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企業経営と株主

引用元URL:http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=0000000002698

M&Aの良識と文化
I川 K敏
2006-10-27 11:53

王子製紙による北越製紙への敵対的TOB、AOKIホールディングスによるフタタへの合併提案のM&Aが相次いだが、いづれもホワイトナイトが現れて失敗に終わった。この事件の新聞論調は経営陣が自己保身的に走ったとした見方の批判が多く出ている。株式会社の大原則は「所有者と経営の分離」であり、株主は経営陣に経営を委託し、取締役が会社の利益を最大限にする責務を負わされているとの一般論的な株主主体の論調が色濃く出ている。元々、M&Aは経済的に大きな資金を持ち、国境を越えて資本を投入してくる大きな国が、我に持ち込んだものである。その文化的背景からくるM&Aの論理は、たくさんの移民を抱え多言語の状況や教育問題などの状況の中から生れたものであるから、あながち新聞論調が外れているとは言えない。
二つの大きなM&Aが失敗に終わったと言われる理由は、M&Aの背景にある外国の異文化が我が国に受入れられない側面があるからではないか。経済には国境は無いと理解はするが、武士と庶民のもたれ合い的な文化の中で生きてきた日本人には、株主の論理だけでは割り切れないものが生れる。すべて外国から入ってくるM&Aの論理が全て正しく、失敗させた経営者は自己保身に走り過ぎたと決め付けるのはどうだろうか。
わが国では最近では終身雇用も崩れて平気で企業を渡り歩くこともできるようになったとは言え、意識的には社員は企業と強く結びついている部分があり、社員がモチベーションを高く維持しながら働けるかの観点での視点があっても良いのではないだろうか。我が国らしいM&Aの文化を築いてもいい時かも知れない。

オーマイニュース(日本版)より

外食産業を中心に非正規雇用の比率は8割~9割を超えていますけどねw 三菱とか日立とか社員であることをプライドにできる企業だとモチベーションは高く維持できるでしょうが、他の普通の企業だと今の時代は快適に働けるかどうかのほうに重心が移ってきているような気もします。もう「24時間働けますか?」の時代ではありません。