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マレシュとマノハルはどこにいる

引用元URL:http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000000419

インドで2人の学生が警察に連行された後、姿を消した
記者名 ビシャブ・バルティ

 インドで2人の若い男が警察に連行された後、2度にわたって姿を消し、彼らの両親は憤激している。政府や警察当局者と会ったが、誰も耳を傾けようとしない。

 アンドラプラデシュ州はマオイスト(毛沢東主義者)の伝統的な根拠地である。昨年、政府とマオイスト・グループの間で和平交渉が行われている間、マオイストが議員のナスリ・レディを射殺した。この事件に対して警察は、大学教師2人と4人の学生を立件した。

 警察が追った2人の学生、マレシュとマノハルはメボーブ・ナガールの出身である。2人とも地域の有名な大学に通っていた。マレシュは物理、マノハルは科学を勉強していた。

 アンドラプラデシュの警察に脅えた両親たちは、息子たちを連れて、警察本部長のシリニバサン・レディに会いに行った。本部長は両親たちに対して、少年たちは取り調べが終われば、間もなく釈放されると約束した。

 1週間がたっても警察は少年たちを釈放せず、裁判所にも出廷させなかった。両親たちは心配になった。裁判所に申し立てをしたところ、判事は警察に対し、少年たちを出廷させるように命じた。8日間留置された後、少年たちはやっと裁判のために出廷した。警察での留置の間に受けた「取り扱い」はすぐにわかった。彼らはほとんど歩けなかった。

 裁判の間、裁判所は2人を留置所に送った。数ヵ月後の3月5日、ついに保釈されることになった。

 少年たちの保釈に腹を立てた警察当局は、保釈されたら殺されると両親を脅した。脅しをものともせずに、両親は保釈金を支払った。

 後にデリーでの会見で配られたパンフレットで両親は次ぎのように述べている。少年たちを留置所から自宅まで運ぶために自動リキシャを雇ったが、うまくいかなかった。警察はリキシャを止め、マレシュとマノハルを引きずり出し、ジープに連れ込んだという。「その後、彼らは姿を消した」とパンフレットは述べている。

 両親が警察幹部に会い、再逮捕に抗議すると、幹部は彼らの居所は知らないと言い張った。「保釈された後は何も知らない。マオイストに入ったのかもしれない」と当局者は言った。

 しかし4月18日、マオイストはマレシュとマノハルがグループに入ったことはないという声明を出した。両親は失望したが、あらゆる手段を講じた。議員、政党指導者、内務省の高官にも会った。アンドラプラデシュの州議会でも取り上げられた。しかし、無駄であった。

 インドの国会議員のビタル・ラオが警察本部長のレディに再逮捕について聞いたとき、本部長は少年たちは2,3日中に保釈されるであろうと確約した。それは警察がそれまで主張してきた「少年たちは2,3ヶ月前に保釈された」というのと異なっていた。しかし、少年たちは姿を現していない。

 「州警察は子供たちをわれわれの目の前で、タカがひよこを捕まえるように、飲み込んでしまった。めんどりはひよこを羽の下に入れて守ろうとするから、われわれよりいい。警察に口の中に拳銃の銃身を突っ込まれたわれわれは、それさえもできない」と両親は公開状で書いている。

 「もし彼らがわれわれの子供たちを殺したなら。生きて返すことはできない」と述べ、「せめて遺体を返して欲しい」と言っている。
2006-09-01 10:51

インドも大変そうです。