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注目すべきネットとリアルの物価格差

引用元URL:http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=0000000002666

なぜ、ネットでは安価にサービスが提供されるのか
H谷川 K人
2006-10-26 06:40

 今は昔、円高が進んだころ海外旅行が流行りました。日本では高額な品物を、海外で安く買うことができたからです。

 それと同じ現象が、今、ネット社会とリアル社会の間で起きています。リアルでは高額となるサービスを、ネットでは安価に享受することが可能となっています。今のネットには、時給が数十円から数百円であっても喜んで働く人がいるのです。
 ネット上で人力検索サービスを提供する「はてな」を例に考えましょう。ここでは、パソコンの操作方法、日常生活のトラブル解決方法といった簡単な質問から、ビジネス上の専門知識や学術知識を必要とする高度な質問まで、ありとあらゆる質問に対して、比較的高い確率で的確な回答が返ってきています。回答者に与えられる対価は、実質的には平均数十円です。回答者も一定の時間を費やして回答を作成していることを考えると、この価格はリアル社会に比べて非常に低いと言えます。
 「オーマイニュース」の市民記者にも同様のことが言えます。情報発信を行うための労力に対してその報酬は決して高くありません。1記事あたり300円から最高で2,000円ですが、このように多くの人が情報発信を行っています。
 
 もちろん、「はてな」や「オーマイニュース」への投稿は、金銭的な動機だけでは説明できません。この点については、この記事(http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000001439)等に優れた分析があります。しかし、全般的な傾向として、ネット上で比較的安価にサービス提供がなされていることは事実です。

 では、なぜこのような現象が成り立っているのでしょうか。その背景には、サービスを提供する側の「追加的収入に対する価格価値観の差」があります。
 会社員を例に考えてみます。最近では残業代も抑制される傾向にあり、本業でどれだけ働いても収入が増加しません。そのため、現在以上に収入を増加させるためには、効率が悪くても副業を行うという判断になります。副業にも様々な種類がありますが、ネット上での副業は会社員にとって敷居が低いこともあり、比較的多くの人が実行しています。その結果、例えば、本業では時給3,000円の人がネット上の副業では時給数百円で働くという二重構造が産まれます。また、副業のほうが個人評価に直結するため、より熱心に仕事を行うという傾向もあります。その結果、ネットでは質の高いサービスを安価に受けることができるという状態が生まれます。
 会社員以外でも、家計を助けたい主婦、小遣いを増やしたい学生等、それぞれの人がそれぞれの理由でネットに収入を求めます。その結果、リアルとネットで物価格差が生じてきているのです。

 この物価格差は、大きなビジネスチャンスになっていると言えます。
 円高が進んだころ、日本の輸出産業は大きな打撃を受けましたが、その背景で中国や東南アジアの安い労働力を背景とした新しいビジネスモデルが着々と力をつけ、今に至っています。百円均一ショップは、その最たる例です。
 リアルとネットの物価格差を利用するビジネスモデルが現れたとき、社会はまた大きく変容するのかもしれません。

オーマイニュース(日本版)より

惜しいねぇw そのもうちょっと先が見えていればよかったのにね。

お金を払って仕事をする(仕事をしてお金を払うではない)例もあちこちで見られるようになりました。日本で一番最初にこのモデルが現出したのはニフティサーブ(PC-VANも同様)でしょうね、今考えれば。


某事案でのアンチのふるまい(粘着、嫌がらせ、脅迫等々)も自身の社会的評価を高めたいための行動です。ベクトルは全く逆ですけどねw 実名か匿名(ハンドル)かなんて二次的なことだったりします。従来の表現だと承認欲求ってことになるのでしょうかね。感覚的には自己顕示欲と他者承認欲求の中間あたりです。行動を認められたいって感覚。