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教育基本法は誰のためのものか?

引用元URL:http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000003180

「子どもたち」という主語が欠落している
K嶋 H明
2006-11-20 07:53

【画像省略】
(写真はイメージ、ロイター)

 政府・自民党の教育基本法改正の動きに伴い、マスコミでもその是非について多くの意見が交わされているが、私にはひとつ疑問がある。

 「誰のための教育基本法なのか?」

 言うまでもなく教育基本法とは教育を受ける側、すなわち、子どもたちのためにあるはずだ。よって、それを改正するということは、当然子どもたちにとって今まで以上にメリットのあるものでなければならないはずだ。

 しかし、マスコミや政治家が語る教育基本法改正に対する主張はほとんどが、愛国心を学校で教えることは良いか悪いか、といった議論が主題となり、「子どもたち」という主語がすっぽり抜け落ちてしまっている。

 ちなみに、愛国心の是非に関して言うと、教育基本法改正賛成派と反対派で、愛国心という言葉の定義の一致がきちんとなされていないように思える。そのため、これから何万時間議論をしようが意味のあるものになるとは思えず、平行線をたどるような気がする。

 ただ、そんなことより私が疑問なのは、現代社会の中で、愛国心(賛成派の言う愛国心でも、反対派の言う愛国心でもどちらでもいいが)を持っている子どもというのは、愛国心を持っていない生徒よりも何かメリットがあるのだろうか、ということだ。

 愛国心があるといじめられないのだろうか?
 愛国心があると異性にもてるのだろうか?
 社会に出て就職するとき、あるいは就職して働く時に愛国心にはどのようなメリットがあるのだろうか?

 日本が戦争を起こしたり、戦前のようなファシズムが起これば話は別だが、今の子どもたちが愛国心を持つことによって得られるメリットというものが、私にはいまいちピンと来ない(愛国心のある国民を持つことによる、政治家や行政のメリットなら私にも大体想像はつくが)。

 ただ、ひとつだけ言えることがある。それは「子どもたちのため」という前提がないままの教育基本法改正案に基づく教育が、真に子どもたちのためになることはないだろうということだ。

オーマイニュース(日本版)より

※引用文中【画像省略】は筆者が附記


この記事についたコメントは7件。

7 物言う一市民 11/29 16:05
けさの朝日新聞は、「与党の賛成多数で改悪教基法成立確定」と観測的に報じていました。でも、反対派とて「努力を無駄にされた」と空しさに泣く必要はないでしょう。大多数の国民の反対の声は、決して賛成を意味するものでなく、改悪を煽動した人々を許すほど甘くは決してないからです。
だからこそ、この冬から安倍内閣に対する倒閣運動を全国民的に行うべきではないでしょうか?特に教職員組合の方々には、来年の春闘を精一杯闘って頂きたいですね。

6 Ronnie 11/22 23:31
> 真に子どもたちのためになることはないだろうということだ。

自分さえ良ければ、他人のことは知らないということでしょうか?
他の記事でもコメントしましたが、N.Y.ではお年よりがバスに乗り込んでくると、皆さん、一斉に立ち上がります。
J.F. Kennedy の就任演説「Ask what you can do for your country」を思い出しました。

3 高橋篤哉: 11/21 09:53
人間は親も生まれる国も選べません。
私は日本に生まれた事にホっとしていますし、自分の親の子供として生まれた事に誇りを持っています。
国というより自分の生まれた地域が好きです。
新しい教育基本法で求められている「愛する事」の水準まで行っているかは別にして、国にも愛着を持って暮らしています。
国を愛するという事は法として定められるべきものかは疑問です。
定めなくとも当たり前の事として伝承されるべきものと考えます。
自分の住む地域や親を愛さない事が普通の世の中になり、法で定めなくてはいけないという事態が恥ずかしいのです。

でも、メリット?
そういう問題なのでしょうか?
じゃあ、国を愛さない事により生ずるメリットなんて有るのでしょうか。
メリットを語るなら比較と評価が必要です。

http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000003260
親を晒し者にして、子供の進学の権利を奪った事を誇りに思う人が増えるから法で括ろうとする人も現れるのです。

2 金本 11/21 03:01
K嶋さん

>「誰のための教育基本法なのか?」
>言うまでもなく教育基本法とは教育を受ける側、すなわち、子どもたちのためにあるはずだ。

だから、子供たちのための教育基本法はどうあるべきかを言ってくれないと何が言いたいのかわかりませんよ。

>ちなみに、愛国心の是非に関して言うと。。

で始まって結局、愛国心についてしか言って無いじゃないですか。
まあ、それに限るとしても愛国心は無くすべきであるという主張ですか?
今の教育基本法は最高だという主張ですか?
「子供たちのために」教育基本法はどうあるべきだと思っているのですか?

意味がさっぱりわかりません。

1 Wingard 11/20 17:26
そもそも「なぜ子供たちを教育する必要があるのか」。

その理由はいじめられないためでも、異性にモテるためでもありません。それは「日本を発展させ日本人が幸せになるため」ってことです。子供が良い教育を受け大人になれば、その子供はちゃんと働いて税金を納めるようになります。税金がないと国は発展しません。

ところが世の中には、その日本人が日本のために納めたはずの税金を、なぜか中国や北朝鮮にばら撒こうと画策する人たちがいます。前段で「日本人が」と書きましたが、中国や北朝鮮といった共産主義国家は「自国のために」とは考えません。彼らは「世界中を」幸せにしたいと考えています。ただし、そのときの世界の頂点は「中国」や「金正日」であったりするわけです。そのためにまず自国を発展させようと考えています。

でも恐怖政治で統一された世界など誰も望みません。日本も例外ではありません。しかし共産主義に同調する人なら、トップが誰も別に構わないのでしょう。だから日本からこの二国へできるだけ金が渡るように画策する。世界中を幸せにしようと願ってやっているのかもしれませんが、少なくとも現状はこの二国の発展にしか貢献してません。

だからこの教育基本法の改正は、このような国々に媚びない人材を育てるため子供のうちから教育するという、現政権の戦略なんだと思います。共産主義思想が育つことが、現在の資本主義社会にとっては一番の害悪ですから。だとすれば極左思考の日教組が反対するのも納得できますよね?本当に「誰のための教育」なのか、よく考えてもらいたいものです。


それにしても、システム変わってからほとんど放置状態ですね。「聞きたくないことが聞こえなくなる」排他主義って意味では、OMNもこのような状態を望んだ市民記者も、他の左翼団体とあまり変わりませんね。


教育は子供が自分の頭で考え判断し決定する力を得るためのもの。だから親は子供に教育を受けさせる義務を負います。そこから拡張して社会(国)を維持する一員としてうんぬんという考えも出てきます。

ちょっとだけ触れますが、ゆたぼん氏が学校へ行って授業をきちんと受けているようです。真面目に学校での勉強に取り組んでいるのか、単なるパフォーマンスなのかはわかりませんが、まだやり直せる時期だとは思いますのでがんばってください。普通に戻っただけなので褒めはしませんし、これまでに経験したことがすべて無駄だったとも思いませんので、ゆたぼん氏が自らの舵取りをしながら自身の人生を歩んでくれることを願います。

日本全国を旅したというのは大人でもそうそう経験できることではありません。それが将来人生にプラスの作用を与えてくれるといいですね。