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「ディフィカルト・イズ・ベター」な携帯電話

引用元URL:http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000001472

モバイル難民が行く(その4)
記者名 T花 K治
2006-09-21 08:57

 携帯電話の選択はモバイル環境の構築にとって重要な選択だろう。私にとっては「出先で文章を書く」ことが第一目的だから、携帯電話は通話(通信)さえできれば、ほかの機能は切り捨ててもかまわなかった。無論、PDA(小型電子端末の一種)が携帯電話の機能を持っていれば、それがいちばんラクな選択肢となる。携帯電話をモデムにつなぎ、そのモデムにPDAをつなぐなど煩わしい限りだ。

 だが、日本の移動体通信事業者は、「シンプル」な端末より、「使い難くても豪華な装備」の端末の方が好みらしい。画像の粗いカメラを搭載したり、メールに使う文字にわざわざ「絵文字」を搭載してプログラム容量を圧迫するなど、機能を詰め込む代わりに基本性能を削るといった設計が幅を利かせている。

 海外ではPDAと携帯電話を一体化させ、双方に共通する電話帳機能を一本化するなど、シンプルさを維持する電子端末も登場したが、国内では携帯電話の通信規格に適合しないため流通しない端末も存在した。燃費の悪い豪華装備車に、ローコストなベーシック車が駆逐された格好である。

 私が購入した携帯電話も型落ちして価格が安くなった機種だった。メール機能も一応付いていたし、PDAやパソコンにつなぐこともできたが、そのための契約は結ばなかった。なぜなら、第1に通信費そのものが当時はまだ高かったこと、第2に通信ケーブルが高価に過ぎること、第3に文字の入力に手間がかかったからだ。特に文字入力の機能は、インターフェースとして複雑に過ぎ、思考の早さについていかないのが最大の難点だ。住所録の作成ひとつとっても膨大な手間と時間がかかり、正直「泣き」が入ったほどだ。

 携帯電話市場では、コストパフォーマンスに優れ機能を絞った製品よりも、高くても使いこなせないほど高機能な製品の方が受けがよいらしい。

この記事についたコメントは4件。

4 k.tachibana 09/30 23:13
記者本人記

PDAですが、わたしはハンドスプリング社製のモノを現在も使用しています。PalmOSを搭載した製品で「禅 オブ Palm」という思想に、スプリングボードという拡張モジュールを導入した優れた製品だと評価しています。
このPDAに、サイドパティー製のキーボードで入力する作業は、ふつうのパソコンで文章を書き込む程度に使えるので重宝しています。
3 スナギモ 09/27 10:05
記者は多分、DoCoMoユーザでしょうね。
DoCoMoのユーザというのは他のキャリアの利便性を知らなかったりすることが多いので。
少なくともプラットフォームがある程度整備されているauであればこのような発言は出てこないはず。

ところでPDA、PDAと連呼してますがPDA使ったことありますか?

>特に文字入力の機能は、インターフェースとして複雑に過ぎ、思考の早さについていかないのが最大の難点だ。

(一般人が使って)思考の早さについてこれる文字入力デバイスって見たことがないですが、よかったら記者が知っているデバイスを教えてもらえませんか?
1  09/22 04:38
自分の好みに合った製品が少ないからといって、それを記事にして文句たれるというのは公私混同ではないですか。
最後に記者も書かれているように、市場社会なのですから、売れるものが作られ、売られるのです。ぼやくだけならブログでやってください。

現在でも思考速度に追随可能な文字入力デバイスの開発は無理でしょう。日本語での精度はいまいちですが会話を機械的にテキスト変換するソフトウェアはGoogle他で実用化されてはいます。組み合わせ次第では、配信主の地声→音声認識→(日本語)テキスト変換→Voiceroid等の機械音声ソフトウェアによる読み上げでネカマにもなれます。途中の過程を機械学習で置換し声の抑揚や発声の癖などを適用することも一応は可能ですね。相当ぶん回さないと思い通りにはなってくれませんが。

バ美肉なんて時代が来るとは思っていませんでした。『未来世紀ブラジル』がおとぎ話だったのは旧世紀まででした。