
> もちろんフルインストールは出来ますので、普通にお使いになれます。
> (万が一メディアエラー・初期不良等ありましたら再送付させていただきます。)
> 支払い方法は、評価もありませんので、郵便代引きで、お願いします
> 商品を、受け取る時に、代金を、お支払いください
> 送料、代引き手数料等で、一律500円、いただきます。
>
(中略)
> > > ご注文の場合は、番号と商品名と空欄を、記入して、返信してください
> > > >
> > > > >番号、商品名
> > > > >・郵便番号:
> > > > >・住  所:
> > > > >・氏  名:
> > > > >・氏  名(カタカナ):
> > > > >連絡先 お電話番号(郵便代引き発送の場合必ず記入が必要です)
> > >
> > > 御連絡先は→ **********@yahoo.co.jp
> > >
> > > >(メールが届かない場合は、こちら**********2006@hotmail.co.jp)
> > >
> 以上、長くなりましたが、ご理解・ご考慮の上宜しくお願い致します。それでは宜しく
お願いいたします。
>
> ■お詫び■
>
> 御不要の方には、大変ご迷惑をお掛けしました。このメールを削除してください
――――――――――――――
 明らかな違反品を、しかも落札物と絡む商品の案内を送っている。送付者は出品者ではないが、明らかにこのオークションを見ていた者のはずである。では、なぜそのような第三者が落札者にメールを送ることができるのか?

【画像省略】
写真1。オークションでの個人情報公開。
撮影者:I上M義

 実は、オークション落札後の落札情報(ID、メールアドレス)は第三者にも見えるのである。写真1はそれを表す。このように、重要な個人情報が第三者に見えるため、違反品の広告や次点詐欺などに利用されるのである。

 次に、写真2のおまけツールはWindowsのライセンス認証を外すことができるプログラムだそうである。当然、この品はそういう名目で売られておらず、Windowsの正規ライセンス品として売られていたものである。

 実際には、某社のPC用のインストールCDと、この怪しいプログラムおよび画像だけのライセンスキーが送られてくる。このライセンスキーとインストールCDの会社が一致しないため、この組み合わせでインストールして使い続けることはできない。

【画像省略】
写真2。悪質ソフトの例。
撮影者:I上M義

 しかし、付属のこのプログラムを動作させ、一緒に送られてきたOSのCDを使ってインストールしたところ、確かにライセンス認証を免れることはできる。しかし、これで終わりかというとそうではなく、こうして組み上げたPCはマイクロソフトからの正規のサポート(WindowsUpdate)を受けることができない。このため、実はウイルスに弱いPCとなってしまい、それを使うこと自体がインターネットに多大な悪影響を及ぼすこととなる。

 このような商品を出品したり広告を送る側も悪いが、そもそも、それを買う人がいるからこそ、そういう品を売る者が絶えないのである。そのようなものは、買わずに無視するか、オークション主催者に通報するべきであろう。

 また、明らかにオークションシステムの問題であるにもかかわらず、オークション主催者は何も対応していない。少なくともm第三者がメールアドレスを見ることができないようにすることが可能なはずである。

 さらに、出品されている品、つまり写真や文言のチェックはできても実際に送付される違反品のチェックはできず、しかも落札した後は「当事者同士の問題です!」の一点張りで何も対応しようとしない。

 暗に、違反品の広告や販売を助長しているとしか思えない。

 <B> ISP/オークション主催者、<C> 警察は、オクの細道(その2)「ネットオークション詐欺撲滅に向けて」で解説する。

※引用文中【画像省略】は筆者が附記
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この記事についたコメントは3件。

3 ごじらー 09/26 23:17
入札履歴は落札後でも誰でも見ることができます。
そこに表示されるIDがメールアドレスと大抵同じなので
メールを送ることができますね。
2 scott 09/26 19:16
>実は、オークション落札後の落札情報(ID、メールアドレス)は第三者にも見えるのである。
>写真1はそれを表す。このように、重要な個人情報が第三者に見えるため、>
>違反品の広告や次点詐欺などに利用されるのである。
はぁ?普通は見えませんが。
もし見えるとするなら、それは不正アクセスしているからでしょう。
ということで、写真1は不正アクセスをしている犯罪の現場写真ということになります。
こんな写真を出して大丈夫でしょうか?
まさか、出品者が自分のオークションの画面を撮ったわけではありませんよね?

写真2の悪質ソフトにしても、正規品でないのは明らかで、ウイルスやスパイウエアが入っているかも知れず、
こんなのを使ってトラブルに巻き込まれる人は自業自得としか言いようがありません。

(その2)も読みましたが、記者は、オークションについての知識が決定的に欠落しているように思われます。
もう少し勉強してから記事にされた方がよろしいかと。
1 水銀 09/26 12:09
ある日本最大のネットオークションでの体験談です。
明らかに違法品を出品している者がいたので運営会社に報告しました。
ところが、定型のメールが返信されたのみで、その後も件の出品者は違法品を出品し続けていました。
多くの人が指摘して騒ぎにでもならない限り、運営会社は何もしないようですね。
手数料が入れば、多少の事には目をつぶるのでしょうか?
出品有料化、手数料値上げと、利用者から金を集めることだけは熱心なのですが…。
「明らかにオークションシステムの問題であるにもかかわらず、オークション主催者は何も対応していない」、「暗に、違反品の広告や販売を助長しているとしか思えない」という記者の意見はもっともだと思います。

ちなみに、私が例にあげたネットオークション会社は、なんと韓国発の反日市民ニュースサイトのスポンサーでもあり、代表は記者として記事も書いています。
反日メディアに加担する暇があるなら、オークション詐欺防止にも力を入れていただきたいものです。

公開の場で書いていいものか(ここは削除しました)

で、オークション詐欺ですが、昔からよく聞く話なのでまたかとしか思いませんし、この記事の例は正確には詐欺ではないです。サイトの利用規約違反の話もよく聞きますね。最近の具体的な例だと以下。

YouTubeといえば(ここも削除しました)

切り抜きやら量産型企業運営系チャンネルを見分けるには字幕のフォントに注意してみるとよいかもしれませんね。