見出し画像

故郷に愛情のない者は自治体首長をするなかれ

引用元URL:http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=0000000002905

新球場建設問題を巡る広島秋葉市政に物申す
N迫 A樹
2006-11-05 23:08

来年2月で任期が切れる広島市の秋葉市長の対抗馬として、自民党広島県連は広島県選出の柏村武明参議院議員を擁立することにした。これを受けて柏村氏は先月30日、広島市内のホテルで立候補表明の記者会見を行った。秋葉市長は例によって立候補の意思を明確にはしてない。広島市長選では過去2回続けて秋葉氏が当選しているが、原因は広島市議会の自民党会派が分裂しているため別々の候補を立てたためである。
だが、ここでの問題はそういうことではなく、果たして秋葉氏には地元広島に対する愛情があるのか、という点だ。念のため断っておくと私は広島市が故郷だが今は広島市民ではない。私が見るからに残念ながら秋葉氏は地元に対する愛情が欠けている思う。もともと、秋葉氏は広島の人間でない、という点もある。しかし問題はそれだけではない。
愛情の無さが最も目立つのは広島新球場建設問題だ。新球場の建設問題は、秋葉氏が市長に就任した1999年2月から既に発生していた。今年になってようやく、広島駅東側にある貨物ヤード跡地にオープン式球場を建設することで決着した。もともと、新球場建設問題が盛り上がった理由は、2004年に起こった、プロ野球の球団合併問題をきっかけとする球界再編問題である。これをきっかけに広島カープ球団の私設応援団や地元の各メディアや中心となって新球場建設のための募金活動を始めるなど、運動が盛り上がった。
だが、ここでも広島市、もっと言えば秋葉市長は無関心だった。何故だろうか。理由は、秋葉市長が唯一で最大の売り物が財政収支の均衡だからである。実際、2003年の広島市長選で秋葉陣営の演説を見たことがあるが、そこで最も(というか一つだけ)強調していたのが、「秋葉市長が就任して広島は黒字が増えた」という点だった。つまり、新球場のような金のかかる事業はしたくないのである。
確かに、過去の箱物行政に対する批判は日本全土で起こっている。しかし、現在の広島市民球場は1957年にオープンしてから約50年たつ。この間、カープ球団は相当な球場使用料を払っているはずである。また、カープは過去20年以上にわたって、毎年1000万円を広島市体育事業振興の名目で寄付し続けている。なにより、カープの試合には年間100万人の観衆が見に行っている。つまり広島市の人口の90パーセントである。そして、カープが存在することで、広島のイメージアップにつながっていることは間違いない。
地元に貢献する企業や団体を大事にするのは自治体として当然だろう。ましてや、カープは単なる一企業ではなく球場も市民全員のものである。だが、秋葉市長にとってはそうは思えないらしい。仮に広島市長が共産党であったとしよう。本当に地元に愛着のある人間であれば、新球場問題でももっと積極的であったに違いない。
では、秋葉市長が行政姿勢を変えない理由はなんだろうか。黒字を増やした実績をアピールしたいという理由もあるだろうが、最大の問題は地元のメディアの批判が少ないことだろう。秋葉氏自身は旧社会党左派の出身であり反戦運動などには熱心である。広島自体が、もともと反戦反核平和の風潮の強い地域であり、地元メディアと秋葉氏が波長が合うのは自然なことかもしれない。しかし、運動論も大事だが一番大事なのは、地元を明るくするために何をしたかということではないか。
大型公共工事の見直しやクリーンな政治も結構だが、自治体首長にとって必要な資質とは、まずは地元への愛情ではないだろうか。

オーマイニュース(日本版)より

タイミング悪いなぁw 政治的な箇所にはノータッチで。

新球場(現在のZoomZoomスタジアム:市民球場)の「たる募金」にはいくばくかを入れました。建設途中のスタジアムへ何回も撮影に行ったりしましたねぇ。どこかの画像フォルダに残ってるはず。